サステナビリティとは「持続可能性」という意味を持つ言葉ですが、日本においてもサステナビリティに向けた取り組みをする企業が増えています。その中でも近年「健康経営」がサステナビリティにつながるとして関心が寄せられています。
今回は健康経営について、サステナビリティとの関連性や取り組み事例を解説します!
そもそも「健康経営」とは、従業員の健康維持や健康増進に向けた取り組みによって、将来的に生産性や収益性などを高める投資という考えの下、経営的視点で健康管理を考え実践することです。
会社が従業員の健康づくりを積極的に支援し、従業員一人ひとりが心も体も健康になることは職場環境の活性化につながります。その結果、業績の向上や組織としての価値向上につながるという考えです。
健康経営に関心が寄せられるようになった理由は、少子高齢化に伴う社会保障費の拡大や、労働力の減少といった日本が抱える課題が背景にあります。これらの課題を解決するには、国民の健康寿命を延ばすことが不可欠です。
健康経営はすぐに結果が出ないため「費用がかさむだけ」と捉えられ、取り組みが後回しにされてしまうケースも少なくありません。
それでも中長期的な観点で見れば、健康経営は企業のサステナビリティにつながるだけでなく、社会全体のサステナビリティに通じているのです。
(参照:中小企業も「健康経営」~「サステナビリティ」に繋がる取り組み~)
健康経営で重要なキーワードとなるのが「ウェルビーイング」です。ウェルビーイングとは、身体的だけでなく、精神的にも社会的にも良好な状態を意味します。健康経営においても、単に体が元気なだけでなく、身体的にも精神的にも、そして社会的にも満たされた状態の実現を目指した取り組みが重要です。
仕事が順調だとしても、体を酷使してボロボロな状態になってしまったらそれはサステナビリティのある働き方とはいえません。
すべては「つながっている」というウェルビーイングの概念は、健康経営を進める上で重要なポイントであり、今の時代に求められるサステナビリティにもつながっているのです。
サステナビリティの実現を目指して健康経営に取り組む企業は増えつつあります。ここからは、健康経営の取り組み事例をいくつかご紹介します。
健康経営の取り組みによって、従業員一人ひとりの心と体が健康になれば、仕事の生産性や業績アップが期待できます。職場や地域が活性化され、相乗効果で周りに良い影響を与えることは間違いありません。
企業のサステナビリティだけではなく、社会全体のサステナビリティにつながる健康経営。ぜひこの機会にサステナビリティある働き方ができているかどうか、ゆっくり見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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