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野球グローブのアップサイクルが熱い!革の特徴や魅力を見てみよう

Wednesday, 08 May 2024

野球をする際に欠かせないグローブ。製造過程で発生する革の端切れや、使用済みグローブの多くが捨てられているのが現状です。

しかし、野球グローブに使われる革は上質であり、捨てるにはもったいないという視点から、アップサイクルに取り組む企業も出てきています。

今回は野球グローブの廃棄問題やグローブに使用される革の特徴、グローブから生まれるアップサイクル製品の魅力などを解説します!

製造過程で出る革の切れ端や、使用済み野球グローブの多くが廃棄されている問題

2-野球グローブのアップサイクルが熱い!革の特徴や魅力を見てみよう
野球グローブの製作では、きれいな革を使用するのが必須とされています。そのため、少しでも傷や汚れのある革は廃棄されてしまうのです。とある野球グローブの製造工場では、年間牛17頭分の革の端切れが発生しているといいます。

また、毎年100万個のグローブが市場に流通しているといわれていますが、古くなったグローブの多くは廃棄されているのが現状です。中には、野球を辞めてしまってきれいな状態のまま物置に眠り、やがて廃棄されてしまうグローブも少なくありません。

廃棄されたグローブは基本的に可燃ごみとして焼却処分されます。こうしたグローブの廃棄問題は、SDGs12「つくる責任 つかう責任」で改善が問われている、大量生産・大量消費の経済システムの典型的な例ともいるでしょう。

(参照:野球を諦める理由は「用具が高い」 SDGsで負担減…“再生グラブ”が注目されるワケ)
(参照:近畿大学生考案!野球グローブの製造過程から出る廃棄レザーを使用した環境に優しいグッズ)

野球グローブを捨てるのはもったいない!その理由と革の特徴

3-野球グローブのアップサイクルが熱い!革の特徴や魅力を見てみよう
野球グローブの製造過程で発生する革の端切れや、使用済みグローブをそのまま捨ててしまうのは非常にもったいないとされています。

なぜなら、野球グローブに使用される革は、上質で丈夫な素材であるからです。製造される野球グローブの99%が牛革を使っており、他の動物の皮に比べて皮膚繊維組織が均一で、強度が高いという特徴があります。

また、生育年数や雄・雌によってやわらかさや厚みが異なり、さまざまな性質の革を作れるのも魅力です。野球のグローブに求められる、「弾力性・柔軟性・耐久性」の機能を兼ね備えているため、革小物としてアップサイクルするのにも適しているのです。

革の端切れをつなぎ合わせてパッチワーク風にするなど上手にアップサイクルすることで、高品質の革小物に蘇ります。

また、使用済みの野球グローブも、シワや汚れ、メーカーのロゴや紐を通す穴などをあえて残したままアップサイクルすることで、野球の思い出や面影が詰まった唯一無二の価値ある革小物に生まれ変われるのです。

(参照:一般的に本革には牛や、豚、馬など様々な動物の皮が原皮として用いられますが、野球グローブに使われているものの99%は牛革(カウレザー)です。)

野球グローブをアップサイクルした革小物の魅力

4-野球グローブのアップサイクルが熱い!革の特徴や魅力を見てみよう
最近では、野球グローブのアップサイクルに取り組む企業が少しずつ増え、野球グローブの製造過程で出る革の端切れや、不要になったグローブをアップサイクルして生まれる革小物が注目されています。ここでは、野球グローブをアップサイクルした革小物の魅力をチェックしていきましょう。

さまざまな種類の革小物があり、カラー選びも楽しめる

 

野球グローブのアップサイクルでは、実にさまざまな種類の革小物が登場しています。例えば、コインケースや長財布、カードケース、名刺入れ、ペンケース、コースターなどです。また、ベルトやキャップなどのファッション小物も出てきています。

オーソドックスな茶色のグローブから、赤や黒などのカラーグローブを利用したもの、端切れをつなぎ合わせたカラフルなパッチワーク風まで、革素材でありながら色選びも楽しめるのが魅力です。

丈夫で耐久性があり、長く使える

 

弾力性や柔軟性、耐久性を持ち合わせた革素材であるため、丈夫で長く使えるのが大きな魅力です。また、野球グローブのアップサイクル製品は、熟練の職人が高い技術を持って、ひとつひとつ丁寧に手作業で作っています。大量生産にはない、ものづくりにかける時間や技術力の高さも、丈夫で長く愛用できる理由です。

グローブならではの質感と風合いが感じられる

 

野球グローブをアップサイクルした革小物は、一般的な革とは違う、グローブならではの手に馴染むやわらかな質感と、風合いが感じられるのが魅力です。中には、グローブに記された名前やサインをあえて残し、デザインの一部として成立しているものもあります。グローブに詰め込まれた思いや物語が蘇ってくるような、価値ある一点もののアイテムです。

使い込むほどに味わいが増してくる

  

野球グローブから生まれた革小物は、使い込むほどに味わいが増してくる魅力があります。できるだけ環境に負荷をかけずに作られているため、余計な加工はしていないことから、経年変化が生まれます。使いながら色落ちなど革を育てていく過程も楽しめるのが良いところです。

野球グローブのアップサイクル製品には歴史や物語が詰まっている

5-野球グローブのアップサイクルが熱い!革の特徴や魅力を見てみよう
野球グローブを製造する過程で出る革の端切れや、使用済みのグローブの多くが廃棄されています。しかし、グローブに使用される牛革は、弾力性や柔軟性、耐久性を持つ丈夫な素材であり、革小物にアップサイクルするのに適した素材です。

野球グローブから生まれる革小物はグローブならではの手に馴染む質感や風合いを感じられ、丈夫で長く愛用できるなどの魅力があります。

野球グローブから生まれた革小物を手にし、そこに詰まった歴史や思い出を感じ取ってみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: アップサイクルとは?リサイクルとの違いや注目される背景を解説

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