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エシカル志向からヴィーガンに?エシカルヴィーガン増加の背景
Wednesday, 03 August 2022
そこで今回は、エシカル志向からヴィーガンになる理由やヴィーガン増加の背景を見ていきます!
エシカルとは?
エシカルとは「倫理的な、道徳的な」という意味を持つ言葉です。最近よく耳にする「エシカル消費」「エシカル商品」とは、環境や社会、人に配慮した消費行動や商品のことを指します。
例えば私たちが普段何気なく口にしている食べ物や、身の回りの日用品はさまざまな食材や材料から作られ、それぞれ生産者がいることで成り立っています。
エシカルは、物が作られる生産環境や労働環境に気を配ることで、環境や社会、人に配慮する行動をとるという意味で捉えられることが多いです。
消費者の立場から、環境に大きな負荷をかけて作られた物や、劣悪な労働環境で作られた物などを買わないことも、エシカルな行動のひとつです。このような考え方や行動をとることを「エシカル志向」と呼びます。このエシカル志向を持つ人が、環境保全や動物愛護を理由にヴィーガンになることが多い傾向です。
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動物愛護を動機とするエシカルヴィーガンの特徴
ヴィーガンにはいくつか種類があり、その中で動物愛護を動機とするヴィーガンを「エシカルヴィーガン」といいます。
エシカルヴィーガンは、動物性食品を一切口にしないだけでなく、服やバッグ、コスメなどの日用品においても動物由来のものは使いません。
「人間は動物から搾取せずに生きるべき」という考えを持つため、ヴィーガンの中で最も厳格な菜食主義です。なにより動物の命を尊重するというのが、エシカルヴィーガンの特徴です。
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エシカルヴィーガン増加の背景
エシカルヴィーガンのライフスタイルは、一見窮屈で難しそうに思えるかもしれません。
しかし、ここ数年でエシカルヴィーガンを含むヴィーガンは増加傾向にあります。
ここではその増加の背景を解説します。
<動物搾取の実態の見える化>
畜産動物への虐待や動物実験など、動物が搾取される実態が見えるようになったことが、エシカルヴィーガンが増えた要因のひとつです。
劣悪な環境での飼育や残酷な屠畜方法などの畜産動物の実態が、動物福祉団体の発信活動により、SNSやインターネットなどを通して目に触れるようになりました。この実態に心を痛め、エシカルヴィーガンになる人も多いとみられます。
<ヴィーガン食の進化>
エシカルヴィーガンが増えた背景には、ヴィーガン食の進化もあります。動物性食品を避けるエシカルヴィーガンは、チーズや牛乳などの乳製品を摂りません。
しかし、最近では植物由来のチーズやバター、アーモンドミルクやオーツミルクなど、ヴィーガンでも食べられる代替乳製品が多数登場しています。
植物由来で代用しながら我慢することなく食事を楽しめるようになったことが、エシカルヴィーガンの増加につながったと考えられます。
<ヴィーガンレザーやヴィーガンシューズなどエシカル素材の普及>
エシカルヴィーガンには、動物由来の革製品や毛皮、シルクなどの素材は使わないというこだわりがあります。しかし最近では、ヴィーガンレザーやヴィーガンシューズなど、植物由来の素材で作られたファッションアイテムが増えました。
こうしたエシカル素材のアイテムが普及し、ファッションの選択肢が広がったことも、エシカルヴィーガンに取り組みやすくなった一因といえるでしょう。
<ヴィーガンコスメの充実>
ヴィーガンコスメとは、動物由来の成分を使用せず、また動物実験を行わずに作られたコスメのことです。人や肌に優しい成分で作られている傾向にあるため、一般的なコスメよりも肌への刺激が少ない特徴があります。
ヴィーガンコスメは地球環境にも配慮されており、リサイクル可能な容器やパッケージも魅力です。こうしたヴィーガンコスメの充実も、エシカルヴィーガンの取り組みを後押ししたとみられます。
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エシカル志向のヴィーガン商品に目を向けてみよう!
地球環境や社会、人や動物に配慮した生き方をするエシカルヴィーガン。動物由来のものを避けるライフスタイルは一見難しそうに思えますが、ヴィーガン対応の食品や日用品も増えており、選択肢や取り組みやすい環境が少しずつ広がっています。それに伴い、エシカルヴィーガンになる人も増えている傾向です。
とはいえ、いきなりエシカルヴィーガンになるのは難しいもの。まずはエシカル素材で作られたヴィーガン商品に目を向け、植物由来のものを少しずつ取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。