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BLOG -SDGs and Sustainability

マット・デイモンのSDGs活動|安全な水と衛生設備を世界中へ

Tuesday, 10 September 2024

俳優でありながらプロデューサーや脚本家もこなすマット・デイモン。撮影で訪れた途上国の深刻な水不足を目の当たりにしたのをきっかけに、自ら慈悲団体を立ち上げるなどして支援活動に積極的に取り組んでいます。

今回は、慈悲活動家としても活躍するマット・デイモンがSDGs関する取り組みを始めたきっかけや、支援活動について解説します!

マット・デイモンがSDGsに関する活動を始めたきっかけ

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マット・デイモンは自身がナレーターを務めたドキュメンタリー映画「ラニング・ザ・サハラ」のロケで、アフリカ大陸のサハラ砂漠を訪れました。

現地では、汚染された水が原因で20秒に1人子どもが亡くなっているという事実を知り、衝撃を受けたといいます。また、ザンビアの村で地元の家族と過ごし、きれいな水にもトイレにもアクセスできず苦しんでいる状況を目の当たりにしました。

マットはザンビアの村で少女と一緒に水を汲みに行き、ひたすら歩いてもなかなか井戸にたどり着かないという体験をします。こうした体験からワンマイルの距離に井戸を作ることの重要さを思い知り、NGOの設立を決意したのです。

アフリカには自宅付近できれいな水にアクセスできない人が多く存在し、年間約30万人の子どもたちが命を落としています。

SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」でも掲げられているように、2030年までに誰もが安全な水を利用できるようにすることが求められています。マットは撮影現場での実体験をきっかけに、発展途上国における深刻な水の問題に向き合い始めたのです。

(参照:MATT DAMON)
(参照:米俳優マット・デイモン、世界に清潔な水届けたい)
(参照:6.安全な水とトイレを世界中に)

マット・デイモンは2006年にNPO「H2O Africafoundation」を設立

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「水と衛生の問題を解決しない限り、貧困は解決できない」と考えたマット・デイモンは、2006年にNPO「H2O Africafoundation」を立ち上げました。発展途上国など深刻な水の問題を抱える地域へ、安全な水を提供する活動を推進する非営利団体です。

「H2O Africafoundation」の活動を通して、バングラデシュやエルサルバドル、ケニア、エチオピアなど、全部で8カ国に安全な水と衛生設備を提供してきました。マットが独自で設立した財団の活動によって、アフリカ大陸の安全な水に関する取り組みの意識を高めることにもつながっています。

(参照:すべての人に、命の水を──俳優マット・デイモンが取り組む、アフリカ諸国の水問題の解消【社会変化を率いるセレブたち】)
(参照:MATT DAMON)

2009年に環境活動家のゲイリー・ホワイトと手を組み「Water.org」を設立

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2008年にニューヨークで行われたクリントン グローバル イニシアチブの年次会議で、マットは水と衛生の専門家として国際的に活動していた「ゲイリー・ホワイト」に出会います。

お互いが協力し合えば世界に大きな影響を与えられると考え、2つの運営団体が統合し、2009年に「Water.org」を設立しました。マットは安全な水を人々に届けるために世界中を旅した結果、この問題は単なる水不足ではなく金融問題でもあることに気づいたといいます。

安全な水にアクセスするには資金が重要であるため、現地の人々に無償で提供するのではなく、水道インフラ構築のための少額融資という新しい形で支援することにしました。

現在、Water.orgの取り組みのひとつとして、自宅に水道を引くために融資を受けたい人が少額からローンを組める金融プログラム“WaterCredit”を展開しています。このシステムによって、不衛生な水が引き起こす健康被害や水を汲みに遠くの井戸まで長時間歩かなければならない重労働の問題を解決し、長期的には子どもたちの就学につながるとマットは考えています。

プロジェクトを通してこれまで6,600万人の人々に安全な水と衛生設備を提供し、多くの人々の生活を変えてきました。

SDGs6の達成目標でもある、「誰もが安全な水と衛生設備にアクセスできる未来」に向けて活動を続けています。

(参照:MATT DAMON)
(参照:OUR IMPACT)

マット・デイモンが取り組む慈悲活動

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マット・デイモンは安全な水を届ける以外にも、さまざまな慈悲活動を行っています。ここではマット・デイモンが取り組むその他の慈悲活動を見ていきましょう。

ハリケーン被害を受けたハイチを訪問し、支援や寄付を実施

 

マットは2008年にハリケーンの被害を受けたハイチを訪問し、食料や支援物資を被災者へ届ける活動を積極的に行っています。

また、困窮する80万人ものハイチの人々を救済するため、国連メンバーと協力し1億ドル以上の寄付を募るために尽力しました。

(参照:いまからでも遅くない。環境問題を知るための厳選映画8本)

恵まれない子どもをサポートする非営利団体の親善大使に

 

マットは世界中の恵まれない子どもたちをサポートする非営利団体「One×One」の親善大使を務めています。

「One×One」は健康や教育面での支援プログラムを行うNGO団体の資金集めに協力しているカナダの団体です。マットは寄付金を募るイベントのホストを務めるなどし、積極的に活動に参加しています。

(参照:マット・デイモン、3年連続でチャリティ・イベントのホストに)

SDGsと向き合い行動するマット・デイモンの姿は多くの人々を魅了

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マット・デイモンは映画の撮影でサハラ砂漠を訪れ、現地で見た深刻な水問題を目の当たりにしたことをきっかけに、途上国における水問題と向き合うようになりました。

マットは、水道インフラ構築のための少額融資という新しい形の支援を構築し、6,600万人もの人に安全な水と衛生設備を提供しています。誰もが安全な水にアクセスできるまで支援を続けるとしています。

作品作りの経験から環境問題に向き合うマットは、今後も「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」を広げていき、多くの人々を魅了していくことでしょう。
あわせて読みたい: 水のサステナビリティに向けた取り組みが重要な理由

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