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SDGs「食品ロス問題」に関わる規格外野菜とは?

Monday, 11 September 2023

スーパーに並ぶ野菜は、形がきれいで整っています。その理由は、出荷できる形やサイズが「規格」として定められているためで、それらに当てはまらない野菜は「規格外野菜」となります。

今回は規格外野菜になってしまう理由や規格外野菜の廃棄量について、またSDGsとの関連性や廃棄を防ぐ方法について解説します!

(参照:農産物の生鮮販売や加工・業務用途における多様なニーズに対応した取組の可能性(案))

なぜ「規格外野菜」にされてしまうの?

規格外野菜は、農林水産省が定めた「農産物規格」に該当しなかった野菜です。農産物規格では、サイズは「S・M・L」、形は「A・B・C」などの規定があり、これに当てはまらない野菜が規格外になります。

例えば、傷がついていたり形が個性的だったりするものは「規格外野菜」と判断されてしまうのです。では、そもそもなぜ農作物に「規格」というものを定めたのでしょうか。それは、流通や取引をスムーズにするためです。

基本的に野菜は箱に詰めて運搬されます。形が整っている方が野菜を詰めやすいため梱包や運搬の効率が良いのです。また、見た目の良い野菜の方がレストランや飲食店などと取り引きしやすいといった理由もあります。

消費者側に「形がいびつなものよりは、きれいなものを買いたい」といった意識があるのも、規格が定められた理由のひとつです。

(参照:農産物の生鮮販売や加工・業務用途における多様なニーズに対応した取組の可能性(案))

規格外野菜はどれくらい廃棄されている?

形やサイズが規格に当てはまらない野菜は、鮮度や味が良くても流通せずに畑で廃棄されてしまうものがほとんどです。

農林水産省の調査によると、2021年の主要な野菜の収穫量は約1,288万トン、出荷量は約1,111万トンで、収穫量のうち14%が出荷されていません。これには生産者が自家消費や種子・飼料用に回した野菜も含まれますが、多くは規格外野菜として廃棄処分されたとみられます。

日本で問題になっている食品ロスは年間612万トンにも上りますが、これは一度流通した食品のみをカウントしているため、流通する前に廃棄される規格外野菜は含まれません。

つまり、規格外野菜を合わせるとさらに多くの食品が廃棄処分されているというのが日本の現状なのです。

(参照:作況調査(野菜))
(参照:食品ロスの現状を知る)

SDGs 12「つくる責任 つかう責任」との関連性

持続可能な社会を目指すために掲げられた「SDGs」の12番目の目標に「つくる責任 つかう責任」というものがあります。この目標では、持続可能な生産と消費システムの構築を目指すほか、世界全体の一人あたりの食品ロスの削減も目標としています。

また、収穫後の損失を防ぐよう生産における廃棄量の削減も求められているのです。このことから規格外野菜の廃棄処分削減はSDGs12の達成に大きく関わっているといえます。

(参照:目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する)

規格外野菜の廃棄処分を減らすための対策

近年では規格外野菜の廃棄を減らすため、さまざまな取り組みが行われています。

規格外野菜をECサイトで販売

規格外野菜を販売するECサイトが増えつつあります。生産者から直接購入できるサイトもあり、生産者の顔が見えるので安心して購入できます。

購入者のレビューがあるため、品質や味の評価がわかるのも良いところです。また、農家から規格外野菜を買い取り、安く販売しているデリバリーサービスもあります。

規格外野菜は形や見た目が良くないだけで、味や品質は流通しているものと変わらないため、おいしい野菜を安く購入できるのは消費者にとってもメリットです。

ジュース・ゼリー・ジャムなどに加工して販売

規格外野菜や果物をそのままの形ではなく、ジュースやゼリー、ジャムなどに加工して流通させる取り組みも行われています。

加工してしまえば形を気にしなくて良いため、規格外の農産物でも無駄なく使い切れます。素材の味は良いので、ジュースやジャムの品質にもそん色ありません。

フードバンクに提供する

フードバンクとは、味や品質は特に問題がないものの、パッケージの印字ミスや梱包の破損などで流通できない食品を企業から寄付してもらい、食べものを必要としている福祉施設や生活困窮世帯に無償で届ける活動です。

食品ロス削減・弱い立場の人の支援につながるとして規格外野菜もフードバンクの対象になり、農家とフードバンクをつなぐ取り組みも行われています。

(参照:規格外でもおいしいから!野菜を廃棄せず困窮家庭の支援に 卸売市場経由の配送を考案 世田谷「ネッスー」)

食品以外のものにアップサイクルする

技術の発展により、規格外野菜をバッグやクレヨンなど食品以外のものにアップサイクルする取り組みも行われています。アップサイクルとは廃棄予定のものを新しい製品に生まれ変わらせることです。

例えば規格外野菜や米油を原料として作ったクレヨンでは、オレンジ色はニンジンから、緑色はキャベツの外葉から着色しています。食品から作られているため、子どもが口に入れてしまっても安全です。

また、洋服やスニーカーの染料などにも使用されており、規格外野菜の活用は広がりを見せています。

規格外野菜を無駄なく活用してSDGsに貢献しよう

規格外野菜は形が個性的ですが、腐ったり傷んだりしているわけではないため、品質や味は良いのが特徴です。

食品ロス削減のため規格外野菜を活用する取り組みは徐々に広がっています。規格外野菜を選び、活用した製品を使うことで食品ロスやSDGsの達成に貢献できます。

ぜひ、規格外野菜に注目してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: SDGsの達成に地産地消が重要な理由|メリットもチェック!

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