ミニマリズムな暮らしで「机が必要」という人もいれば、「机は必要ない」という人もいます。意見が分かれるのは、ミニマリストは物の所有を減らすだけでなく、自分にとっての必要性や快適さを大切にしているからです。

例えば、家でほぼ仕事をしないという人は、ダイニングテーブルやローテーブルがあれば十分かもしれません。また一人暮らしなのか、パートナーや家族と住んでいるかによっても机の必要性は変わってくるでしょう。

ワンルームで一人暮らしの場合は、ダイニングテーブルやローテーブルの代わりとして、机だけ置くという選択肢もあります。ミニマリズムの暮らしでどんなスタイルを目指すかは、自分次第であり自由なのです。

スッキリとした空間を目指すミニマリズムな暮らしでも、机を置くことで得られる利点があります。ここでは、ミニマリズムな暮らしに机があると良い理由を見ていきましょう。

仕事や勉強に集中できる

机に向かって仕事や勉強をすると、集中できるのが良いところです。部屋に机もテーブルも無い場合、床やベッドなどで作業しなければなりません。姿勢が崩れて腰に負担がかかり、長時間作業するのは困難でしょう。

また、ローテーブルやダイニングテーブルでの作業は、仕事や勉強モードに切り替えるのが大変かもしれません。机に向かえば切り替えがしやすく、楽な姿勢がキープできるため、身体への負担が軽減され集中して取り組めるでしょう。

部屋に机がひとつあれば多用途に使える

ワンルームなどで一人暮らしの場合は、ダイニングテーブルやローテーブルを置かず少し大きめの机を一台置くのもおすすめです。広めのタイプを選べば、仕事や勉強に限らず、食事をしたりくつろいだりと多用途に使えます。

ひとつの机ですべて満たせるため、別でテーブルを置く必要がありません。ワンルームでもスッキリとした空間を保ちたいミニマリズムな暮らしに適しています。

（参照:ミニマリストでもテーブルや机があったほうがいい理由)

ミニマリズムな暮らしに理想的な机を選ぶポイントは、「機能性・サイズ・デザイン」の3つです。具体的にどのような点に着目して選べば良いのか、確認していきましょう。

機能性:自分が求めている機能を備えている

まずは、自分が求めている機能を兼ね備えた机を選ぶのがポイントです。

例えば、最低限の収納力を求める場合は引き出し付きのタイプ、たっぷり収納したい場合はL字型の机で下に収納ラックが付いたタイプなどが良いでしょう。

また「ずっと座っていると疲れるので、たまに立って仕事がしたい」という人は、高さ調整可能で立っても使えるタイプを選ぶのがおすすめです。

作業さえできれば良いという人は、シンプルなタイプを選ぶと良いでしょう。

サイズ:用途に応じた大きさを選ぶ

机のサイズは、用途に応じた大きさを選ぶのがポイントです。PC作業やノートを広げて勉強するなど、最低限のスペースがあれば良いという場合には、奥行き40～50cm程度が向いています。

仕事や勉強以外に食事もする場合には、奥行きや幅をもう少し大きめにすると良いでしょう。圧迫感を出したくないという人は、机に取り付けられる拡張ボードを設置したり、スライダー式でスペースを広げられる机を選んだりする方法もあります。

デザイン:シンプルで部屋になじむカラーや素材

ミニマリズムな部屋に置く机は、無駄を削ぎ落したシンプルなデザインがおすすめです。
装飾や柄などが無いものなら、ミニマリズムな部屋にもマッチするでしょう。あとは部屋のテイストになじむカラーや素材を選ぶのがポイントです。

ナチュラルな雰囲気の部屋なら、温かみのある天然木の机などが良いでしょう。無機質でクールな雰囲気が好きならブラックの天板にアイアン素材の脚を組み合わせたものなどがおすすめです。

机を設置したものの、机の上がごちゃごちゃで物置のようでは、ミニマリズムな暮らしにマイナス効果となってしまいます。机の上や机周りをいつもスッキリ快適に保つためには、以下のことを意識しましょう。

・PCやマウス、ノートなど必要最小限の物だけ置く
・使う文房具を減らす
・不要になった紙物や書類はすぐに処分する
・引き出しなどの収納スペースは余白を持たせる
・机の上に飾り物を置く場合は1つだけにする

仕事や勉強に関係ないものは置かないようにすることで、作業がはかどりやすく、片づけも楽になります。小さい観葉植物などの癒やしグッズを置く場合は厳選しましょう。また、使う文房具は最小限にし、不要になった書類はすぐに処分するのがおすすめです。

机を置くことで仕事や勉強に集中できるほか、ローテーブルやダイニングテーブル代わりとして使えば省スペースになり、スッキリとした空間が生まれます。

机を選ぶポイントは「機能・サイズ・デザイン」の3つです。ミニマリズムな暮らしに理想的な机を選んで、快適な作業スペースを目指してみてはいかがでしょうか。
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