地球を救う?!プラントベースフードが環境問題の解決策に

プラントベースフードは環境問題の解決策として注目され、ここ数年日本でも市場が急速に拡大しています。

今回は「プラントベースフードは本当に地球を救えるのか」をテーマに、プラントベースフードが解決できるという環境問題について解説します!

目次

プラントベースフードの特徴

プラントベースフードとは植物由来の原料で作られた食品のこと。基本的に動物性由来の原料は使わず、野菜や果物、大豆など植物由来のものを多く使って肉や魚などの食感を再現しているのが特徴です。

植物由来の原料を使い、ミルクやチーズ、バターなどの乳製品を再現したものもあります。(ただしプラントベースフードの中には、一部乳製品や卵などを使っているケースもあるので注意が必要です。)

プラントベースフードは「植物性食品を積極的に摂って健康と環境に優しい食生活を送ろう」というコンセプトのため、健康に気をつけたい人や少しでも環境に良いことをしたい人にぴったりの食品です。

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プラントベースフードが解決策になる環境問題

プラントベースフードはさまざまな環境問題の解決策になると期待されています。具体例を見てみましょう。

<地球温暖化>

プラントベースフードは地球温暖化を抑えるといわれています。なぜなら生産の過程で排出される温室効果ガスの量が、畜産業に比べて圧倒的に少ないからです。

日本の農産業における温室効果ガスの排出量は約5000万トン(2018年度)。そのうち約1370万トンは牛のゲップや排泄物から出る温室効果ガスです。特に牛のゲップから出る温室効果ガス「メタン」は、二酸化炭素の25倍の温室効果があるといわれています。

しかし、オックスフォード大学の研究によると、全世界でお肉や乳製品をすべてプラントベースフードに切り替え、畜産に使われる農場をカットした場合、農業が排出する温室効果ガスの60%を削減できる可能性があるといいます。

温室効果ガスの排出を減らすことができれば、地球温暖化が引き起こす気候変動や海面上昇などの解決策にもつながるのです。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/GR/attach/pdf/s_win_abs-71.pdf
https://www.vogue.co.jp/change/article/words-matter-plant-based)

<水不足>

プラントベースフードは地球が抱える水不足の問題を解決するとして期待されています。
なぜなら大豆や枝豆、小麦を原料としたプラントベースミートなら生産時の水の使用量がお肉に比べ大幅に少なくて済むからです。

畜産では、家畜が飲む水以外に飼料となる穀物を育てるため大量の水を消費します。例えば牛肉1kgを生産するには水が20,600リットル必要ですが、プラントベースミートの原料である大豆1kgの生産なら、水の消費を2,500リットルにまで抑えられます。

アメリカの大手プラントベースミートメーカーによると、プラントベースのハンバーガーパティは牛肉に比べ8~9割少ない量の水で生産できるといいます。

プラントベースミートを選択する人が増えれば、畜産業による水の消費が減り、世界で深刻化している水不足問題解決の助けになるでしょう。

(参照:https://www.env.go.jp/water/virtual_water/)

<森林破壊>

プラントベースフードは森林破壊の問題解決にも貢献できるといわれています。世界における森林破壊の主な要因のひとつに、お肉を生産するための農地拡大があるためです。

世界自然保護基金(WWF)によると2004年〜2017年までの間に南米やアフリカなどを含む世界24カ所で約4300万ヘクタール以上の森林が消失したと報告されています。これは日本全体の1.1倍に匹敵する面積です。森林消失の要因は地域により異なりますが、特に中南米では牛の放牧や飼料となる穀物の栽培が大きな要因であると指摘されています。

プラントベースフードなら、牛肉に比べ少ない土地で生産できるため、森林保護にもつながると考えられています。

(参照:https://www.wwf.or.jp/activities/data/deforestation_fronts_summary_jp.pdf)

<食糧問題>

プラントベースフードは食糧問題の解決につながるとして期待が高まっています。家畜たちはトウモロコシや大豆を飼料として食べています。例えば世界で生産された大豆は、実に90%が人間ではなく家畜向けに供給されているのです。

一方で、世界には食糧難で苦しんでいる人も多く、2021年の飢餓人口は8億2800万人と推計されています。

お肉の生産を減らし、世界で生産されている穀物を家畜ではなく人間に供給することで、助けられる命があるのです。

(参照:https://www.unicef.or.jp/news/2022/0136.html)

プラントベースフードを選んで持続可能な地球環境を目指そう!

お伝えしてきたように、プラントベースフードはさまざまな環境問題を解決へと導く可能性を秘めています。

私たちにできることは、これまでよりもお肉の消費を減らし、少しずつプラントベースフードに切り替えていくことです。

オックスフォード大学のジョセフ・プーア教授が学術誌『サイエンス』で報告した研究では、「気候変動対策には、飛行機の利用を減らしたり、電気自動車に乗り換えるよりも、プラントベースフードへの切り替えの方が効果的だ」と結論づけています。

まずは週に1日だけプラントベースフードの日を作るのも良いでしょう。ぜひ、新たな食の選択肢としてプラントベースフードを取り入れてみてはいかがでしょうか。

(参照: https://www.science.org/doi/10.1126/science.aaq0216)

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