BLOG -Health and Well Being
褐色脂肪細胞って何?ダイエットに役立つ理由と活性化させる方法
Tuesday, 07 June 2022
今回は、褐色脂肪細胞がダイエットに役立つ理由や、褐色脂肪細胞を活性化させる方法を紹介します!
脂肪細胞の種類
褐色脂肪細胞は脂肪細胞のひとつです。私たちの脂肪細胞は2種類あるといわれています。まずは、2種類の脂肪細胞、それぞれの特徴を解説します。
<白色脂肪細胞>
白色脂肪細胞は、いわゆる体脂肪と呼ばれるもので、私たちの体内の脂肪のほとんどがこの白色脂肪細胞です。皮膚の下や内臓など、体内のあらゆる部分に存在し、中性脂肪や糖などを取り込んでエネルギーとして蓄える働きがあります。
特に白色脂肪細胞が多く蓄えられやすいのは、下腹部、太もも、お尻、二の腕といった部位です。エネルギーが過剰になると、白色脂肪細胞は大きくなったり増えたりして、さらに脂肪を溜め込むため、肥満体型になっていきます。
<褐色脂肪細胞>
一方、褐色脂肪細胞は、ダイエットに役立つといわれている脂肪細胞です。褐色脂肪細胞は
寒い時に脂肪を燃焼させ、体温を保つ働きがあります。
赤ちゃんの頃は褐色脂肪細胞が多く存在していますが、加齢と共に数が減ってしまうといわれています。なぜなら成長するにつれ、骨格筋が体温維持の役割を担うようになるため、褐色脂肪細胞の機能は少しずつ低下し、減ってしまうからです。
しかし、成人でも完全に消失してしまうわけではなく、首や肩の周辺に存在していることがわかっています。
あわせて読みたい: マインドフルネスとは?意味や効果、実践法を解説
褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼してくれる!
褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼させ体温を維持するとお伝えした通り、白色脂肪細胞が溜め込んだ脂肪を燃焼させ、熱を作り出してくれます。そのため、褐色脂肪細胞が多く活性が高い人ほど脂肪が燃えるため、太りにくいのです。
しかし、褐色脂肪細胞の機能が低下すると、体脂肪が溜まりやすく、エネルギー消費量も低下し、太りやすくなってしまいます。加齢とともに太りやすくなる、いわゆる「中年太り」も褐色脂肪細胞の減少が一因ではと考えられています。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法
褐色脂肪細胞は年齢とともに減っていくだけなのかというと、そういうわけではありません。実は、褐色脂肪細胞を増やし、活性化させる方法があるのです!
<肩や肩甲骨周りのストレッチをする>
肩や肩甲骨のストレッチを行うことで、褐色脂肪細胞を刺激し、活性化できるといわれています。時間がない人は肩を回したり、両腕を上げて伸ばしたりするだけでもOKです。
こまめに肩や肩甲骨周りを動かし、筋肉をほぐすことを意識しましょう。褐色脂肪細胞の活性化に加え、肩こりの解消にもなりますよ。
<水泳をする>
褐色脂肪細胞を活性化させるには水泳もおすすめです。なぜなら、体温を維持する働きを持つ褐色脂肪細胞は、冷えの刺激を与えることで活性化するからです。
プールは冷たいうえ、全身を動かす有酸素運動ができるため、最適ですよ。有酸素運動で脂肪燃焼効果のアップも期待できるでしょう。
<温冷交互浴をする>
冷えの刺激を与えるために、冷水のシャワーだけを浴びるのは辛いですよね。そこでおすすめなのが、温冷浴です。
家で行う場合には、温かいお湯と水を交互に浴びるのが良いでしょう。シャワーで行うことも可能です。
【やり方】
1、20℃くらいの水を背中にかける。(30秒)
2、40℃くらいのお湯を背中にかける。(30秒)
3、これを5回くり返す。
あわせて読みたい: むくみの原因は何?対処法と予防法もチェックしよう!
<褐色脂肪細胞の活性に有効な食品を摂る>
褐色脂肪細胞に活性に有効な食べ物があるといわれています。これらを積極的に摂ることで、褐色脂肪細胞を活性させる効果が期待できます。
・茶カテキン
緑茶に含まれる茶カテキンには、褐色脂肪細胞内にあるミトコンドリアを活性化させる働きがあるといわれています。
・トウガラシ
トウガラシに含まれる、カプサイシンとカプシノイドには褐色脂肪細胞の活性化に作用するといわれています。辛いものを食べると脂肪燃焼効果があるといわれるのも、これが一因といえるでしょう。
・にんにく
にんにくに含まれる辛み成分のアリシンが、褐色脂肪細胞を活性化させるといわれています。
・生姜
生姜に含まれる、ジンゲロールという成分が褐色脂肪細胞を活性化させるといわれています。
・魚油のEPAやDHA
魚油に含まれるEPA(エイコサペイタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、交感神経を刺激することで、褐色脂肪細胞を活性化させるといわれています。
あわせて読みたい: 背筋を鍛えるメリットとは?簡単なトレーニング方法を紹介
褐色脂肪細胞を活性化させて脂肪が燃える体をつくろう!
褐色脂肪細胞は加齢とともに減少しますが、完全に無くなるわけではありません。「自分は太りやすい体質だから…」と悩んでいる人も、今回紹介した、褐色脂肪細胞を活性化させる方法で体質改善が期待できますよ。
肩や肩甲骨周りを意識して動かし、冷えの刺激を与え、茶カテキンやトウガラシなどが含まれる食品を意識して摂るようにすれば、褐色脂肪細胞が徐々に活性化されていくことでしょう。ぜひ、これらを実践して、脂肪が燃える体を作っていきましょう!