過度な暖房に頼らない!消費電力を抑えるためにできることとは

冬は暖房が欠かせない季節。電気ストーブや石油ストーブ、ファンヒーターにこたつ、ホットカーペットなどなど……さまざまな暖房器具がありますが、最も多く使われているのがエアコンではないでしょうか。

エアコンはストーブやヒーターと違い火傷のリスクもなく安全です。しかし、非常に大きな消費電力を必要とするため、電気代が高くなるのみならず、発電の際には大量の二酸化炭素(CO2)を発生させます。CO2などの温室効果ガスの排出は、地球温暖化を進める原因のひとつです。

そこで今回はCO2排出の削減に向けて、エアコンの消費電力を抑えるための効果的な対策や暖房に頼らずに温かく過ごす方法についてご紹介します!

目次

冬のエアコンは夏より効率的に省エネできる!?

エアコンの冬の暖房は、夏の冷房に比べて温度調整の省エネ効果が高いと言われています。
温度を1℃調整した場合、以下のような省エネ効果が見られます。

※環境省より参照
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/archives/2017/yw/20161228.html

図を見てわかるように、冬の暖房設定温度を21℃から20℃に変えた場合、年間で53.08kWhの省エネになり、電気代も約1430円節約することができます。では、なぜ冬の省エネ効果は高いのでしょうか。

そもそも、冬の方が電気代がかかると感じる人は多いかもしれません。その理由には、外気とエアコン設定温度の差が関係しています。

例えば、夏の場合エアコンをつけずに室内温度が35℃まで上がったとします。エアコンを25℃に設定したら「-10℃」下げれば良いことになるでしょう。
一方冬の場合は、寒い地域となると室内温度が氷点下まで下がります。そこからエアコンで20℃に設定したとすると「+20℃」温度を上げなければなりません。そのため、冬は夏の冷房以上に大きな電力が必要となるのです。その分、設定温度変更の省エネ効果が高くなるとも言えるでしょう。

二酸化炭素(CO2)の排出量はどれくらい削減できる?

消費電力を抑えることで、二酸化炭素(CO2)の排出量も削減することができます。暖房の設定温度を21℃から20℃にした場合、年間のCO2削減量は25.9kgです。(使用時間9時間/日)

また、1日の使用時間を9時間から8時間にすると、さらに19.9kgと大きく削減することができます。ひと家庭でこれだけのCO2排出量を減らすことができるのです。より多くの家庭や職場がエアコンの省エネを心掛けることで大きな効果が生まれ、温暖化の促進を食い止めることにつながっていくと言えるでしょう。

(参考:資源エネルギー庁ウェブサイト
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html#1)

暖房のエネルギー消費を抑えるための工夫とは?

環境省が推奨している冬の暖房時の温度目安は室温20℃です。エアコンの暖房は1℃温度を下げるだけでも電力消費やCO2の排出量を効果的に抑えることがわかりましたが、その他にも省エネ対策としてできることがあります。ここでは、暖房のエネルギー消費を抑える方法や温かく過ごすための工夫についてお伝えします!

<1:窓に断熱シートを貼って冷気を遮断する>

窓ガラスは基本的に薄いため、外気からの影響を受けやすい特徴があります。そのため冬は外の冷気を取り込みやすく、せっかく室内の空気を温めても冷えてしまう可能性があるのです。そこで、窓ガラスに断熱シートを貼ることをおすすめします。断熱フィルムや断熱カーテンでもOKです。冷気を遮断することで、温めた部屋の温度を保ちやすくなりますよ。

<2:エアコンの風量を自動運転に設定する>

エアコンの風量は「弱風」がいちばん消費電力や電気代を節約できると思いがち。実は室内の温度を設定温度にするまでが、最も電力を消費し、電気代が掛かります。そして、設定温度に到達してからはあまり電力を消費しません。ですからエアコンの風量は「自動運転」に設定しましょう。そうすることで、電力消費の効率が最も良い方法で運転してくれますよ。

<3:フィルターの掃除をこまめに行う>

ほこりが溜まりフィルターが目詰まりしてしまうと、エアコンの効きが悪くなり、無駄な電力を使うことになってしまいます。2週間に一度はフィルターの掃除を行いましょう。そうすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力を抑えることができます。

<4:室外機の前面を開放する>

エアコンの室外機周りに物を置いてしまうと、エアコンの熱交換能力が悪くなり、効率が落ちてしまいます。エアコンは室外機から空気を取り込みますが、物を置いてしまうと風通しが悪くなるからです。

雪が積もりやすい地域では、雪が室外機前面を覆ってしまったり、中に入り込んでしまったりすることがないよう、防雪ネットなどを使用して対策を講じましょう。

<5:湯たんぽを使って体を温める>

湯たんぽなら、少ないエネルギー消費で、空気を乾燥させることもなく体を温めることができます。穏やかな温かさでじんわりと体を温めてくれるため、寝る時にお布団の中に入れるのもおすすめです。湯たんぽの中のお湯は翌日の洗顔に使うなど再利用すると良いでしょう。暖房の力に頼らず、先人たちの知恵を改めて取り入れてみませんか。

暖房の省エネ対策でエネルギーも電気代も節約しよう!

10年前のエアコンに比べると、今のエアコンは省エネ対策も進んでおり、消費電力や電気代を約5%削減できると言われています。古いエアコンを使っている場合は、買い替えを検討するのもひとつの手段でしょう。しかし、今回紹介した省エネ対策を行うことで、消費電力を抑え、CO2などの温室効果ガスの排出量も削減することができます。これ以上、地球温暖化を進めないためにも、ぜひこの冬は暖房の省エネ対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考

https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/office/saving01.html

Sustainable Life - サスティナブルに関する記事一覧

BLOG一覧に戻る