森林浴で日本の森林に新たな価値を!SDGs貢献への取り組み

今、世界では気候変動の影響による森林火災や違法伐採などにより、森林資源が減少しています。例えるなら、1分間で東京ドーム約2.4個分の面積が減少しているとされています。

その一方で、日本の森林資源は増加傾向です。なぜ日本の森林資源は増えているのでしょうか?

今回は日本の森林資源の実態や、森の循環を目指すSDGs貢献の取り組みについて、また新たな価値を生み出すとされている、森林浴の効果について解説します!

目次

なぜ日本の森林資源は増えているの?

日本は国土の約7割を森林が占める「森林大国」であることをご存知でしょうか。先進国の中でも、フィンランド、スウェーデンに続いて3番目に森林面積が多い国なのです。

林野庁の「森林資源の現況」を見てみると、1966年〜2017の50年間で森林資源量が人工林を中心に約6倍増えていることがわかります。

しかし、増えているということは資源が使われていないということ。その理由は、林業経営の悪化によって、森の仕事を手放してしまう人が数多いからです。加えて、山間地域に住む人々の高齢化と過疎化が進んでいることも関係しているでしょう。

日本の森林資源は増えてはいますが、森の手入れをする人がいなければ、荒廃していきます。実際に、放置された森林が目立っているのも事実です。

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森の循環を目指す取り組み

日本の豊かな森林を未来の子どもたちに残すために、SDGsの貢献につながる森の循環を目指す取り組みが行われています。森の循環とは、「植える、育てる、収穫する、上手に使う」です。

森の循環を目指す取り組みのひとつとして、国土緑化推進機構の「森のための4つのアクション」があります。林業に携わる人や山村で暮らす人に限らず、すべての人が森林作りに参加できるアクションです。大まかな内容は以下の通りです。

「森にふれよう」:森林浴や森林レクレーションを楽しむ活動

「木を使おう」:木のおもちゃで遊んだり、食器や家具など国産材の製品を使ったりする活動

「森をささえよう」:森林づくりのボランティアに参加したり、森林づくりのための募金をしたりする活動

「森とくらそう」:森を仕事場として働いたり、森で暮らしてみたりする活動

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日本発祥の健康法?!森林浴の効果

先ほど紹介した「森のための4つのアクション」の1つ目に「森にふれよう」というものがあります。森林にレクレーションとして遊びに行くことや、森林浴をしに行くことは、4つのアクションの中で比較的取り組みやすい活動ではないでしょうか。

森林浴とは、樹木の香りや清涼な空気を浴び、心身の癒しを得ることです。この森林浴が実は日本発祥ということを知る人は、少ないかもしれません。世界では「shinrin‐yoku」と呼ばれ、日本発の健康法として注目を集めています。では、森林浴にはどのような効果が得られるのでしょうか。

香りの成分「フィトンチッド」でリラックス効果
森林の中に入ると、独特の香りを感じませんか。それが樹木の幹や葉っぱから発散される香りの成分「フィトンチッド」です。

フィトンチッドは樹木自身が有害な物質から身を守るために発散する成分で、殺菌力があり、空気を浄化してくれる働きがあります。

フィトンチッドの香りをかぐことで、リラックス効果が得られるといわれています。

ストレスを軽減させる効果
森林浴にはストレスを軽減させる効果があるといわれています。森林総合研究所が行った研究によると、森林浴をすると都市部を歩くのに比べ、唾液中のストレスホルモン「コルチゾール」の濃度が低下することがわかりました。

また森林浴を行うことで、副交感神経が優位になり、ストレス時に高まる交感神経を抑制するといわれています。

免疫機能を向上させる効果
森林浴には免疫機能を向上させる効果もあるといわれています。森林総合研究所が行った実験によると、2泊3日で森林浴をした人は、都市への観光旅行をした人に比べNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が活性化し、免疫力が高まることがわかりました。

このように、森林浴にはリラックス効果に加え、健康効果も得られることが科学的にも証明されています。

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森林資源を有効活用して森の元気を取り戻そう!

森林資源は私たちの生活にとって欠かせないもの。暮らしや産業など、森林からさまざまな恩恵を受けてきました。日本の国土の約7割を占める森林のうち、約半分は人工林といわれています。

人工林は手を入れなければ、荒廃が進んでしまうため、日本の豊かな森林資源を守るためにも、森の循環を目指す取り組みが重要です

まずは誰でもできる「森にふれる」こととして、森林浴から始めてみてはいかがでしょうか。心身のリラックス効果や健康効果も得られ、「SDGs3すべての人に健康と福祉を」にもつながりますよ。

森林資源を有効活用して、森の元気を取り戻していきましょう。

参考:

https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h29/attach/pdf/2-3.pdf
https://www.green.or.jp/about-us/sdgs/
https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/seikasenshu/dai2ki/documents/aic.pdf

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