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BLOG -Circular Economy and Environment

廃棄ビニール傘のアップサイクル|製造工程や素材の特徴を解説

Friday, 15 March 2024

軽くて便利なビニール傘は比較的安価で購入できることもあり、壊れたり不要になったりしたビニール傘が大量に廃棄されています。廃棄処分による環境負荷に着目し、生まれたのが廃棄ビニール傘のアップサイクルです。

今回は廃棄ビニール傘がアップサイクルされるまでの製造工程やアップサイクル製品の素材の特徴を解説します!

日本は廃棄されるビニール傘が多い?アップサイクルが解決策に

日本ではビニール傘の消費量が多く、毎年約8,000万本のビニール傘が捨てられているといいます。ビニール傘は安価で手軽に購入できる分、どこかに忘れてきたり不要になったらすぐに捨てられてしまったりすることも多いアイテムです。

ビニール傘の多くは分解しづらいプラスチック素材で作られています。そのためリサイクルが難しく、多くの廃棄ビニール傘が埋め立て処分や焼却処分され、環境汚染の要因になっているのです。

また、世界で2番目にプラスチックごみの廃棄量が多いとされる日本では、廃棄ビニール傘がプラスチックごみ問題の一因にもなっています。大量に捨てられてしまうビニール傘の削減と環境汚染の改善につながるのが廃棄ビニール傘のアップサイクルです。

アップサイクルとは、本来捨てられるはずのものに付加価値をつけて新たに別の製品に生まれ変わらせることをいいます。

廃棄ビニール傘のアップサイクルでは、可能な限り環境に負荷をかけない方法で、ビニール傘が持つ素材の特性を生かした製品作りをしているのが特徴です。捨てられる大量のビニール傘による環境負荷を軽減できるとして注目を集めています。

(参照:https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2022/79985/sustainable)

廃棄ビニール傘がアップサイクルされるまでの製造工程

リサイクルが難しいとされているビニール傘ですが、一体どのようにしてアップサイクルされているのでしょうか。

ここでは、廃棄ビニール傘のアップサイクル事業に取り組む企業の製造方法を例に、廃棄ビニール傘がアップサイクルされるまでの製造工程を見ていきましょう。

1. 材質やサイズ、ビニールの厚みが異なる傘を人の手で選別する。

2. 選別した廃棄ビニール傘を解体し、骨組みとビニール部分に分ける。

3. 一つひとつ手作業で洗浄する。

4. プレス作業を行い、4~6枚のビニール部分を圧着させ、生地として再生する。

5. 熟練の国内職人の手によって、裁断、縫製され製品が生み出される。

上記の工程にあるように、一つひとつ手作業で行われているという特徴があります。ビニール傘を解体する工程では、残された骨組みは通常リサイクルに出されます。

ビニール部分は傘の形を残したままで数枚を重ねて、特殊な方法を用いてプレスします。それによって強度が増したオリジナルの生地が生み出せるのです。

また、高い技術を持つ熟練の職人が一針ごとに慎重に縫製を行い、環境負荷をかけない生産方法で大量生産も行っていません。

廃棄ビニール傘をアップサイクルした生地の特徴

廃棄ビニール傘をアップサイクルした生地の素材は、特殊なプレス加工によって水を一切通さない撥水性の高さと、汚れに強い点が特徴です。また、透明な窓ガラスに流れ落ちるしずくのような生地の質感と見た目で、ビニール傘ならではのデザイン性も魅力になっています。

廃棄ビニール傘のアップサイクル製品にはどんなものがある?

廃棄ビニール傘から生まれるアップサイクル製品には、以下のようなアイテムがあります。

<マルチショルダーケース>

お金やスマホ、リップやカード類など、ちょっとした小物を入れるのに適したマルチショルダーケースです。

スマホ用の収納ポケットだけでなく、表面にはカードポケットが付いているのが特徴。ビニール傘の素材を生かしているため、雨に強く、大事な小物を水濡れから守ってくれます。

カラーや柄入りの廃棄ビニール傘も活用し、透明な無地の生地のみならず、柄や色が華やかな一点もののマルチショルダーケースに仕上がっています。

<トートバッグ>

ビニール傘の形状を最大限に生かしたトートバッグです。傘の素材を余すことなく活用し、独特な形状が実現しています。また、両サイドのホックを留めると、コンパクトサイズに変身するのが特徴。

ハンドル部分は長めで肩にもかけられるので、持ち運びのストレスもありません。4層に重ねてプレスした強度の高い生地のため、雨の日はもちろん、地面が汚れているときやアウトドアにもおすすめです。

廃棄ビニール傘のビニール部分を買い取るサービスも!

廃棄ビニール傘のアップサイクルに取り組む企業では、原料になる廃棄ビニール傘のビニール部分を買い取るサービスを行っているところもあります。

破損の有無に限らず、不要になったビニール傘のビニール部分のみを郵送することで、100円分ポイントが付与されるというものです。

ポイントは公式ストアのみで使用可能ですが、今後キャッシュレス決済などで使えるよう検討しているそうです。

家にある不要なビニール傘を整理して、アップサイクルに協力しよう!

廃棄ビニール傘はアップサイクルによって、撥水性の高いショルダーバッグやトートバッグに生まれ変わっています。プラスチック素材で分解されにくいビニール部分を再利用して、強度の高い生地を生み出している点が魅力です。

廃棄ビニール傘をアップサイクルすることで、プラスチックごみ問題の解決にもつながります。現在、自宅にビニール傘がたまってしまっているという人もいるかもしれません。

そんな人はぜひ、環境負荷を軽減できるビニール傘のアップサイクルに協力してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: アップサイクルとは?リサイクルとの違いや注目される背景を解説

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