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サステナブルな日傘とは?特徴や使うメリットを解説
Tuesday, 30 April 2024
今回はサステナブルな日傘とは何か、製品が生まれた背景やサステナブルな日傘の特徴、使うメリットなどを解説します!
サステナブルな日傘とは?
サステナブルな日傘とは、環境に配慮して作られた日傘を指します。日傘の素材には、環境負荷が大きいとされるプラスチックを削減し、リサイクル素材や植物由来の素材など、環境に優しいものを使用しています。
また、環境に配慮されているだけでなく、機能性や耐久性にも優れているため、長く愛用できるのも魅力です。
晴雨兼用のサステナブルな日傘が注目される理由
晴雨兼用のサステナブルな日傘は、使い捨てビニール傘による廃棄問題の解決策になるとして注目されています。
実は日本で捨てられる傘は年間約1億2,000~3,000万本で、そのうちビニール傘は8,000万本近くに及ぶといわれているのです。重量で表すと1カ月におよそ20~30トンもの傘が廃棄され、ビニール傘はほぼ埋め立て処理されているといいます。
ビニール傘が埋め立て処理されている理由には、処分しにくいことやリサイクルしにくい素材であることが挙げられます。
また、安価なため壊れやすく、短期間で捨てられてしまう点も理由のひとつでしょう。晴雨兼用のサステナブルな日傘は、このような問題を改善できるとして期待が高まっています。
サステナブルな日傘の特徴
サステナブルな日傘は、環境に優しい素材を使っているほか、機能性が高いなどの特徴があります。具体的にどんな素材を使い、どんな機能性に優れているのか、確認していきましょう。
素材にはオーガニックコットンや再生ポリエステルを使用
サステナブルな日傘には、環境に配慮した素材が使われています。例えば、化学肥料や農薬を使用していない「オーガニックコットン」などがあります。
オーガニックコットンは天然の紫外線遮断効果があり、UVカットに優れているのが特徴です。オーガニックコットンを糸や生地に加工する際にも、化学薬品をできるだけ使わずに製造しています。
また、サステナブルな日傘の素材には、廃棄ペットボトルを原料にリサイクルした再生ポリエステルを使用したものもあります。一般的な石油由来のポリエステル繊維と同等の品質を確保できるのが特徴です。
廃棄ペットボトルを粉砕して生地にするため、新たに石油成分から作らずに済むのもサステナブルなポイントです。
持ち手には竹素材などを使いプラスチックの使用を削減
サステナブルな日傘は、持ち手部分の素材にもこだわって作られているのが特徴です。例えば竹から取り出した繊維を使用することでプラスチックの使用を削減し、生産過程における二酸化炭素の排出を抑えています。
晴雨兼用で機能性が高い
サステナブルな日傘は環境に優しいだけでなく、晴雨兼用も多く、機能性が高いところも特徴のひとつです。遮光率100%、UVカット99.9%などの高性能な製品もあります。
また日傘としてだけでなく、雨風の強い日でも使えるよう撥水性や耐久性を強化したものもあります。傘の通常使用を想定した洗濯試験を行うなどして、最高等級の撥水力を確保するなど、優れた機能性を目指した製品作りが魅力です。
デザインがおしゃれでカラーバリエーションも豊富
サステナブルな日傘は、機能性だけでなくおしゃれでデザイン性が高い特徴があります。カラーバリエーションも豊富なため、自分好みのカラーを見つけることができるでしょう。自然環境をイメージしたナチュラルなカラーもあり、コーディネートしやすいのもポイントです。
サステナブルな日傘を使うことのメリット
日傘を使うと、強い紫外線から肌を守れるメリットがあります。紫外線はシミやそばかすの原因にもなるため、日傘をさすことによって肌へのダメージを防ぎシミやそばかすをできにくくします。
また、日傘は体温の上昇を抑えてくれるのもメリットです。環境省のデータでは、日傘をさすことで暑さ指数が1~3℃軽減するとの報告があります。また、日傘を差して強い日差しから身を守ると、汗の量が約17%減ることがわかりました。
日焼け対策や熱中症対策にも、日傘をさすのはおすすめです。さらにサステナブルな日傘を選ぶことで、人の体だけでなく環境を守ることにもつながります。
サステナブルな日傘で紫外線対策を万全にしよう!
サステナブルな日傘は再生ポリエステルやオーガニックコットンなどの環境に優しい素材を使っており、持ち手の部分もプラスチックを削減して作られているのが特徴です。
また、晴雨兼用のタイプもあり、遮光性や撥水性、耐久性に優れており、機能性が高いのもポイントです。環境に優しく、長く愛用できるという点でもサステナブルな日傘。
ぜひ紫外線対策や熱中症対策には、サステナブルな日傘を選んでみてはいかがでしょうか。
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