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サステナビリティにこだわったバッグとは?作られる理由や選び方を解説

Monday, 03 April 2023

サステナビリティとは「持続可能」という意味で使われる言葉ですが、ファッション業界においてもサステナビリティを重視したものづくりが浸透してきています。それは衣類に限らず、靴やバッグなどのファッション小物も例外ではありません。

そこで今回は、サステナビリティにこだわったバッグが作られる理由や選び方に加え、サステナビリティを持つバッグの素材や特徴をご紹介します!

サステナビリティにこだわったバッグが作られる理由とは?

「サステナビリティ=持続可能性」にこだわったバッグとは、第一に環境に負荷をかけずに作られるバッグを指します。また、動物由来の素材を使わず生産者の労働環境にも配慮しているなど、動物や人にも優しい生産方法で作られているものも含まれます。

このようなサステナビリティにこだわったバッグが作られるようになったのはなぜでしょうか。それは、バッグの製造時に発生する環境問題労働問題を改善・解決するためです。

例えば綿布製のバッグはコットンを使用していますが、原料である綿花を育てる際に、大量の農薬を必要とします。また、綿花生産地では児童労働や低賃金での労働が起きているケースも少なくありません。

加えて石油由来のポリエステルなど化学繊維を製造する過程では、地球温暖化の原因でもある二酸化炭素(CO2)が発生します。従来のようにバッグを大量生産・大量消費していては、温暖化は進む一方です。

このような背景から、バッグ作りにおいてもサステナビリティを重視する方向に変わりつつあるのです。

(参照:インド・コットン生産地の児童労働)

サステナビリティにこだわったバッグの選び方のポイント

ここではサステナビリティにこだわって作られているバッグの選び方を見ていきましょう。

フェアトレードの観点で作られているか

フェアトレードとは、途上国との貿易において公正な取引が行われていることを意味します。輸入する国と輸出する国が平等に取引でき、お互いの国が豊かになる仕組みのため、途上国だけ不利な立場を受けることもありません。

フェアトレード認証がある商品は、公正な取引が行われている証でもあり、途上国の生産者を助けることにもつながります。

(参照:フェアトレードとは?)

環境に配慮した素材で作られているか

化学繊維や動物由来のアニマルレザーを使用せず、植物由来やリサイクル原料など環境に配慮した素材で作られているかがポイントです。

ポリエステル素材の中でもリサイクルポリエステルは廃棄プラスチックなどを再生利用したものなので、環境負荷が低い素材といえます。

サイズや容量など使い勝手が良いか

サステナビリティにこだわったバッグとはいえ、使い勝手が悪ければ長く使い続けることは難しいでしょう。バッグのサイズや容量など、自分が求めているものに該当しているかどうかをしっかり確認して選ぶのがポイントです。

数回使ってすぐに買い替えてしまうのはサステナビリティのある使い方とは言えないため、長く使い続けることを意識して選びましょう。

機能性や撥水性、耐久性に優れているか

ひとつのバッグを長く使い続けるためには、機能性や撥水性、耐久性も重要です。持ち運びしやすい形やデザインであるか、またバッグ自体が軽量かどうかも確認しておくと良いでしょう。

雨の日でも気兼ねなく使えるよう、撥水性が優れているかもチェックすべきポイントです。

サステナビリティにこだわったバッグの素材や特徴は?

バッグの選び方を確認したところで、ここからはサステナビリティにこだわったバッグの素材や特徴をいくつか紹介します。

車のシートベルトや自転車のチューブをアップサイクルしたバッグ

廃棄されるトラックの幌(ほろ)やシートベルト、自転車のタイヤチューブなどをアップサイクルして作られたバッグです。リサイクル素材を組み合わせて作られているため、全て一点物なところも魅力。

特にトラックの幌は丈夫で耐久性があり、撥水性にも優れているため、長く使えるのもメリットです。

廃棄予定の漁網から作られたバッグ

北海道で回収した使い古しの漁網をアップサイクルして作ったバッグです。ミニバッグやボディバッグ、トートバッグなど同じ再生素材でさまざまな種類のバッグを展開しています。

美しい海をイメージした青色が印象的なデザインで、海洋ごみの削減と資源の循環に貢献できるバッグとして注目を集めています。

有機リンゴの皮をアップサイクルした植物由来のレザーで作られたバッグ

レザーといっても動物由来ではなく、廃棄される有機リンゴの皮をアップサイクルした、植物由来のレザーを使用したバッグです。

植物由来のレザーは「ヴィーガンレザー」とも呼ばれており、動物愛護にも貢献できるとして、ヴィーガンを実践する人たちからも支持されています。

リンゴの皮とポリウレタン樹脂を組み合わせて生まれたレザーは本物の革のような質感で、軽量でありながら耐水性もあるのが特徴です。リンゴの皮をアップサイクルしたバッグを使うことで、動物を守りながらフードロスの削減にも役立ちます。

土に還り自然分解する繊維で作られたバッグ

トウモロコシやサトウキビ由来の自然分解できるポリ乳酸繊維で作られたバッグです。ポリ乳酸繊維は焼却しても有毒ガスが発生しないうえ、土に埋めるとバクテリアが100%自然分解してくれるため環境負荷がかかりません。

デザイン性が高く、エコバッグのように柔らかな素材でありながら強度があるため、スーパーでの買い物にも適したバッグです。

サステナビリティにこだわったバッグを使って環境問題に貢献しよう

私たちが意識してサステナビリティにこだわったバッグを選ぶことで、CO2排出量の削減や動物愛護、プラスチックごみや生ごみを減らし資源の循環に貢献できます。また、途上国における労働問題への改善にもつながっていきます。

ぜひ、今回紹介した選び方のポイントを参考に、サステナビリティにこだわったバッグを選んでみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: サステナビリティに配慮したものづくりとは?事例の一部を見てみよう

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