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アップサイクルケーキとは?自分で手作りするポイントも解説

Wednesday, 13 March 2024

フードロス削減に向けて、飲食業界ではさまざまな取り組みを行っています。そのひとつが、アップサイクルケーキです。

アップサイクルケーキとは、捨てられるはずの食材を生かして作られるケーキを指します。アップサイクルケーキでは一体どんな食材が使われているのでしょうか?

今回はアップサイクルケーキに使われる廃棄食材には何があるのか、また自分で作るアップサイクルケーキのポイントも併せて解説します!

アップサイクルケーキとは?

アップサイクルケーキとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう廃棄予定の食材を使って作るケーキのことです。

食材がまだ食べられるのに捨てられてしまう理由は、主に2つあります。1つは「食品を加工する上で必要のない部分であること」、2つめは「形や大きさが規格外のため流通できないこと」です。

例えば、食品を製造する上で果物の皮部分は食感が悪いという理由から使われず、捨てられてしまうケースが多くあります。また、形や大きさが不格好な食品や野菜、果物は流通させることができず、農家が処分しているという状況です。

さらに、野菜や果物に限らず、割れや欠けで販売できないナッツや菓子なども挙げられます。

アップサイクルケーキはこのような廃棄食材を生かして、価値を高めてケーキとして生まれ変わらせるのです。廃棄食材を生かしておいしいケーキを生み出し提供する取り組みは、フードロス削減につながるとして注目されています。

アップサイクルケーキはどんな廃棄食材を活用している?

アップサイクルケーキは、豆腐作りやジャム作りの工程で出る廃棄食材など、その商品によって異なる食材を活用しているのが特徴です。

ここでは、アップサイクルケーキに活用される廃棄食材はどんなものがあるのか、チェックしていきましょう!

<豆腐作りで生まれたおから>

豆腐の製造過程で出るおからをパウダー状にし、パンケーキの粉として使用しています。国産の小麦におからパウダーを混ぜることで、しっとりもっちりとした食感になります。

豆腐のやさしい甘味が引き立つパンケーキに仕上がるのも魅力です。豆乳だけを入れて焼き上げれば、乳・卵アレルギーの人でも安心して食べられます。

<ジャム作りから生まれたイチゴシロップ>

イチゴジャムを作る工程で砂糖漬けのイチゴから出るシロップや種を、アップサイクルパウンドケーキに活用しています。

イチゴから出るシロップは一部のみ使われるだけで、ほぼ廃棄されていました。このシロップや種を生地に練り込んでいるため、イチゴの香りとぷちぷちとした食感が楽しめるのがポイントです。

イチゴシロップによってほんのり色づいたピンク色がかわいらしいケーキを作り出しています。

<不格好なパイナップルのドライフルーツ>

割れたり欠けたり、少し変色していたりする不格好なパイナップルのドライフルーツをアップサイクルケーキに活用している事例もあります。

割れたり欠けたりしているパイナップルのドライフルーツは、味に問題がなくても、見た目が悪いという理由から廃棄されてきました。

しかし、ケーキに活用することで、パイナップルのジューシーな風味と食感が味わえる、アップサイクルパインケーキが生まれています。

<規格外のクルミ>

殻を割る際に形が崩れ、検品ではじかれてしまったクルミも、アップサイクルケーキの食材として活躍しています。殻を割って製造しなければならないクルミは、実も一緒に割れやすいため、全体の約2割が規格外品としてはじかれているのが現状です。

そんな規格外品のクルミをパウンドケーキに使用することで、ざくざくとした食感と香ばしい香りが楽しめるおいしいアップサイクルケーキへと生まれ変わっています。

<ハロウィン時期に大量に廃棄されてしまうカボチャの皮>

ハロウィン時期のカボチャスイーツを製造する過程で、廃棄されてしまうカボチャの皮を使用したアップサイクルケーキがあります。

カボチャのスイーツに必要な「カボチャペースト」は、皮が入ってしまうと色が悪くなるという理由から、大量に廃棄されていました。

そんなかカボチャの皮をペースト状にし、生地に練り込むことで、深みのあるカボチャのパウンドケーキに仕上がっています。

アップサイクルケーキを自分で手作りするポイント

アップサイクルケーキは自分で手作りすることも可能です。ポイントは、規格外の果物やドライフルーツ、ナッツなどを使うことです。

最近では、フードロス対策としてあえて規格外品を取り扱うスーパーやネットショップも出てきています。このような場所から、廃棄予定の食材を手に入れて、ケーキ作りに活用すると良いでしょう。

また、皮は本来捨てられることの多い部分であるため、果物を皮ごと使ってケーキを作るのも、アップサイクルといえます。りんごを丸ごと煮詰めて、生地に混ぜ合わせたアップルケーキなどもおすすめです。

ほかにも、規格外品の果物をサンドした生クリームたっぷりのフルーツケーキや、廃棄予定のナッツやドライフルーツを使ったパウンドケーキなども、アップサイクルケーキに最適です。

アップサイクルケーキをおいしく食べて、フードロスを削減しよう!

まだ食べられるのに捨てられてしまう食材を生かして、おいしいケーキに生まれ変わらせるアップサイクルケーキ。

豆腐作りで生まれるおからやイチゴジャム作りで発生するイチゴシロップ、規格外の果物やナッツなどさまざまな廃棄食材を救うことができます。アップサイクルケーキをおいしく食べて、フードロスを削減していきましょう!

あわせて読みたい: 食品ロス削減に貢献するアップサイクル食品とは?事例もチェック

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