SDGsの12番目に「つくる責任 つかう責任」という目標があります。大量生産・大量消費の見直しが求められていますが、食品ロス同様に花にも廃棄問題があるのをご存知でしょうか?
「フラワーロス」とも呼ばれており、コロナ禍で生花を使う機会が減ったことでフラワーロス問題は深刻さを増しています。そこで今回はフラワーロスの現状や削減に向けた取り組みなどを解説します!
フラワーロスとは、まだ使える花、枯れていない花が廃棄されてしまうことを意味します。フラワーロスが起こる原因は主に3つあります。
フラワーライフ振興協議会のデータによると、花の経済損失は年間1,500億円と報告されています。生花店で取り扱う花のうち30〜40%ほどは廃棄されているといいます。
また、コロナ禍で結婚式や卒業式、入学式などのイベントが相次いで中止になり、生花を使う機会が失われたことで流通金額は大幅に減少しました。花きの国内消費は法人が28%を占めていましたが、需要がほぼゼロになった時期があったとされています。
もともと抱えていたフラワーロスの問題ですが、コロナ禍によって供給と需要のバランスが崩れたことにより花業界は大打撃を受け、花の廃棄も深刻化したのです。
(参照:フラワーロスって? 解決のために私たちができること)
コロナ禍で苦境に立たされた花業界ですが、新たな取り組みをスタートする企業や小売店が増えつつあります。
花の命を救い、花の魅力を多くの人に伝えることで需要を増やす努力に励む企業も少なくありません。ここからは、フラワーロス削減に向けた取り組みを見ていきましょう。
花は食品よりも管理が難しいため、多くの花が廃棄されているのが現実です。しかし、フラワーロス削減の取り組みによって、救われる花も増えてきています。
花の命を無駄にしないために私たちができることは、花を楽しむ習慣を生活に取り入れることです。その際にはサブスクリプションを利用したり、生産者から直接購入するのがおすすめです。
また、誕生日や記念日などのお祝いごとに花を贈るのも良いでしょう。フラワーロスの削減はSDGsの達成につながります。ぜひあなたも心を豊かにしてくれる花を、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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