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サステナブルなファッションを選ぶポイント!着目すべき点とは

Friday, 01 December 2023

サステナブルファッションを取り入れるには服選びが重要なポイントです。なぜなら一着を生産する過程でかかる環境負荷は、服によって異なるからです。

今回はサステナブルファッションにおいて服を選ぶポイントや着目すべき点を解説します!

サステナブルファッションとは?

そもそもサステナブルファッションとは、衣服の製造・着用・廃棄までの過程において、地球環境や生態系、社会に配慮し、持続可能であることを目指すファッション界の取り組みのことです。

日本では年間50万トンを超える量の衣服が捨てられています。その背景にあるのが、低価格で提供されるファストファッションの流行です。トレンドの服を安い価格で気軽に購入できるようになった一方で、気軽に服が捨てられている現状があります。

またファストファッションの裏では、途上国の工場で過酷な労働環境を強いられている人がいたり、工場における環境汚染などが発生しています。

大量生産し短いサイクルで販売するファストファッションの仕組みによって、環境負荷や労働に関するさまざまな問題が生じているのです。

こうした問題の解決策として、環境省は企業だけでなく消費者に対してもサステナブルファッションを提案し、取り組みを促しています。

(※参考:衣料廃棄物について考える)

サステナブルなファッション選びのポイント

ファッションにおける持続可能性を目指すために、消費者ができることとして重要なのが服選びです。ここからはサステナブルなファッションを選ぶポイントを見ていきましょう!

安すぎる服は買わないようにする

セール品でないのに価格が安すぎる服は、ファストファッションのように大量生産をしている可能性が高いといえます。安すぎる服は生地が薄かったり縫製が甘かったりなど、傷みやすい傾向があります。

安く手に入れられても、結果的に長く着られず廃棄せざるを得なくなってしまうため、できるだけ買わないようにしましょう。

化学繊維が使われているものはできるだけ避ける

「ポリウレタン・アクリル・ナイロン」などの素材はプラスチックを原料とした化学繊維です。これらの素材は洗濯すると細かな繊維が抜け落ち、マイクロファイバーとなって川や海へと流出します。

マイクロファイバーは生分解できず、海洋環境や生態系に影響を及ぼす可能性があると懸念されているため、このような化学繊維はできるだけ避けた方が良いでしょう。

(※参考:マイクロファイバー汚染)

オーガニックコットンが使われている服を選ぶ

通常のコットン(綿)は栽培過程で大量の水を消費し、農薬が使われるなど環境負荷が大きいといわれています。一方、オーガニックコットンはコットンを栽培する上で、農薬や化学肥料を一切使用していない環境や人に優しい素材です。

生産過程で労働者に対する搾取も行われていないため、オーガニックコットンの製品を選ぶことは、環境だけでなく社会への配慮にもつながります。

動物由来のレザーや毛皮製品を買わない

本革と呼ばれるものは、一般的に牛や豚、羊など動物の皮から作られています。また毛皮にはウサギやキツネ、タヌキ、ミンクなどの毛が使われることが多いです。こうした動物由来のレザーや毛皮を生産するために、動物が劣悪な環境で飼育され残虐な方法で皮を引き剥がされるケースも少なくありません。

搾取を防ぎ動物たちを守るためにも、動物由来のレザーや毛皮製品は買わないようにしましょう。レザーを選ぶなら、近年登場したパイナップルの葉やリンゴの皮などの廃棄物を利用した、植物由来のレザーがおすすめです。

(※参考:それでも毛皮着ますか、動物が毛皮に処理されるまでの真実【杉本彩のEva通信】)

服の修理サービスを行っているブランドから買う

アパレルブランドの中には、アフターサービスとして破損した服の修理や染め直しを行ってくれるブランドがあります。破れたり色あせたりしても、使える状態に戻してくれるため、長く愛用できます。

新しく買い換える必要がなく、ひとつの製品を長く大事に使えるため、資源の消費や環境負荷を減らせるのが良いところです。

包装でも環境に配慮しているブランドから買う

ショップ袋にこだわるブランドもありますが、包装も数万枚単位で製造すれば環境に負荷がかかります。そのため包装に関しても環境に配慮しているブランドから買うのがおすすめです。

パッケージレスを実践しているショップや自然由来のもので作られた袋を利用しているお店を選ぶと良いでしょう。

グリーンウオッシュなブランドからは買わないようにする

グリーンウオッシュとは環境に良いと見せかけて、実際はそうではないことを意味します。「エコ」や「サステナブル」という言葉を使っていても、環境に配慮していない素材を使っている場合もあります。言葉だけで判断せずに、自分で調べる習慣を身につけるようにしましょう。

サステナブルな視点でファッションを選ぼう!

サステナブルなファッションを選ぶときは、まず環境に配慮して作られているかどうか、また長く着られるかどうかに着目するのがポイントです。

視点を明確にすることで「安すぎる服は傷みやすく長く着られないだろう…」というように服選びのコツがつかめてくるでしょう。

ぜひ今回紹介したポイントを参考に、サステナブルな視点でファッションを選んでみてはいかがでしょうか。

(※参考:ファッションのあり方をアップデートして、次世代の環境につなげよう)

あわせて読みたい: ウールがサステナブルな素材といわれる理由|選び方のポイントも

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