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BLOG -Circular Economy and Environment

サーキュラーエコノミー時代の商品にはどんな特徴がある?

Wednesday, 22 May 2024

気候変動や資源の枯渇問題の解決策としても、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行が求められています。これからのサーキュラーエコノミー時代では、大量消費・大量生産で生まれる商品とは異なり、資源の循環を重視している点がポイントです。

今回は、サーキュラーエコノミー時代の商品が持つ特徴や、実際に登場している商品の一部をご紹介します!

サーキュラーエコノミー時代の商品が持つ特徴とは?

2-サーキュラーエコノミー時代の商品にはどんな特徴がある?

サーキュラーエコノミー時代の商品は、廃棄物を再利用して作られていたり、資源の循環が可能な素材を使用していたりする特徴があります。ここでは、サーキュラーエコノミー時代の商品が持つ特徴について見ていきましょう。

廃棄物を再利用している

 

廃棄されたプラスチックごみや製造過程で出るもの、捨てられるはずの規格外の野菜など、廃棄物を再利用して作られているものが多いのが特徴です。

廃棄物を活用して新しい商品を生み出すことで、廃棄物の削減とサーキュラーエコノミーが目指す廃棄物を出さないシステムに貢献しています。

製造過程で環境負荷が低い

 

サーキュラーエコノミー時代の商品は製造過程で環境負荷が低い特徴があります。資源を循環して作られているため、新しい資源から作る商品よりも、二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えられるからです。

そもそもサーキュラーエコノミーは気候変動や資源の枯渇を防ぐことを目的としているため、環境負荷をできるだけかけないように作られているのがポイントです。

くり返し使える素材やデザイン

 

従来の使い捨て商品を、廃棄物を出さないようにするためにくり返し使える素材やデザインにしている特徴があります。例えば、ラップや食品用保存袋は使い捨てが一般的ですが、くり返し何度も使える素材やデザインのものが登場しています。素材選びやデザインの工夫によって、廃棄物を削減するのがサーキュラーエコノミー時代の商品です。

パーツごとに分解・修理できるよう設計されている

 

製品によってはパーツごとに分解・修理できるように設計されている特徴があります。パーツごとに分解や修理ができない設計の場合、壊れてしまったときに丸ごと交換したり買い替えたりしなければなりません。

しかし、サーキュラーエコノミー時代の商品は、あらかじめ故障したときのことを想定し、パーツごとに分解・修理ができるようデザインされているため、資源やコストを抑えられます。結果的に商品を長く愛用でき、短期間で廃棄物を出すといったこともありません。

生分解可能で廃棄後も土に還り、資源が循環する

サーキュラーエコノミー時代の商品は、廃棄後のことも考えて作られているものが多いため、廃棄後は生分解して土に還るなど、資源を循環させる特徴があります。

従来では石油由来のプラスチックを使用していた商品も、サーキュラーエコノミー時代では、植物由来のバイオプラスチックを使用するなどして、製造時や廃棄後に環境負荷がかからないように作られているのがポイントです。

廃棄物を削減するサーキュラーエコノミー時代の商品をチェック!

廃棄物を削減するサーキュラーエコノミー時代の商品をチェック!
サーキュラーエコノミー時代の商品が持つ特徴を見てきましたが、ここからは実際に登場している商品の一部を紹介します。素材やデザインなどに注目してチェックしていきましょう。

海洋ごみを活用したサングラス

海岸に流れ着いた漁網やプラスチックごみなどをリサイクルした素材で作ったサングラスです。サングラスにはQRコードが付いていて、読み取るとどこで回収されたプラスチックごみかがより詳しくわかる仕組みになっています。

使い終わった後にそれぞれのパーツが分解できる設計で、再びリサイクルしやすいのが特徴。筒状のケースもプラスチックごみから作られており、廃資源を最大限に活用したサングラスです。

廃ペットボトルと洋服のリサイクルから生まれたTシャツ

 

廃ペットボトルと洋服のリサイクル素材から生まれたTシャツです。しっかりとした生地感で乾きも早いのが特徴。

また、Tシャツの生産にはアフリカ・ガーナの女性や障害者を雇用し、売上の10%は学校建設や給食支援などに当てられています。

資源を循環利用し、環境に優しいだけでなく、社会課題の解決も担うTシャツです。

でんぷんを利用した食品保存用バッグ

プラスチックを使用せず、でんぷんを原料とした素材で作られた食品保存用バッグです。生分解できるため、使用後は堆肥化して処理することができます。

従来のプラスチックを原料とした食品保存用袋に比べて環境負荷が低いのが特徴。家庭菜園の肥料として循環利用するのもおすすめです。

ココナッツの殻から生まれたクーラーボックス

 

ココナッツの実を取り出した後、捨てられてしまうココナッツの殻を原料に使用したクーラーボックスがあります。

ココナッツの殻は、炎天下でも実を守ることができる断熱性に優れた素材です。その機能性を生かし、コナッツの殻を繊維状に加工したものを使ってクーラーボックスを作っています。

裏地は防水加工されたリサイクル素材を採用し、断熱性だけでなく耐久性も高いのがポイントです。

資源を循環させるサーキュラーエコノミー時代の商品を取り入れてみよう!

4-サーキュラーエコノミー時代の商品にはどんな特徴がある?
サーキュラーエコノミー時代の商品は、廃棄物を再利用し、製造から廃棄に至るまで環境負荷をかけないデザインに設計されている点が特徴です。使うことで廃棄物削減に貢献でき、気候変動や資源の枯渇を防ぐことにもつながります。

ぜひ、資源を循環させるサーキュラーエコノミー時代の商品を取り入れてみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: サステナブルな商品とは?3つの配慮と特徴を見てみよう

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