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牛乳パックの驚くべきアップサイクル術!自分でできる方法も解説
Friday, 08 March 2024
牛乳パックのアップサイクルはどのようにして行われるのでしょうか?今回は牛乳パックのアップサイクルについて、商品の製作工程や特徴に加え、自分で簡単にできる牛乳パックのアップサイクル術も解説します!
牛乳パックのアップサイクルとは?
牛乳パックのアップサイクルとは、使用済みの牛乳パックを再利用し、付加価値をつけて新たなものへと生まれ変わらせることを指します。
リサイクルと違い、一度原料に戻さずに牛乳パックが持つ素材の質感や機能を生かしてアップサイクルされるのがポイントです。
リサイクルは原料に戻す際にエネルギーを消費しますが、アップサイクルは原料に戻さずに再利用するため、エネルギーを消費せず二酸化炭素を排出しません。
牛乳パックのアップサイクルはリサイクルするよりも、より環境負荷が低いとされています。
(参照:https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20221130_23502)
牛乳パックのアップサイクル商品の製作工程や特徴を見てみよう!
牛乳パックの素材を生かしてアップサイクルするといっても、いまいちピンとこないかもしれません。ここでは、牛乳パックがアップサイクル商品として生まれ変わるまでの製作工程や商品の特徴などを見ていきましょう。
<アップサイクル商品の製作工程>
1.使用済みの牛乳パックを回収し、よく洗浄して消毒し、乾燥させます。
2.乾燥した牛乳パックを四角形にカットします。
3.四角形になった牛乳パックを手で揉みほぐしていきます。30分程かけて良く揉みほぐすことで、柔軟性のある牛革のような質感に変化します。
4.揉みほぐした牛乳パックを商品の型に合わせてカットしていきます。
5.商品の型に合わせてカットした牛乳パックをミシンで縫い合わせたら完成。
ひとつひとつ手作業で牛乳パックを揉みほぐすため、この工程で製作する商品は1日に7~8個が限度といわれています。時間をかけて揉みほぐしていくことで、肌触りの良い柔らかな質感になり、耐久性も高まるとされています。
<アップサイクル商品の特徴>
上記の製作工程でアップサイクルされる商品には、ペンケース、コインケース、鞄、スリッパ、名刺入れなどがあります。
すべて牛乳パックを揉みほぐして作られているため、軽量でありながら牛革のような質感と柔軟性があるのが特徴です。また、撥水性があり丈夫で耐久性が高いのも魅力になっています。
さらに、牛乳パックのパッケージをそのまま生かしているため、個性的でかわいいデザインに仕上がっています。すべて同じパッケージではありますが、型どりする位置が異なるので、商品のデザインは一点ものになるのも魅力です。
牛乳パックを自分でアップサイクルする方法
牛乳パックのアップサイクルは自分で行うことができます。ここからは自宅で簡単にできる牛乳パックのアップサイクル術をご紹介します。
<お気に入りの紙や布でカバーリングして収納ボックスに>
牛乳パックをカッターで使いやすい大きさにカットし、お気に入りの紙や布でカバーリングすれば、おしゃれで便利な収納ボックスにアップサイクルできます。牛乳パックはよく洗い、完全に乾かしてから作業するのがポイント。
キッチンでは塩やこしょうなどを入れるスパイスボックスとして、またリビングではリモコン入れやペン立てとして活用するのもおすすめです。
さらに引き出しの高さに合わせてカットすれば、引き出し内の仕切りケースとしても役立ちます。こまごまとしたものを整理整頓するのにも適しています。
(参照:https://losszero.jp/blogs/column/col_095)
<不要な服や端切れを貼って、丈夫でかわいいミニショルダーバッグに>
牛乳パックは軽量かつ撥水性が高く、耐久性もあるため、ミニバッグとしても活用できます。きれいに洗った牛乳パックを乾かし、不要な服や端切れをボンドで貼り付けていきます。
上部分にボタンとゴムを付けて閉じられるように工夫するのがポイント。また、両脇穴を開けて紐やリボンを通せば、ショルダータイプのバッグが完成します。
不要な服や端切れを活用するため、材料費が抑えられるのも良い点です。デニム生地などを使用して白い絵具でペイントすると、おしゃれに仕上がりますよ。
<野菜も育てられる!おしゃれなミニプランターに>
牛乳パックは、ハツカダイコンやベビーリーフなどを育てるのに適したミニプランターにアップサイクルできます。よく洗い、乾かした牛乳パックを横にし、側面の縁から1cmほど内側をカッターでカット。
他の面には好きな絵柄のカッティングシートや、マスキングテープなどを貼っておしゃれに装飾します。
排水ができるよう、側面の下から約1cmのところに8~10個の穴を開けます。こうすることで、たっぷりと水やりできるのがポイントです。野菜の培養土を入れて種をまくと、ハツカダイコンであれば2~3日で芽が出ます。
おしゃれなミニプランターで、植物が成長する様子や収穫、食べるところまで楽しめるのも良い点です。
簡単にできる牛乳パックのアップサイクルにチャレンジしてみよう!
牛乳パックのアップサイクルは原料に戻さず、素材を生かして新たな製品に生まれ変わらせている点が特徴です。リサイクルよりも環境負荷をかけずに資源を再利用できます。
牛乳パックは手で揉みほぐすと牛革のように柔軟性のある質感になり、ポーチやバッグなどの製品に生まれ変わるといった資源としての可能性を秘めています。
ぜひこの機会に、今回紹介した簡単にできる牛乳パックのアップサイクルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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