今、地球上のさまざまな地域で砂漠化が起きており、その主な原因は気候変動と人間の活動だと考えられています。
今回は気候変動による砂漠化について、原因や砂漠化がもたらす影響、砂漠化を止めるための対策を解説します。
砂漠化とは、乾燥地域における土地の劣化を指します。植物が育ち、人が住んでいた地域が、気候や人間の活動によって不毛の大地になってしまうことです。
現在地球上では、世界の乾燥地域の約10〜20%の土地で劣化が進んでおり、毎年264万ヘクタールが砂漠化していると報告されています。
264万ヘクタールは、日本の岩手県と秋田県を合わせたくらいの大きさです。砂漠化は1970年代から問題となり、人の暮らしや生物、経済的にも影響を及ぼしています。
(参照:砂漠化って、なんだろう?)
ではなぜ砂漠化が進行しているのでしょうか。砂漠化の主な要因は2つあります。
砂漠化は現在も進行しており、農作物が育てられなくなり貧困層がさらに増加するなど、社会全体にさまざまな影響を及ぼしています。砂漠化がもたらす影響は主に「環境・資源・保健衛生・安全保障・社会経済」の5つの分野です。
世界各国では砂漠化を止めるための対策として「砂漠化対処条約」を結んでいます。この条約はアフリカを中心とした深刻な干ばつや砂漠化に見舞われている国に対応する計画や取り組みの実施を約束したものです。
国際社会が砂漠化の問題解決に向けて協力し合うことを基本原則としています。食料を確保し貧困を無くすことや、持続可能な農業の実践、教育に力を入れることなどを目指しています。
(参照:砂漠化する地球 -その現状と日本の役割-)
先進国に住む人々は、世界で起きている砂漠化をなかなか実感できないかもしれません。しかし砂漠化の根本的な要因は人間の活動であり、それらが砂漠化につながる気候変動を引き起こしています。
まずは砂漠化について関心を持ち、自分にできることから気候変動対策に取り組んでみませんか。
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