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ニコール・キッドマンの慈善活動|女性に対する暴力廃絶に尽力

Tuesday, 24 September 2024

アカデミー賞の受賞経験もある俳優のニコール・キッドマン。俳優業の傍ら人々の命を救うことに重きを置き、さまざまな慈善活動に取り組んでいます。特に女性に対する暴力廃絶への思いは強く、自身の影響力を生かして世間に訴え続けているのです。

今回は、「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマに、ニコール・キッドマンの慈善活動について解説します。

人道支援家としての顔を持つニコール・キッドマン

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アメリカ・ハワイ出身のニコール・キッドマンは、数々のヒット映画に出演し、アカデミー賞に5回、ゴールデングローブ賞に19回ノミネートされている実力派の俳優です。

オーストラリア人の俳優として初めてアカデミー主演女優賞を授賞するという快挙を成し遂げました。そんなニコール・キッドマンは、人道支援家としての顔を持つことでも知られています。

彼女は「映画のキャリアを積むことよりも、社会に潜むさまざまな問題を解決し、少しでも多くの人の命を救うことの方が大切」と語っています。

また、自分がこれまで人からたくさんのものを与えてもらい、恵まれた人生を送ってきたことに対する恩返しとして、慈善活動は自分の義務であるという考えも原動力になっているようです。

(参照:演じた役を通して女性に対する暴力がもたらす悪影響を実感 〜 UN Women親善大使、多くの受賞歴を誇る俳優ニコール・キッドマンさん)

ニコール・キッドマンの慈善活動

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ニコール・キッドマンの慈善活動は、女性に対する暴力廃絶のための運動から、被災地支援まで多岐に渡ります。ここでは、ニコール・キッドマンの慈善活動の一部を見ていきましょう。

ユニフェム(国連女性開発基金)親善大使に任命

ニコール・キッドマンは、2006年1月にユニフェム(国連女性開発基金)の親善大使に任命されました。ユニフェムでは、途上国を中心とした女性の地位向上や自立支援を促すことを目的に活動しています。

ニコール・キッドマンは、コソボ、スーダン、ルワンダ、アフガニスタンなどのプロジェクトを支援しました。コソボを訪問した際には、性的暴力の被害に遭われた女性や、戦争で夫を亡くした女性、行方不明の家族を探す女性たちに対面し、体験談に耳を傾けました。

暴力のせいで子どもたちの生活や女性たちの人生、命を奪われる体験にどれだけ悲痛な思いをしてきたのか…。そんな状況下でも、「自分や家族のためにより良い未来を築きたい」と権利を主張する彼女たちの姿に、ニコール・キッドマンは心を打たれたと話しています。

(参照:女優のニコール・キッドマン氏、UNIFEMの親善大使に)
(参照:ニコール・キッドマンのチャリティ活動)

ユニフェムの「女性に対する暴力にノーを」キャンペーンで署名運動に貢献

ニコール・キッドマンは、ユニフェムの「女性に対する暴力にノーを」キャンペーンにおいて、インターネットを利用した署名運動を立ち上げました。

1年間で約500万人以上の署名を集めることに成功し、2008年11月にはユニフェムの事務局長と共に国連事務総長の「潘基文(パン・ギムン)氏」に署名を提出しています。女性に対する暴力をなくそうという強い思いを、世界的な政治の場で直接訴えました。

「シネマ・フォー・ピース」のパーティーで女性に対する暴力廃絶を訴え、寄付に貢献

ニコール・キッドマンは、2008年のベルリン国際映画祭と並行して行われた「シネマ・フォー・ピース」のパーティーで、女性に対する暴力廃絶を訴えるスピーチをしました。

きらびやかな席で深刻な話をしますと前置きしつつ、「女性たちの体までもが戦場の一部になっている」とし、戦争の武器として性的被害が意図的に行われていることを語ったのです。

ニコールの真摯な言葉は聴衆の心を動かし、その場に同席していたセレブたちが、「女性に対する暴力にノーを」キャンペーンの署名に協力しました。

ユニフェムが管理する国連信託基金「女性に対する暴力撤廃基金」には、10万ドル以上の寄付が集まるという結果となりました。

ユニセフのオーストラリア親善大使やカリフォルニア大学が運営する女性の健康基金に貢献

ニコール・キッドマンは1994年にユニセフのオーストラリア親善大使に任命されました。厳しい状況下にある世界の子どもたちや若者たちが直面する問題を訴え、多くの人々に支援を呼びかける役割を担っています。

また、UCLA(カリフォルニア大学)が主宰する「女性のための健康基金」の初代議長を努めたニコールは、がん研究のための寄付金を募るパーティーで一夜にして約1,200万ドルを集めるなど、自身が持つ影響力を発揮しています。

東日本大震災の被災地支援としてメッセージTシャツの利益を寄付

 

ニコール・キッドマンは東日本大震災の被災地支援プロジェクトとしてメッセージTシャツを発売し、その利益を被災地に寄付しました。

このプロジェクトには、レディー・ガガやシンディーローパー、オーランドブルームといった著名人10名が参加し、それぞれがメッセージを残したTシャツを制作しています。Tシャツ利益の1億円を東日本大震災の義援金として、日本赤十字社へ寄付しました。

ハイチの震災で被害を受けた子どもたちが教育・医療を受けられるよう支援

 

ニコール・キッドマンは夫のキース・アーバンと共に、ハイチの震災で被害を受けた子どもたちが教育を受けられるよう学校の建設資金を支援しました。

学校を建てることで、食事や衣服の供給や必要な医療も受けられるようになるとし、復興に貢献しています。

(参照:公私共に人道支援に力を注ぐトップセレブ)

ニコール・キッドマンが発信する社会問題に関心を向けよう

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数々のヒット映画に出演し多くの賞を授賞してきたニコール・キッドマンは、映画のキャリアを積むことよりも、社会問題を解決して人の命を救うことの方が大切だと考え、人道支援に尽力しています。

世界では3人に1人の女性が虐待されているという現状です。女性に対する暴力廃絶がいかに重要であるかを考え、行動していきましょう。
あわせて読みたい: SDGs目標5:ジェンダー平等を実現しよう|女性差別の問題

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