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サステナブルな日焼け止めとは?海洋汚染問題との関係性
Tuesday, 17 October 2023
しかし、一般的な日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤などの化学物質が海洋汚染の一因になるとして問題視されています。そこで注目されているのが、サステナブルな日焼け止めです。
今回は日焼け止めと海洋汚染の関係性や、サステナブルな日焼け止めの特徴を解説します!
日焼け止めが海洋汚染問題に関係している!?
サステナブルな日焼け止めが作られるようになった背景には、日焼け止めと海洋汚染の問題があります。実は私たちがこれまで何気なく使ってきた日焼け止めの多くには、サンゴ礁や水質への有害性が指摘される成分が含まれている可能性があるのです。
具体的には、UVカット成分で紫外線吸収剤にあたる「オキシベンゾン」「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」などが挙げられます。これらが海に流入することで、サンゴ礁に悪影響を及ぼし、最終的に死滅につながるといった研究結果が出ています。
有害な化学物質はサンゴに限らず海や川の水質を悪化させ、海洋環境全体を汚染へと導いてしまうのです。
ケミカルな日焼け止めの持ち込みを禁止するビーチも!
サンゴ礁や海洋環境を守るため、有害性が指摘されるケミカルな日焼け止めの持ち込みを禁止するビーチも出始めています。
例としてパラオは2020年1月1日、ハワイでは2021年1月1日から、有害物質が含まれる日焼け止めの販売・持ち込み・使用禁止を法律で定めています。
また、タイにおいても2021年8月から、国立公園への有害性のある日焼け止めの持ち込みは禁止されています。
現在のところ日本での日焼け止めの規制はまだありませんが、有害性のある日焼け止めがサンゴ礁や海洋環境に影響を与えてしまうことに変わりはありません。
日焼け止めを塗って海や川で泳ぐ機会がないという人でも、生活排水を通して海や川へ流入し、水質汚染につながる可能性は十分にあります。
日焼け止めを選ぶ際には成分表示をチェックし、環境に配慮したものを使うのがおすすめです。
(参照:【学ぶハワイ】ハワイの海を守ろう!)
(参照:サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について)
(参照:【タイの国立公園】サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの持込・使用を禁止)
サステナブルな日焼け止めの特徴
ここからは、環境に配慮したサステナブルな日焼け止めにはどんな特徴があるのか、チェックしていきましょう!
紫外線吸収剤が不使用
まず重要なのは、紫外線吸収剤が不使用であることです。サンゴ礁や水質汚染へ影響を及ぼす「オキシベンソン」や「オクチノキサート」などの紫外線吸収剤が使われていないか確認しましょう。
成分表示に「紫外線吸収剤不使用」と記載されているものは、これらの有害物質が含まれていないので安心です。紫外線吸収剤が含まれなくても、UVカット効果はあるので心配はありません。紫外線吸収剤不使用のものは、肌への刺激が少ないのもメリットです。
ノンケミカルで天然由来成分100%
サステナブルな日焼け止めには、紫外線吸収剤だけでなく、鉱物油や合成香料など他の化学物質も一切使用していない日焼け止めもあります。「ノンケミカル」「ケミカルフリー」「天然由来成分100%」と書いてあるものを選ぶと良いでしょう。
天然由来成分100%の日焼け止めはクレンジング剤不要で、石けんで落とせるタイプが多いのも良いところです。
動物実験を行っていない
動物実験を行っていないこともサステナブルな日焼け止めを選ぶ上でのポイントです。動物実験だけでなく、動物由来の成分不使用のヴィーガン対応の日焼け止めもあります。
最近では動物実験を行っていないものを「クルエルティフリー」、動物由来の成分を使用していない製品を「アニマルフリー」と表示することもあります。
クルエルティフリーは動物に対して残虐性がないことを意味する言葉です。環境だけでなく動物に優しいものもあるのが、サステナブルな日焼け止めの特徴です。
プラスチックフリーなアルミ容器を使用
サステナブルな日焼け止めには、成分に限らず容器も環境に配慮した素材が使われているケースがあります。プラスチック製品を削減するために、アルミ容器を使用したものも登場しています。
プラスチックフリーの取り組みは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の(CO2)排出量の削減にもつながるのが良い点です。
使用済み容器の回収を行っている
資源の循環利用を目指して使用済み容器の回収を行うサステナブルな日焼け止めがあります。使い切った後は捨てずに回収に協力することで、ごみの削減や資源の消費の抑制に貢献できます。
直営店や一部の店舗のみ回収を行っていることが多いため、調べてみるのがおすすめです。
肌に優しく機能性が高い
サステナブルな日焼け止めは、環境や動物に優しいだけでなく、肌にも優しい特徴があります。紫外線だけでなく大気汚染や乾燥からも肌を守ってくれるなど、機能性が高いのもポイント。毎日使い続けても肌への刺激や負担が少ないことも利点です。
環境にも肌にも優しいサステナブルな日焼け止めで紫外線対策をしよう!
一般的な日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤には、サンゴ礁や水質への有害性が指摘されている成分があります。海外のビーチでは持ち込みや使用が禁止されるほど問題視されており、環境に優しいサステナブルな日焼け止めへの切り替えが不可欠です。
サステナブルな日焼け止めは環境や動物のみならず、人間の肌にも優しいのがポイントです。
ぜひ、今回紹介した特徴を参考に、サステナブルな日焼け止めを選んでみてはいかがでしょうか。
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