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京都府におけるSDGsの取り組み|促進する理由や事例を解説

Friday, 10 January 2025

多彩な文化や伝統を継承しながら、新たな文化や技術を柔軟に取り込み、社会や経済を発展させてきた京都府は、SDGsの先進都市としても注目されています。

持続可能な社会の実現を目指し、推進事業を活発に行ってきたことも要因のひとつです。今回は「SDGs達成のための、地域の取り組み」をテーマに、京都府におけるSDGsが促進する理由や取り組み事例を解説します。

京都府はSDGs推進度調査でNo1を経験!

京都府は、内閣府が実施している「SDGs未来都市」に、これまで以下の5つの市町村が選ばれています。

 

・舞鶴市(2019年)

・亀岡市(2020年)

・京都市(2021年)

・京丹後市(2021年)

・宮津市(2023年)

 

中でも京都市は、2019年に日本経済新聞が行ったSDGs推進度調査で全国815市区中、1位に選ばれています。

 

この調査はSDGsの達成に向けて、「経済・社会・環境」の3つの側面で自治体が実際に行っている取り組み状況を評価したものです。

 

京都市がSDGs先進都市となっている理由には、SDGsが策定された2015年より以前から推進事業を行ってきた点が挙げられます。

 

世界遺産や歴史的建造物が多く観光地としても人気の京都市は、未来を見据えて持続可能な街づくりを目指し、2011年に「京プラン」という都市計画を発足し取り組んできました。

 

また、SDGsが策定されて以降の2016年には、SDGsの理念に基づいた重点戦略を掲げています。自然災害や人口減少などのさまざまな危機にも粘り強く対応し、将来まで人々が生き生きと暮らせるレジリエントシティの実現を目指し、「京都市レジリエンス戦略」を策定し取り組みを進めているところです。

 

(参考:https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000246584.html)

京都におけるSDGsの取り組み 

京都府ではSDGsの理念に基づき、行政や企業、教育機関が協力し合いさまざまな取り組みを行っています。ここでは京都におけるSDGsの取り組みを見ていきましょう。

 

<脱炭素社会を目指して再生可能エネルギーの導入を推進>

京都府では2050年の温室効果ガス排出量ゼロの脱炭素社会に向けて、2030年度にはCO2排出量を40%以上削減(2013年比)することを目指し、省エネ対策や再生可能エネルギーの導入を推進しています。

 

例えば京都タワーでは、実質再生可能エネルギー由来の電力を導入し、塔体部分にかかるライトアップのCO2排出量ゼロにするとしています。また、ライトアップ用の照明器具には、省エネ効果の高いLED投光器を導入しました。

 

他にも京都市では「京都市温暖化対策条例」に基づき、10㎡以上の建物を新築または増築する際に、再生可能エネルギー利用設備を設置することを義務付けています。対象者には、太陽光発電設備や蓄電池の設置費用を支援する制度もあり、脱炭素のまちづくりを進めています。

 

(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000083761.html

https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000295756.html)

 

<日本一子育てしやすい環境づくり> 

京都府では日本一子育てしやすい環境を目指し、若い世代が結婚や子育てに対してポジティブなイメージを持てるような取り組みを行っています。

 

例えば「京都版・ミニミュンヘン」では、府内の商店街で大学生などの若者が企画し、子ども主体で運営する小さな街づくりを実施しています。

 

これらから子育てをする若者と子どもの交流機会を増やし、「地域の中に子どもがいることが当たり前」という意識を根付かせることが目的の取り組みです。

 

また、京都府警察は運転免許試験場などで子どもを同伴している人や、妊婦さんの待ち時間を短縮する「子育て応援レーン」を設置しました。子どもに対して寛容な風土をつくり、子育てしやすい環境づくりを促進中です。

 

(参考:https://www.pref.kyoto.jp/kikaku/kosodate/documents/minimhunhen_4.pdf)

 

<京都府内の企業の取り組みを支援> 

京都では、仕事と生活を充実させるためにワーク・ライフ・バランスに取り組む中小企業を応援する「京都モデル」という、ワーク・ライフ・バランス推進企業認証制度を行っています。

 

認証を受けた企業は、府の物品などを調達する際に優遇を受けられたり、認証マークを使用できたりするメリットがあります。

 

また「知恵の経営」制度では、企業の強みを発掘するために知恵の掘り起こしを行い、企業ブランドや技術力、人材、テクニックなどを最大限活用することを目指しています。持続的な利益の確保や経営改善につながる取り組みです。

 

(参考:https://www.pref.kyoto.jp/wlbsuisin/

https://www.pref.kyoto.jp/sangyo-sinko/monozukuri/ninsho/chie.html)

 

<修学旅行生に協力を求める「京都エコ修学旅行」> 

京都市ではごみの半減を目指し、京都市内に宿泊する修学旅行生に協力を求める「京都エコ修学旅行」を実施しています。

 

参加校は、➀歯ブラシやくしなどのアメニティグッズの持参 ②エコバッグの携帯 ③マイボトルの持参 ➃食事の食べ残しゼロ」の4つの取り組みのうち、2つ以上を実践しSDGsに貢献できるという取り組みです。

 

また、4つの行動以外に学校独自のアイデアでエコな取り組みを実践する「エコ・アクション+1」も募集しており、優勝校には記念品が贈られます。

 

京都市だけでは成し遂げられないごみ半減に協力でき、参加した学生は修学旅行を楽しみながら環境に配慮した行動が実践できる取り組みです。

 

(参考:https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000271327.html)

京都府のSDGsは「環境・社会・経済」の持続可能性をバランス良く促進 

京都府がSDGs先進都市である理由には、人気の観光地として早くから都市計画を立て持続可能な街づくりに取り組んできた背景があります。

 

温室効果ガスの削減や子育て支援、経済成長への施策などあらゆる分野で推進しているのが特徴です。SDGsの達成度に伸び悩む場合には、京都府のSDGsを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

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