食品の包材はこれまで石油を原料としたプラスチック製の袋や容器、フィルムが主流でした。スーパーやコンビニに並ぶおにぎりやサンドイッチ、弁当や惣菜などはプラスチックのフィルムや容器に入っているものがほとんどです。
しかし最近では環境に優しい包材が登場し、食品パッケージも徐々に変化しつつあります。そこで今回は、環境に優しい包材にはどんな種類があるか、また持続可能な食品パッケージへの変化について事例をもとに解説します!
食品の包材には、商品を守り、商品名や原材料などの情報を表示する役割があります。生産から流通、店頭に並ぶまでの過程で環境変化から食品を守り、より長い時間品質を保つのに役立ちます。
また、食品の取り扱いを便利にする点でも重要です。運ぶ際に積める量が増え、効率的に運べるため、輸送時のコストや労力の削減に貢献します。
さらに、商品の魅力を伝えることも包材の役割のひとつです。パッと目を引くデザインで消費者の購買意欲を高めるのに役立っています。
(※参考:容器包装の機能と役割)
石油を原料とした一般的なプラスチック製の包材は、環境負荷が大きいとされてきました。適切に処理されずに川や海に流れるプラスチックごみは多く、生分解できないため海洋環境に悪影響をもたらしています。
そんなプラスチックごみ問題の解決策になるのが環境に優しい包材です。では、環境に優しい包材にはどんな種類があるのかチェックしていきましょう。
コンビニやスーパーで販売されている商品も、少しずつ環境に優しい包材へと変化しています。
環境に優しい包材には、生分解できるバイオマスプラスチックや廃棄物をリサイクルした再生プラスチック、サトウキビの絞りかすを原料としたバガス素材などがあります。どの包材もCO2の排出量を減らし、資源を無駄なく活用しているのが特徴です。
これから食品を選ぶ際には、包材にも目を向け、環境に優しい素材であるかどうかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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