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アップサイクルとは?リサイクルとの違いや注目される背景を解説

Monday, 18 December 2023

アップサイクルとは、廃棄予定のものに手を加え、新しい製品として生まれ変わらせることを指します。こう聞くと「リサイクルとどう違うの?」という疑問が浮かぶかもしれません。

そこで今回はアップサイクルとは何か、リサイクルとの違いや、アップサイクルが注目されている背景をわかりやすく解説します!

アップサイクルとは?

アップサイクルとは、本来捨てられてしまうはずのものに手を加え、新しい価値をつけて違う製品へと生まれ変わらせることをいいます。例えば、古着を使ってぬいぐるみを作製したり、廃棄される自転車のタイヤからバッグを作ったりするのもアップサイクルです。

素材の形や特徴を生かし、元の製品とは違う価値をつけ、別の新しい製品として作り変えることで資源の循環に貢献できるメリットがあります。/

一方、アップサイクルに似た言葉に「ダウンサイクル」がありますが、これはアップサイクルと逆の概念を持つ言葉です。

例えば、古着を雑巾に生まれ変わらせるのはダウンサイクルに当てはまります。新しい製品として生まれ変わらせたときに、元の製品より価値が下がるのが「ダウンサイクル」、価値が上がるのが「アップサイクル」です。

(参照:第135回コラム「アップサイクルって何?」)

アップサイクルとリサイクルの違い

アップサイクルは「リサイクル」とも混同されがちです。アップサイクルとリサイクルとの違いは、「資源に戻すか戻さないか」といった工程にあります。アップサイクルは、元の製品の特徴や素材を生かしながら新しいものへと生まれ変わらせるため、資源には戻しません。

一方、リサイクルの場合は一度資源に戻してから新しいものに生まれ変わらせます。例えばペットボトルのリサイクルでは、ペットボトルを細かく砕いたフレークを原料として、食品トレーや卵パック、衣類などさまざまなものに生まれ変わるのです。

最近では再び新しいペットボトルとして蘇らせるケースが多く、ごみの削減や資源の循環につながっています。

このように、リサイクルは資源に戻すのに対して、アップサイクルは資源に戻さずに新しい製品を作るという違いがあります。

(参照:アパレル)
(参照:リサイクル製品)
(参照:ペットボトルはどんなものに生まれ変わるの?)

アップサイクルが注目される背景

昨今、アップサイクルが注目されている背景には、「大量生産・大量消費」のシステムによってさまざまな環境問題が生じていることが一因として挙げられます。

問題になっているのは、主に「食品ロス・衣類の廃棄・使い捨てプラスチック」の3つです。それぞれどのような問題が起きているのか見ていきましょう。

食品ロス

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べものを指します。世界では生産された食料の3分の1が廃棄され、日本においても年間522万トンの食べものが捨てられているのが現状です。(令和2年度)

食品ロスは家庭からも発生していますが、工場やスーパーでの規格外品の廃棄、加工や調理時の皮や茎などの廃棄、飲食店での食べ残しなどが原因になっています。

食品ロスを削減するために、規格外品の野菜や果物をジュースやクッキーにするなど、食品のアップサイクルへの取り組みが進められています。

(参照:「食品ロス量(令和2年度推計値)の公表」について)

衣類の廃棄

世界では衣類の大量生産・大量消費が問題になっています。世界では年間約9,200万トン、約3,000億着分の衣類が廃棄されているのです。また、日本だけでも年間約45万トン、1日あたり大型トラック130台分もの衣類が捨てられている現状があります。

捨てられた衣類のうち、再資源化されるのはわずか5%で、それ以外はほぼ焼却・埋め立て処分されています。これによって、化学繊維を含む衣服の埋め立てによる土壌汚染や埋め立地の不足、焼却時に発生する温室効果ガスが深刻化しているのです。

衣服は一着作るだけでも500mlペットボトル255本分の二酸化炭素を排出し、約2,300リットルの水を消費します。衣類による環境負荷を抑えるためにも、服のアップサイクルの促進が求められています。

(参照:ファッションのあり方をアップデートして、次世代の環境につなげよう)

使い捨てプラスチック

使い捨てプラスチックの大量廃棄も、環境汚染の問題のひとつです。世界のプラスチック生産量は年間約3.8億トンにも及び、そのうち東京ドーム7個分、約800万トンのプラスチックごみが陸地から海に流れています。

このままいくと2050年には、海に流れるプラスチックごみが魚の量を上回るといわれているのです。

日本はプラスチックごみの発生量が世界で2番目に多い国であり、プラスチックの使用自体を削減するほか、リサイクルやアップサイクルを加速することが求められています。

(参照:Production, use, and fate of all plastics ever made)

アップサイクルに目を向けて環境負荷を減らしていこう!

アップサイクルは、原料の状態に戻さず元の製品の特徴や素材を生かし、新たな製品として価値をつけて生まれ変わらせることがリサイクルとの違いです。

製品を分解したり溶かしたりする工程がない分、エネルギー消費が抑えられるといったメリットがあります。資源やエネルギーは限りあるものという意識を芽生えさせてくれるのが、アップサイクルです。

消費者としては大量購入・大量廃棄を減らし、アップサイクルされた製品を選ぶことで、環境負荷の軽減に貢献できます。これから商品を選ぶ際には、アップサイクルを意識して選んでみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: SDGsと野球バット|折れたバットの驚くべきリサイクル法

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