SDGsの達成に向けてさまざまな取り組みが行われていますが、その中のひとつにペットボトルキャップをワクチンに変える運動があります。今回はこの運動について、詳しく解説します!
ペットボトルキャップをワクチンに変える取り組みは、認定NPO法人「JCV(世界の子どもにワクチンを 日本委員会)」とUNICEF(国際連動児童基金)を中心に立ち上げられた運動で、誰でも参加できる取り組みです。まずはこの運動を推進する目的やSDGsとの関連について見ていきましょう。
回収されたペットボトルキャップはどのようにしてワクチンに変わるのでしょうか。ここではペットボトルキャップが回収されてから途上国でワクチンが提供されるまでの流れを、より詳しく見ていきましょう。
1、集められたペットボトルキャップは回収業者によって、リサイクル資源として売却されます。
2、リサイクル資源としての売却益が、JCV(世界の子どもにワクチンを 日本委員会)に寄付されます。
3、JCVとUNICEFが連携し、世界のワクチン工場へワクチンの製造を依頼します。
4、ワクチンが製造されると、冷蔵・冷凍状態のまま航空輸送で支援国へ届けられます。
冷蔵・冷凍状態のまま管理することを「コールドチェーン」といい、子どもたちへのワクチン接種の直前までこの状態で管理されます。
5、支援国のワクチン保管センターで冷蔵庫や冷凍庫にて保存されます。
6、各地の予防接種会場へワクチンが運ばれ、子どもたちにワクチンが接種されます。
(参照:ペットボトルキャップ回収)
ペットボトルキャップの回収は、スーパーマーケットや百貨店、自治体などでも行っています。また、グリーングロワーズの商品を取り扱っている「マルエツ」や「カスミ」などでもペットボトルキャップの回収ボックスを設置していますので、お買い物のついでに持って行くのもおすすめです。
(参照:~お客さまとともに、世界の子どもたちにワクチンを届ける活動を支援~ペットボトルキャップの売却益寄付のお知らせ)
※全国のペットボトルキャップ回収業者一覧はこちらです。
ペットボトルキャップ回収業者一覧
集めたペットボトルキャップをリサイクル業者に売却することで収益による寄付金が生まれ、その寄付金でワクチンを発注することにより途上国の子どもたちの命が救われます。
ペットボトルキャップが多ければ多いほど助かる命が増え、資源の循環やCO2削減などのSDGs達成に貢献できます。
今までペットボトルキャップをごみとして捨ててしまっていた人は、ぜひこれを機に集めてみてはいかがでしょうか。一人ひとりの力を合わせて、世界の子どもたちにより多くのワクチンを届けていきましょう。
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