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【SDGsと花】廃棄物は食品だけじゃない!フラワーロスとは

Wednesday, 13 September 2023

SDGsの12番目に「つくる責任 つかう責任」という目標があります。大量生産・大量消費の見直しが求められていますが、食品ロス同様に花にも廃棄問題があるのをご存知でしょうか?

「フラワーロス」とも呼ばれており、コロナ禍で生花を使う機会が減ったことでフラワーロス問題は深刻さを増しています。そこで今回はフラワーロスの現状や削減に向けた取り組みなどを解説します!

フラワーロスが起こる原因は?

フラワーロスとは、まだ使える花、枯れていない花が廃棄されてしまうことを意味します。フラワーロスが起こる原因は主に3つあります。

規格外で廃棄されてしまう

農作物同様に、花にも「規格」というものがあります。生産者が卸市場へ販売する際に、卸業者の定めた「サイズ・形・品質」といった規格に当てはまらないものは、買い取ってもらえません。その結果、廃棄せざるを得ない花が発生してしまうのです。

花は美しさが命であるため、規格を満たしていないものは廃棄されてしまい、フラワーロスが増える要因になっています。

過剰供給で売れ残ってしまう

花はどれくらいの需要があるのか、見込みを立てにくいといわれています。そのため需要と供給のバランスが取りづらく、過剰供給になるケースが少なくありません。当然ながら売れ残ってしまった花は捨てられてしまいます。

搬送時や保管時に鮮度が落ちてしまう

卸売場やフラワーショップへの搬送、保管時に、花の鮮度が落ちて劣化してしまう場合もあります。花は生モノであるため、鮮度が落ちやすく寿命が短いのです。見た目重視の花は、食品のように調理して形を変えるなどもできないため、廃棄されてしまいます。

どれくらいの花が廃棄されているの?

フラワーライフ振興協議会のデータによると、花の経済損失は年間1,500億円と報告されています。生花店で取り扱う花のうち30〜40%ほどは廃棄されているといいます。

また、コロナ禍で結婚式や卒業式、入学式などのイベントが相次いで中止になり、生花を使う機会が失われたことで流通金額は大幅に減少しました。花きの国内消費は法人が28%を占めていましたが、需要がほぼゼロになった時期があったとされています。

もともと抱えていたフラワーロスの問題ですが、コロナ禍によって供給と需要のバランスが崩れたことにより花業界は大打撃を受け、花の廃棄も深刻化したのです。

(参照:フラワーロスって? 解決のために私たちができること)

フラワーロス削減に向けた取り組み

コロナ禍で苦境に立たされた花業界ですが、新たな取り組みをスタートする企業や小売店が増えつつあります。

花の命を救い、花の魅力を多くの人に伝えることで需要を増やす努力に励む企業も少なくありません。ここからは、フラワーロス削減に向けた取り組みを見ていきましょう。

生産者から直接購入できる販売ルートの開拓

生産者は卸売業者に販売するのが一般的ですが、卸業者が決めた規格が厳しく、少々茎が短かったり曲がっていたりするだけでも、規格外とされてしまう花も多くあります。そんな規格外の花を救うための解決策となるのが、生産者から直接購入できるECサイトです。

卸売業者を通さずに消費者が生産者から直接購入するため、規格にとらわれず消費者の判断で購入できます。多少曲がっていても気にしないという人もいるため、フラワーロスの削減につながるのです。

生産者から直接購入できる販売ルートの開拓によって、救われる花も増えていくと考えられます。

定期的に花を届けるサブスクリプションの導入

週に1回など、定期的に花を届けるサブスクリプションを導入する花屋さんも増えています。定期便なら生産量のめどが立てやすく計画的に栽培できるため、過剰供給によるフラワーロスを防げます。

届ける花は生産者が選んで送るパターンが多いため、生産しやすい季節に合わせた花を栽培、提供できるのもメリットです。

(参照:ときめきが続く、お花の定期便)

廃棄される花を回収してドライフラワーの作品に

規格外や売れ残りで廃棄される花を回収し、ドライフラワーとして作品に残す活動をする企業があります。ショッピング施設でのブースやディスプレイの装飾など、ドライフラワーとして新たな形で人々を魅了しています。

廃棄予定の花を買い取ることで、損失や廃棄費用の削減にもつながる取り組みです。

生活に花を楽しむ習慣を取り入れてSDGsに貢献しよう!

花は食品よりも管理が難しいため、多くの花が廃棄されているのが現実です。しかし、フラワーロス削減の取り組みによって、救われる花も増えてきています。

花の命を無駄にしないために私たちができることは、花を楽しむ習慣を生活に取り入れることです。その際にはサブスクリプションを利用したり、生産者から直接購入するのがおすすめです。

また、誕生日や記念日などのお祝いごとに花を贈るのも良いでしょう。フラワーロスの削減はSDGsの達成につながります。ぜひあなたも心を豊かにしてくれる花を、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: 食品廃棄物をリサイクル!アップサイクル美容コスメとは

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