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プラントベースフィッシュとは?代替肉に続く注目食品?
Monday, 07 November 2022
プラントベースフィッシュはその名の通り「植物由来の魚」ですが、どんな原料でできているのでしょうか?今回はプラントベースフィッシュについて、原料や種類、特徴などを解説します!
プラントベースフィッシュってどんなもの?
プラントベースフィッシュは、植物由来の原料を使って本物の魚の食感や味を再現したものを指します。
代替肉のように「代替魚」とも呼ばれており、アメリカを中心にスウェーデンやオランダ、イギリスなど、海外でプラントベースフィッシュの開発に取り組む企業が次々と誕生しています。
プラントベースフィッシュとひと口にいっても、その種類はさまざまです。ツナを再現したものもあれば、サーモンや白身魚など多岐にわたっています。歯ごたえや食感、加工の仕方も商品により異なる特徴があるので、注目すべきポイントです。
プラントベースフィッシュの種類
ここからは実際に商品化されているプラントベースフィッシュの種類や原料、特徴を見ていきましょう。
<数種類の豆を原料にしたツナ>
ひよこ豆、エンドウ豆、レンズ豆、大豆、そら豆、白いんげん豆といった6種類の豆をブレンドして作ったツナです。6種類の豆を完璧な比率でブレンドすることによって生まれる食感は、本物のツナにそっくりといわれています。
また、藻類油を加えることで海産物のような風味になり、より再現度を高めています。たんぱく質やミネラルが含まれており、脂肪分は非常に少ないのが特徴です。
<こんにゃく粉やエンドウ豆を主原料にしたスモークサーモン>
こんにゃく粉やエンドウ豆を主原料にし、片栗粉を加えて本物のような食感を再現したスモークサーモンです。オリーブオイルでツヤを表現し、海藻粉末で海産物の香りを出しています。
植物由来とは思えない本物そっくりなスモークサーモンは、ベーグルサンドやマリネなど、幅広い料理にアレンジできるのが魅力です。ヴィーガンで魚を控えている人も食べることができます。
<トマトをベースにした生マグロ>
お刺身のような見た目をした、トマトベースで作られた生マグロです。遺伝子組み換え原料不使用で、「トマト、グルテンフリー醤油、ごま油、砂糖、水」といったシンプルな原料で作られています。
シャリの上に乗せたらマグロのお寿司としても楽しめ、トマトがベースだとは誰も思わないでしょう。
<添加物不使用で米粉や小麦、豆類を原料にした白身魚のフライ>
添加物や人工甘味料不使用で、米粉や小麦、豆類から抽出したたんぱく質を主原料にした白身魚のフライです。
白身魚特有のたんぱくな味わいで、海藻の風味がほんのり漂い、食感のやわらかさが特徴です。この白身魚を活用したフィッシュバーガーや海外でおなじみのフィッシュ&チップスも展開し、メニューの幅を広げています。
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プラントベースフィッシュは未来の救世主?
世界では過剰漁獲や地球温暖化による海水温の上昇によって、海洋資源の減少が深刻な問題になっています。1970年から2012年にかけて魚や貝などの海洋資源は、ほぼ半分に減ってしまったといわれています。
また、海を漂うマイクロプラスチックを魚などが食べてしまうことが問題となっており、その魚を食べた人体への影響も懸念されているのが現状です。
資源保護のため、そして健康被害を防ぐためにも、プラントベースフィッシュは未来の救世主になる可能性があるとして、期待が高まっています。
(参照:[Living Blue Planet])
プラントベースフィッシュの今後に注目しよう!
魚の食感を再現するのは肉よりも難しいといわれていますが、紹介した通りさまざまな種類のプラントベースフィッシュが登場しています。
日本では取り扱っているお店も少なく、まだそこまで浸透していませんが、今後プラントベースミートのように世間に広まっていくと予想されます。
魚の消費量が多い国だからこそ、食卓に並ぶ魚がプラントベースフィッシュに変わっていく日も近いかもしれません。プラントベースフィッシュが今後どのように展開していくのか、注目していきましょう!
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