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SDGsと鉄道|乗用車より環境に優しい理由と取り組みを解説

Friday, 08 December 2023

通勤や通学など日常生活の中でも利用する人が多い鉄道。実は乗用車やバス、航空機などに比べて環境に優しい交通手段だといわれています。また、鉄道業界は持続可能な社会を目指すSDGsとも深い関わりがあるといいます。

なぜ鉄道は環境に優しいのでしょうか?またSDGsとどう関係しているのでしょう。今回は鉄道が環境に優しい理由や、鉄道業界が実践するSDGsへの取り組みを解説します。

鉄道が他の交通機関より環境に優しいといわれる理由

鉄道は乗用車やバス、航空機に比べてエネルギー効率が良いとされています。そのため、二酸化炭素(CO2)の排出量が、ほかの交通手段よりも抑えられているのです。

(※画像出典:JR西日本「地球環境への取り組み」)

JR西日本が調査した「国内旅客輸送機関の輸送量とエネルギー消費量の構成(2020年度)」では、鉄道が国内の旅客輸送の25%を担っていますが、エネルギー消費量は全体のわずか4%と報告されています。

(※※画像出典:JR西日本「地球環境への取り組み」)

また、単位輸送量あたりのCO2排出量を見てみると、鉄道は乗用車や航空機の約5分の1、バスの約4分の1です。このように、鉄道は他の交通機関に比べてエネルギー効率が良く、CO2排出量が少ない点が環境に優しいといわれる理由になっています。

SDGs達成に向けた鉄道業界の取り組み

鉄道はエネルギー効率に優れているとはいえ、やはり列車の運行には多くのエネルギーを消費しCO2も排出します。交通手段として鉄道を選択する人が増えると、その分エネルギー消費は増加しますが、交通機関全体のエネルギー削減につながるといいます。

こうした背景から鉄道業界ではCO2排出量実質ゼロの「カーボンニュートラル」を目指すなど、SDGsにつながる取り組みを実践しているのです。

ここからは鉄道業界に広がるSDGs達成に向けた取り組みの一部を見ていきましょう。

水素ハイブリッド電車や回生ブレーキの導入

JR東日本・西日本では2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンチャレンジ2050」を掲げた取り組みを実施しています。

中でもJR東日本では、走行時にCO2を排出しない水素ハイブリッド電車を導入し、2030年の実用化に向けて走行実験を進めているところです。水素車両はCO2排出量の削減のみならず、架線や変電所などが不要になるため、設備の削減にもつながるとして期待が高まっています。

また、JR西日本では省エネルギー機能を備えた車両の導入や、回生ブレーキを導入しました。回生ブレーキとは電車がブレーキをかけた際に発電機としてモーターを作動させ、そこで生まれた電力(回生電力)を架線に戻すことによって、他の電車を動かすことができる装置です。

回生ブレーキを導入することでエネルギーを無駄にせず、効率良く利用しています。これらはSDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」SDGs13「気候変動に具体的な対策を」に貢献する取り組みです。

(※参考:JR 東日本グループ「ゼロカーボン・チャレンジ 2050」達成に向けた取り組みについて)
(※参考:京王電鉄・京王グループ)

駅や列車内の照明などのLED化


JR東日本・西日本をはじめ小田急線や京王線、東急電鉄、東京メトロなどの駅や列車内では、従来の照明よりも大幅に消費電力を抑えられる、LED照明への切り替えを進めています。

また、ホームの行先案内表示器や信号機、踏切警報打器などもLED化を進めているところです。東急電鉄においては行先案内表示器すべてのLED化が完了し、3~7割の消費電力削減に成功しているほか、97駅中69駅のLED照明化が実現しています。(2022年2月時点)

(※参考:京王電鉄・京王グループ)
(※参考:環境への取り組み)
(※参考:日本初、鉄軌道全路線を再生可能エネルギー由来の電力100%にて運行)

駅や駅ビルに太陽光発電や風力発電システムを設置

環境に優しい駅づくりを目指して、小田急線の東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅では太陽光発電パネルを取り入れて自然エネルギーの活用に取り組んでいます。

また東急線の元住吉駅にも、ホームの屋根部分とコンコース上に太陽光発電システムを導入し、駅全体の10%の電力を担っています。

加えて箱根ロープウェイ・大涌谷駅で設置している風力発電システムで発電した電力は、駅構内の一部に使われています。風が強いという地域特性を生かした環境に優しい駅づくりが進められています。

(※参考:小田急グループの環境)

再生可能エネルギー100%の運行を開始


東急電鉄の世田谷線は、水力および地熱のみの再生可能エネルギー100%で運行を開始しています。2018年には世田谷線の運行では、一般家庭が年間に排出するCO2の362世帯分にあたる、約1,263トンのCO2を排出していました。

しかし再生可能エネルギー100%の運行が実現したため、現在世田谷線運行にかかるCO2排出量はゼロとなっています。再生可能エネルギーのみでの運行は都市型鉄軌道線で日本初となり、注目を集めています。

(※参考:環境への取り組み)

移動手段には鉄道を選んでSDGsに貢献しよう!

鉄道業界におけるSDGs達成に向けた取り組みを見てきましたが、環境問題以外にも車両や駅構内のバリアフリー化など、人に優しい取り組みも行っています。

人に配慮した駅がある街は住みやすく、まさにSDGs11「住み続けられるまちづくりを」に通じるでしょう。今まで何となく利用していた駅や電車でも、意識してみるとSDGs達成に向けた取り組みが見つかるかもしれません。

普段車での移動が多いという人は、電車に乗ることでCO2の削減につながり、SDGsに貢献できます。ぜひこれを機に、鉄道での移動を増やしてみてはいかがでしょうか。

(※参考:みんなが使いやすい駅)

あわせて読みたい: サステナビリティにつながるツアーとは?楽しみ方を見てみよう

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