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ポール・マッカートニーの熱心な環境保全・動物保護活動とは?

Friday, 04 October 2024

ビートルズのメンバーであり、今も現役で音楽活動を続けるポール・マッカートニーは、環境保全や動物保護活動に熱心なことで知られています。

また、菜食主義で週に一度肉を食べない日とする「ミートフリーマンデー」を推奨したことでも有名です。

今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマにポール・マッカートニーの環境保全活動や動物保護活動を解説します。

菜食主義で知られるポール・マッカートニー

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ポール・マッカートニーは動物愛護の観点から菜食主義に転換したといわれています。きっかけは、ある日曜日に家族でランチをしていたときのことでした。

窓の外で楽しそうに遊ぶ羊の親子を見かけたといいます。そして、ふと自分が食事をしていた皿を見たときに、最近まで野原で遊んでいた羊たちの脚であることに気づいたのです。

その時初めて「なぜ僕らはあのかわいらしくて優しい羊たちを食べているんだろう…」という疑問が浮かんだといいます。それ以来ポールは肉を食べるのをやめたと話しています。

(参照:ポール・マッカートニー氏 インタビュー Paul McCartney Interview)

ポール・マッカートニーの環境保全や動物保護活動をチェック

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動物愛護の観点から菜食主義のライフスタイルを送るようになったポール・マッカートニーは、環境保全や動物保護活動に積極的に取り組むようになりました。ここではその一部をご紹介します。

ミートフリーマンデーを提唱

 

ポール・マッカートニーは、週に一度肉を控えて菜食を実践する「ミートフリーマンデー」を提唱しました。

「完全な菜食主義は難しくても、週に一度だけなら誰もが取り組みやすいのでは」という視点から始まった取り組みです。

肉を食べる量を減らすことは、動物愛護の観点だけでなく、畜産業による温室効果ガスの発生を減らすことにつながり、地球温暖化の防止にも貢献できるといわれています。

また、菜食主義の選択は、人の健康や食糧問題など、社会的なことにも結びついていると考えられています。

ポールが強制でも義務でもない形で菜食を呼びかけるミートフリーマンデーは、世界に新たな食の価値観をもたらしました。

(参照:ミートフリーマンデーオールジャパン Meat Free Monday All Japan)

地球温暖化をテーマにした曲をリリース

 

ポール・マッカートニーは、2018年9月に自身17枚目のソロ・アルバムとなる『Egypt Station』をリリースしました。その中に収録されている『Despite Repeated Warnings』は、地球温暖化をテーマにした曲です。

以前、インタビューで語った「気候変動を否定する人は、愚かだと思う」といった個人の見解が、曲の中でも表現されています。

(参照:ポール・マッカートニー 地球温暖化をテーマにした新曲をリリース)

動物実験廃止を訴えるミュージックビデオを制作

 

ポール・マッカートニーは、1993年にリリースした「Looking For Changes」のミュージックビデオを新たに制作し、アニメーションの映像を通して動物実験廃止を訴えました。

依然として動物実験が繰り返されている事実に関心を向けてもらうため、動物愛護団体PATAと協力してリリースされています。

ポールは「動物実験は非倫理的で、途方もない失敗であり、時間とお金の無駄です」とコメントし、動物たちを実験室の外に出す動きの変化を求めています。

(参照:ポール・マッカートニーが動物実験に反対する「Looking For Changes」のアニメ・ビデオを公開)

犬を使った実験の中止を求めて、米テキサスA&M大学に手紙を送付

ポールは米テキサスA&M大学が行っている、犬を使った動物実験の映像を見て、動物虐待ともいえる実験の中止を要請する手紙を送りました。

この大学で行われている実験では、ゴールデンレトリバーが筋ジストロフィーを発症するように交配されていて、歩行や食事、呼吸が困難な状態で飼育されているといいます。

映像を通して、痛ましい実態を目にしたポールは、研究室における犬の苦しみを終わらせ、現代的で新たな研究方法に変更してほしいと訴えています。

(参照:ポール・マッカートニー、犬を使った実験をやめるよう米大学に要請)

動物保護基金に参加

 

2017年にポール・マッカートニーは俳優のトム・ハーディーと共に、動物保護基金の「ウェット・ノーズ・デイ」のチャリティ・キャンペーンサポーターとして参加しました。

学校をはじめ、職場や動物病院などの場所、あるいはイギリス市民の間で黒い付け鼻をして、動物保護のための関心を広げるチャリティー・キャンペーンです。

イギリス全体で毎年約1500万円以上の募金が集まるといわれています。チャリティーで集められた基金は、動物保護施設の獣医への治療費、飼料代、施設の維持費など、動物保護の経済支援に使われています。

(参照:ポール・マッカートニーとトム・ハーディが動物保護基金に参加)

動物保護施設から保護犬をお迎え

ポール・マッカートニー夫妻は、米ロサンゼルスにある動物保護団体から保護犬を引き取ったといわれています。

「ジェット」という名前の保護犬と一緒に、ポール夫妻の幸せそうな笑顔が並ぶ写真がSNSで公開され、話題になりました。

動物の保護やリハビリ、擁護などを行い、新しい家族と出会うまでを支援する動物保護施設では、永遠の家族を見つけ、安楽死から救うことを目的に活動しています。ポール夫妻に家族として迎えられたジェットは、愛情に満ちた人生を送ることでしょう。

(参照:ポール・マッカートニー夫妻、動物保護団体から子犬をお迎え)

菜食主義のポール・マッカートニーは年齢に捉われずパワフルに活躍!

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現在82歳のポール・マッカートニーは、年齢に捉われることなく現役で音楽活動や環境保全、動物保護活動に励んでいます。

ポールの健康の秘訣は、音楽への熱意と菜食主義、動物愛護精神からきているのかもしれません。ポールの音楽や行動力からエネルギーをもらい、動物愛護や環境問題に関心を向け、菜食主義を週に一度だけでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: 音楽のサステナビリティを目指すアーティストたちの取り組み

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