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環境に優しい調理ってどんなもの?エコクッキングのすすめ
Tuesday, 09 May 2023
また、買い物をした後に調理をし、食べた後に片付けをしてごみを始末する過程でも、環境負荷はかかっているのです。そこで環境負荷削減の取り組みとして推奨されているのが「環境に優しい調理」、別名「エコクッキング」とも呼ばれるものです。
今回は環境に優しい調理の「エコクッキング」とは何か、詳しく解説します!
環境に優しい調理=エコクッキングって何?
環境に優しい調理といっても、調理する時だけ環境に配慮すれば良いというわけではありません。買い物・調理・後片付け・ごみの始末に至るまですべての過程で環境に配慮した食生活を意味し、それを「エコクッキング」と呼びます。
エコクッキングは身近な生活の中でできる取り組みとして推進されていますが、日常に取り入れることで節約につながるメリットもあります。
毎日の食生活の中で行えるため、エコクッキングを実践する人が増えれば環境への負荷も大きく軽減されることが期待できるでしょう。
エコクッキングの実践方法とポイント
ここからは、環境に優しいエコクッキングの実践方法とポイントを各過程別で見ていきましょう。
買い物
買い物に行く際には、車移動を控え自転車か徒歩で行くようにしましょう。車から排出されるCO2は地球温暖化を進める原因のひとつです。
また、買い物前に献立を決めておくことで、食材の買い過ぎを防げます。買い過ぎは食材を使い切れず廃棄につながってしまう可能性があるため注意しましょう。
そして食材は国産や地産地消のものを選ぶのがおすすめです。なぜなら外国産のものは日本に届くまでに、飛行機や船などの運搬で大量のCO2を排出しているからです。
さらに旬の食材は気候を生かして作られているため、生産にかかるエネルギー排出量が少ない特徴があります。
加えて食品は簡易包装のものを選びマイバッグを使用することで、買い物時に出るプラスチックごみを削減できます。
調理
調理の際には、食品ロスを減らすために食材を無駄なく使うようにしましょう。例えば野菜は皮や葉も利用するなど、まるごと調理するのがおすすめです。
また、調理器具をうまく活用しましょう。例えば鍋で食材をゆでたり煮込んだりする時には、「鍋底の水気を拭き取る」「火力は鍋の大きさに合わせる」「鍋蓋を使う」の3点に気をつけることでガス使用量の削減や、ガス代の節約、調理の時短にもつながります。
さらに調理法の工夫としてアルミホイルで包んで余熱を利用するなど、エネルギー消費を抑えるような調理法もおすすめです。
そして作り過ぎに注意し、残ったものは冷凍保存するなどして無駄にしないようにしましょう。
後片付け
後片付けのポイントは、なるべく水や洗剤の使用量を減らす工夫をすることです。例えば油汚れは、古新聞紙やキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うと良いでしょう。調理に使用した沸かし湯やゆで汁などを再利用するのもおすすめです。
また水道水は出しっぱなしにせずに、ため水で洗ってから最後にゆすぐようにしましょう。
ちなみに使用済み油をそのまま流すのはNGです。油は凝固剤などを使って捨てるか、牛乳パックに新聞紙を詰めて油を入れ、燃えるごみの日に出すのが基本です。
ごみの処理
生ごみは水分を絞って捨てることで、ごみを運ぶ際や焼却する際のエネルギー消費を削減できます。また可能であれば生ごみは堆肥化するのがおすすめです。加えて、食材を買った時のプラスチックトレイは洗って資源回収場所へ持っていきましょう。
環境に優しいエコクッキングを実践してみよう!
食材が私たちの食卓に並ぶまで、そして後片付けからごみ捨てに至るまでには、多くの水やエネルギーが使われています。
私たちにできることは「買い物・調理・後片付け・ごみ処理」のすべてを通してエコクッキングを心掛けることです。
ちょっとした工夫がエネルギー消費量や水の使用量削減につながります。今日からエコクッキングを実践して、環境負荷を減らしていきましょう!
(参照:地球にやさしい調理実習をしよう)
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