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LUNA SEA「SUGIZO」のサステナブルな社会に向けた活動と背景

Tuesday, 01 October 2024

LUNA SEAのギタリストであり、バイオリニスト、作曲家、音楽プロデューサーでもある「SUGIZO」は、社会問題に真摯に向き合い、サステナブルな社会を目指してさまざまな活動に励んでいます。

今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマに、ミュージシャンSUGIZOのサステナブルな社会に向けた活動や取り組み始めた背景を解説します。

SUGIZOが社会問題と向き合うようになった背景

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SUGIZOが社会問題に目を向け始めるようになったのは、自身が父親になり、大きく意識が変わった1998年頃でした。

世界には娘と同年代の子どもたちが貧困で苦しんだり、紛争による難民生活を強いられたり、命を落としたりしているのを知り、見て見ぬ振りをできなくなったといいます。

こうした境遇の子どもたちにどうすれば手を差し伸べられるのか、また、この世界を美しいものにするにはどうすれば良いのかと考え、平和活動や環境活動に積極的に関わっていこうと決意したのです。

それ以降、支援団体で貧困層の子ども支援に関わり、環境イベントにも積極的に参加するなどして、環境に優しい持続可能な社会に向けて何ができるかを学んでいたといいます。

(参照:ミュージシャンSUGIZOが「アーティストとして当たり前」だと思うこと)
(参照:50代を迎えたSUGIZOさんが今思うこと―社会への貢献、死生観)

SUGIZOの幅広いサステナブル活動をチェック!

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SUGIZOはチャリティーフェスや、水素エネルギーを使用してライブを行ったりと、サステナブルな社会を目指しさまざまな活動に取り組んでいます。ここではその活動の一部を見ていきましょう。

日本初のアースデイグローバルアンバサダーに任命

  

SUGIZOは、日本人で初めて一般社団法人アースデイジャパンネットワークのアースデイグローバルアンバサダーに任命されています。

アースデイジャパンネットワークは、「地球環境のためにアクションを起こす日」とされるアースデイ(毎年4月22日)を表現し、協働するために活動している非営利団体です。

そのアースデイグローバルアンバサダーに任命されたSUGIZOは、地球環境への思いを深めるオンラインイベントなどに出演し、トークや音楽を通じて環境保全の重要性や行動を呼びかけました。

(参照:アースデイジャパンネットワーク)
(参照:2024年 アースデイジャパンオープニングイベント開催!)

平和や環境保全へのメッセージを込めた楽曲を制作する音楽ユニット「S.T.K」を結成


構成作家兼サウンドデザイナーであり、アースデイジャパンネットワークの共同代表でもある谷崎テトラ氏と出会い、意気投合して音楽ユニット「S.T.K」を結成しました。

「S.T.K」は平和や環境保全へのメッセージを込めた楽曲を制作しているのが特徴です。SUGIZOがバイオリン、谷崎テトラ氏がエレクトロを担当し、環境イベントで演奏するといった活動を20年近く継続してきたといいます。

代表曲のひとつでもある『Rokkasho』は、青森県の六ヶ所村にある核燃料の再処理工場がもたらす危険性を訴え続けてきた、坂本龍一氏の思いを受けて制作したとされる楽曲です。曲を通じて反核や環境保全への思いを発信し、意識向上に貢献しています。

(参照:50代を迎えたSUGIZOさんが今思うこと―社会への貢献、死生観)

コロナ禍ではリモート制作の新曲発表とオンライン・チャリティーフェスを一早く開催

新型コロナウイルスのパンデミックが起きた際にもSUGIZOは一早く行動を起こし、2020年4月にLUNASEAとしてリモートで制作した新曲を発表。

その曲のミュージックビデオでも、メンバーそれぞれが自宅で自撮り動画を撮影したものを組み合わせて制作するなど、そのアイデアとスピーディーな取り組みが話題になりました。

また翌月には、オンライン・チャリティーフェス『MUSIC AID FEST.』を開催。「コロナ禍で疲弊する社会の力になりたい」という思いを持つ、さまざまな音楽性のアーティストが集まりました。

チャリティーフェスでは、医療従事者やフロントラインワーカーズへの支援を呼びかけ、約1カ月間の寄付金総額は11,840,000円となっています。

(参照:MUSIC AID FEST.)
(参照:LUNA SEAの呼びかけによるオンラインチャリティーフェス『MUSIC AID FEST.~FOR POST PANDEMIC~』に反響)

自身のライブでは水素エネルギーを使ってギターを演奏

温暖化や原発事故の問題から、化石燃料由来のエネルギーを減らしていきたいと思っていたSUGIZOは、太陽光や風力発電など数種類の再生可能エネルギーがある中で、水素エネルギーに可能性を感じていました。

環境イベントをきっかけに水素の研究家たちと出会い、水素の燃料を使って走る「水素燃料電池車」が災害時の電源としても機能することを知りました。

SUGIZOは、この電源を利用してコンサートができないかと提案。リハーサルスタジオで実験を重ねた末、2017年5月に日本武道館で行われたLUNA SEAのライブで、世界で初めて水素エネルギーを使用してギターを演奏しました。

水素燃料電池を利用して鳴らすギターは音が良く、楽器やオーディオに向いていることを発見。それ以降、SUGIZOはライブで環境と音に良い水素燃料電池を使用してギターを鳴らしています。

上記の活動以外にも、能登半島地震が発生した際には自身がプロデュースするエシカルブランドでチャリティーアイテムを発売するなど、被災地支援も積極的に行っています。

(参照:ミュージシャンSUGIZOが「アーティストとして当たり前」だと思うこと)
(参照:SUGIZOが被災地支援、石川県の県鳥&郷土の花デザインしたチャリティアイテム発売)

サステナブルな社会を目指し、SUGIZOと共にできることから始めよう

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SUGIZOは子どもが生まれ父親になったのをきっかけに、社会問題への意識が大きく変わり、持続可能な社会に向けて学び、実践するようになりました。

高い意識を持ち、率先してサステナブルな活動に取り組む姿は、日本のアーティストたちにも大きな影響を与えています。SUGIZOの取り組みから学び、サステナブルな社会に向けてできることを始めていきましょう。
あわせて読みたい: サステナブルな取り組みの背景にある環境問題|重要課題をチェック

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