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持続可能な社会に向けたSDGsの取り組み|個人でできること
Thursday, 29 February 2024
しかし、個人レベルで捉えると「SDGsって何をしたらいいの?」と疑問が浮かぶ人もいるかもしれません。実は個人でも簡単に実践できる取り組みはたくさんあるのです。
そこで今回は、持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みとして、個人でできることをご紹介します!
SDGsが目指す持続可能な社会とは?
そもそもSDGsが目指す持続可能な社会とは、具体的にどんな社会を指すのでしょうか。
持続可能な社会とは、「資源を使い過ぎず自然や生態系を適切に守り、将来の世代が損しないようニーズを満たしながら、現在の世代のニーズも満たすような開発が行われている社会」を指します。この目標を掲げた背景にあるのが、地球が抱えるさまざまな問題です。
産業革命以降、技術革新によって経済活動が活発化し、人々の暮らしが豊かになった一方で、温暖化の要因となる二酸化炭素の排出量が急増するなど、地球環境が悪化しています。
また、持続可能な社会を実現するには貧困や飢餓、紛争、差別問題、生物多様性など、多くの問題を解決しなければなりません。その問題を細分化し、具体的な解決策としてまとめたのがSDGsです。SDGsは17の目標と169のターゲットで構成されています。
持続可能な社会に向けたSDGsの取り組み~個人でできること~
持続可能な社会を実現するためには、一人ひとりが資源を使い過ぎず、地球環境を守る行動が求められています。また、消費行動を変えていくのも重要なポイントです。ここからは、持続可能な社会に向けたSDGsの取り組みとして、個人でできることをご紹介します!
節電・節水を実践する
節電や節水は、エネルギー消費や水資源の消費を抑えます。冷暖房の設定温度を夏は28℃、冬は20℃にすることで二酸化炭素(CO2)の排出量を減らし、温暖化の抑制に貢献できます。
また、エネルギーを無駄遣いしないようコンセントはこまめに抜くようにしましょう。さらに水の出しっぱなしに気をつけたりシャワーの使用時間を短縮したりすると、節水できます。
世界では水不足や電気が使えない国もあるため、日頃から限りある資源を大切に使う意識が重要です。節電や節水はSDGs6「安全な水とトイレを世界中に」やSDGs13「気候変動に具体的な対策を」の達成につながります。
外出時にはマイボトルやマイバッグを持参する
買い物などの外出時には、マイボトルやマイバッグを持参しましょう。マイボトルやマイバッグを持参することで、レジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみを削減できます。
プラスチックごみは特に海洋環境を悪化させており、マイクロプラスチックが生態系に影響を及ぼすなど深刻化しています。
このままいくと、2050年までにプラスチックごみが魚の量を上回るともいわれているのです。マイボトルやマイバッグを持参し、プラスチックごみが出ないように工夫することで、SDGs14「海の環境を守ろう」に貢献できます。
環境に配慮して作られた商品を選ぶ
環境に配慮して作られた商品やサービスを選ぶのも、個人でできる取り組みのひとつです。食品なら農薬や添加物を使用していない有機JASマークの付いた商品を選んだり、魚介類なら違法漁業でないことを証明する、ASC認証があるものを選んだりするのも良いでしょう。また、地元で作られた食材の購入も、配送に関するCO2排出量を削減できるためおすすめです。
加えて、再生ペットボトルから生まれた服やバッグ、廃棄物をアップサイクルして作られた小物なども、資源循環で作られた環境に配慮した商品です。
消費者として環境に配慮した商品を選ぶことは、環境負荷の大きい商品の需要を下げ、従来の大量生産・大量消費の仕組みの変革につながります。これはSDGs12「つくる責任つかう責任」の達成に近づくアクションです。
不要なものは捨てずにフリマや寄付、リサイクルに回す
不用品をごみとして廃棄した場合、焼却処分の際にCO2が排出され、温暖化を促進させてしまいます。不要な服や日用品はフリマアプリで売ったり、寄付したりすることで、資源の使い過ぎや焼却時の環境負荷を軽減できます。
古着の寄付やリサイクルを受け付けている自治体または支援団体に問い合わせてみると良いでしょう。こうした取り組みもSDGs12「つくる責任つかう責任」に貢献できます。
食品ロスを減らす工夫をする
日本の食品ロスは、年間約523万トンといわれています。食品ロスは食料を無駄にするだけでなく、廃棄処分に大量のエネルギーを消費し、CO2を排出します。
食品ロスを減らすために、食材の買い過ぎや作り過ぎ、外食時のオーダーのし過ぎに注意しましょう。また、コンビニやスーパーでは賞味期限の近いものから選ぶ「てまえどり」を実践するのもおすすめです。
加えて自炊する際には野菜を余らせずに調理するなど、無駄なく使い切る工夫をしましょう。
SDGsが目指す持続可能な社会に向けて、簡単な取り組みから実践しよう!
ご紹介した以外にも、移動手段には自動車を控えて公共交通機関を利用したり、夫婦で家事や育児を平等に分担したりするのも、持続可能な社会に向けた取り組みです。
SDGsに関心を持ち、一人ひとりがアクションを起こすことでより良い地球環境につながっていくでしょう。ぜひ日常生活でできる、簡単な取り組みから実践していきましょう!
(参照:ナマケモノにもできるアクションガイド)
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