BLOG -Circular Economy and Environment
環境に配慮したマイボトルの素材|BPA・BPSフリーとは?
Monday, 18 September 2023
マイボトルには、ステンレスやプラスチックなどさまざまな素材がありますが、環境に配慮した素材もあります。そこで着目したいのが「BPA・BPSフリー」です。
今回は、環境に配慮したマイボトルを選ぶときに重視したい「BPA・BPSフリー」の意味や、環境に配慮したマイボトルの素材を解説します!
世間に浸透した「マイボトル」。あなたのボトルはどんな素材?
マイボトルを持ち歩く人は増えており、マイボトル用のお茶パックや紅茶パックなど、マイボトルに対応した商品も発売されるようになりました。あなたは今、どんなタイプのマイボトルを使っていますか?
もしかしたら、見た目のかわいらしさやデザイン性からプラスチック素材のものを使っている人もいるかもしれません。しかし、せっかくマイボトルを使うなら、環境に配慮したものを選んでみるのもおすすめです。
環境に配慮したマイボトルの中にも機能性やデザイン性が高いものもあり、使いやすさやおしゃれさを求める人にも適しています。
環境に配慮したマイボトルを選ぶなら「BPA・BPSフリー」に着目!
「環境に配慮したマイボトルってどう選べばいいの?」と疑問が浮かぶかもしれません。そこで一つのポイントになるのが「BPA・BPSフリー」という表示です。
BPAとはビスフェノールAという一部のプラスチック製品に含まれる化学物質を指します。
BPSはビスフェノールSといい、BPA同様に一部のプラスチック製品に含まれる化学物質のことです。
これらを含むプラスチック製品に触れた食品を食べることで、化学物質が体内に取り込まれ健康被害が起きる可能性があるといわれています。
特に胎児や乳児に悪影響があるとして欧米を中心に注意が促されています。「BPA・BPSフリー」とは、ビスフェノールAとビスフェノールSが含まれていないことを示したものです。
ただし、「BPAフリー」とだけ表示されている製品の中には「BPS」が含まれている場合もあるため、品質表示を必ずチェックするようにしましょう。
(参照:ビスフェノールAについてのQ&A)
環境に配慮したマイボトルの素材をチェック!
ここからは環境に配慮したマイボトルの素材をチェックしていきましょう!
ステンレス
ステンレスは、錆びにくい銅を原料としている環境負荷が低い素材です。ステンレス素材は耐久性に優れているため、長く愛用できます。
また、保冷・保温効果が高いため、冷たい飲み物や温かい飲み物を持ち歩きたいときにも最適です。
少々重量がありますが、最近では軽量タイプのステンレスも出ています。荷物を軽くしたい人には軽量タイプがおすすめです。
トウモロコシや竹などの植物由来
廃棄されるトウモロコシの茎や竹を原料とした植物由来の素材です。100%生分解できるのが特徴で、処分する際には土に埋めると自然に還ります。
竹は成長スピードが早く、伐採しても3~5年で成竹になるため、サステナブルな素材として注目されています。
ヒノキの間伐材
国産ヒノキの間伐材をプラスチックに混ぜ込んだ、木の質感と香りが感じられる素材があります。軽量でありながら強度が高いのが特徴で、食洗機にかけられるものもあります。
間伐は森を維持するのに必要な作業であり、間伐材のマイボトルを使うことによって、森林保全に貢献できるのも良いところです。
サトウキビバイオマスの廃棄物
サトウキビバイオマスの廃棄物を原料とした、植物由来のプラスチック素材です。商品の中には、再生可能エネルギーを使用した工場で作られ、製造過程でのCO2排出量がゼロのものもあります。
また、リサイクル可能なところもポイントです。地球温暖化の原因であるCO2排出量の削減と、資源の消費を抑えるのに貢献しています。
耐熱ガラス×生分解できるシリコン素材
耐熱ガラスと生分解できるシリコンを組み合わせたボトルの素材があります。耐熱ガラスのみでは熱伝導率が高いため、ホットドリンクを入れた場合、熱過ぎて持てないでしょう。
しかし、耐熱ガラスの周りにシリコンカバーをつけることで、熱伝導しにくく持ちやすくなります。また、シリコンによってすべりにくくなるのもメリットです。
シリコンは100%生分解できるのも環境に優しいポイントです。
環境に配慮したマイボトルを使ってよりサステナブルに!
環境に配慮したマイボトルは「BPA・BPSフリー」をチェックして選ぶのがおすすめです。さまざまな素材があるため、耐久性や機能性、デザイン性なども含めて素材を選ぶと良いでしょう。
環境に配慮したマイボトルを使うことで、プラスチックの使用量を削減できるだけでなく、素材によっては森林保全や地球温暖化防止、資源の循環利用にも貢献できます。環境に配慮したマイボトルを愛用して、よりサステナブルな暮らしを目指していきましょう。
あわせて読みたい: サステナブルなお弁当箱とは?昔ながらの素材から新しいものまで