紫外線対策として毎日欠かさず日焼け止めを塗っている人もいるのではないでしょうか?
しかし、一般的な日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤などの化学物質が海洋汚染の一因になるとして問題視されています。そこで注目されているのが、サステナブルな日焼け止めです。
今回は日焼け止めと海洋汚染の関係性や、サステナブルな日焼け止めの特徴を解説します!
サステナブルな日焼け止めが作られるようになった背景には、日焼け止めと海洋汚染の問題があります。実は私たちがこれまで何気なく使ってきた日焼け止めの多くには、サンゴ礁や水質への有害性が指摘される成分が含まれている可能性があるのです。
具体的には、UVカット成分で紫外線吸収剤にあたる「オキシベンゾン」「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」などが挙げられます。これらが海に流入することで、サンゴ礁に悪影響を及ぼし、最終的に死滅につながるといった研究結果が出ています。
有害な化学物質はサンゴに限らず海や川の水質を悪化させ、海洋環境全体を汚染へと導いてしまうのです。
(参照:日焼け止めの紫外線吸収剤が、珊瑚に及ぼしている影響。珊瑚が注目される理由は?【STOP!海洋汚染Vol.1】)
サンゴ礁や海洋環境を守るため、有害性が指摘されるケミカルな日焼け止めの持ち込みを禁止するビーチも出始めています。
例としてパラオは2020年1月1日、ハワイでは2021年1月1日から、有害物質が含まれる日焼け止めの販売・持ち込み・使用禁止を法律で定めています。
また、タイにおいても2021年8月から、国立公園への有害性のある日焼け止めの持ち込みは禁止されています。
現在のところ日本での日焼け止めの規制はまだありませんが、有害性のある日焼け止めがサンゴ礁や海洋環境に影響を与えてしまうことに変わりはありません。
日焼け止めを塗って海や川で泳ぐ機会がないという人でも、生活排水を通して海や川へ流入し、水質汚染につながる可能性は十分にあります。
日焼け止めを選ぶ際には成分表示をチェックし、環境に配慮したものを使うのがおすすめです。
(参照:【学ぶハワイ】ハワイの海を守ろう!)
(参照:サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について)
(参照:【タイの国立公園】サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの持込・使用を禁止)
ここからは、環境に配慮したサステナブルな日焼け止めにはどんな特徴があるのか、チェックしていきましょう!
一般的な日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤には、サンゴ礁や水質への有害性が指摘されている成分があります。海外のビーチでは持ち込みや使用が禁止されるほど問題視されており、環境に優しいサステナブルな日焼け止めへの切り替えが不可欠です。
サステナブルな日焼け止めは環境や動物のみならず、人間の肌にも優しいのがポイントです。
ぜひ、今回紹介した特徴を参考に、サステナブルな日焼け止めを選んでみてはいかがでしょうか。
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