水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?

家庭菜園をする人たちの間でも話題の「水耕栽培」土を使わず、室内の小さなスペースで植物を栽培できるなどさまざまなメリットがある栽培方法です。

今回は水耕栽培で作る野菜や果物はおいしいのか、また気になる栄養価についても解説します!

目次

水耕栽培に適した野菜や果物はどれ?

水耕栽培は水と液体肥料、LEDライトがあれば栽培できるため、土作りをしたり除草したりする必要がなく、比較的簡単に植物を育てられる栽培方法です。

とはいえ、どんな作物でも栽培できるわけではなく、水耕栽培に向いているものとそうでないものがあります。まずは、水耕栽培に適した野菜や果物をチェックしてみましょう!

・レタス
・リーフレタス
・ケール
・バジル
・パクチー
・パセリ
・サンチュ
・大葉
・ペパーミント
・ミニトマト
・ラディッシュ
・イチゴ
・ミニメロン
・パイナップル


ご覧の通り、軽くて大きく育ち過ぎない葉物野菜が多いことがわかります。ミニトマトやイチゴは小さくて育てやすいため、家庭で水耕栽培を行う際にもおすすめです。

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水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?|水耕栽培に適した野菜や果物はどれ?

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?

水耕栽培で作られた野菜や果物。土で育てたものと比べて、味に差はあるのでしょうか。

国立科学研究所や筑波大学などによる研究グループらが行った実験によると、水耕栽培で作るサニーレタスは土耕栽培(土に植える栽培方法)で作るものよりも、うま味を表すグルタミンの成分値が高いことがわかりました。

実験内容は、2種類のサニーレタスに同じ肥料を使って33日間、それぞれ土耕栽培と水耕栽培で育てた結果を調査したものです。この研究結果から、水耕栽培で作る野菜は土耕栽培の野菜と比べても、決して劣るわけではないことがわかります。

むしろ、うま味がアップしたり、よりカスタマイズされた味を出せたりする可能性を秘めているといえるでしょう。なぜなら水耕栽培は培養液の成分などを調整することで、甘みやうま味成分の多い作物を作ることも可能だからです。

水耕栽培でも、土耕栽培でも、きちんと管理されて生産された野菜や果物の味はおいしいといえるでしょう。

(参照:https://www.tsukuba.ac.jp/journal/images/pdf/180626kusano-1.pdf)

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?|水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?

水耕栽培で作る野菜や果物は栄養価が高い?!

では、水耕栽培の作物の栄養価については、土耕栽培に比べて差はあるのでしょうか。

実際は、水耕栽培と土耕栽培、どちらも栄養価がほぼ変わらないことがわかっています。けれども水耕栽培では、培養液で味だけでなく栄養価も調整することが可能です。

土耕栽培は肥料に含まれる栄養成分が土に保持されているため、植物が吸収できる養分の調整は難しいとされています。

一方、水耕栽培では培養液を通じて植物が直接栄養を吸収できます。そのため、培養液の成分を調整したり、培養液の濃度を高めたりすることで栄養価の高い野菜や果物を生産することができるのです。

(参照:https://www.ja-nishikasugai.com/garden/kiso/)

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?|水耕栽培で作る野菜や果物は栄養価が高い?!

機能性成分を高めた野菜の栽培例

野菜の栄養価を高める工夫がされている栽培例には、次のようなものがあります。

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?|機能性成分を高めた野菜の栽培例

<葉酸やベタシアニンが豊富な栄養価の高いほうれん草>

ビタミンの一種である葉酸や、抗酸化物質のベタシアニンが豊富に含まれる栄養価の高いほうれん草を作る栽培方法が注目されています。

水耕栽培の培養液にアミノ酸の一種であるフェニルアラニンを加えて栽培した結果、ほうれん草に通常の約2倍の葉酸が含まれていることが確認されました。

また、糖の一種であるスクロースを加えて栽培すると、通常の約5倍のベタシアニンが含まれることがわかっています。

このように培養液に特定の成分を入れることで、機能性成分を高めたほうれん草が生産できるのです。

(参照:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.7b01375)

<生でもおいしく食べられるほうれん草>

こちらもほうれん草の例ですが、茹でずに生で食べられるほうれん草が、水耕栽培によって生産されています。一般的なほうれん草は硝酸(しょうさん)カリウムが多く含まれているため、苦みやアク成分が強く、生で食べてもおいしくありません。一度下茹でする必要があります。

一方水耕栽培によって改良されたほうれん草は、収穫前に培養液中の硝酸やカリウムの量を減らすため、苦みやアクが少なく、生でもおいしく食べられます

「サラダほうれん草」と呼ばれるものの多くは、水耕栽培によって作られています。

(参照:https://www.naro.go.jp/project/results/laboratory/warc/1996/cgk96-084.html

水耕栽培で作る野菜や果物はおいしい?!気になる栄養価は?|<生でもおいしく食べられるほうれん草>

水耕栽培で作る野菜や果物は、おいしくて栄養価も高い!

水耕栽培で作る野菜や果物の味や栄養価について見てきましたが、これまで抱いてきたイメージが変わったのではないでしょうか。

水耕栽培では培養液の濃度や組成を調整できるため、野菜や果物の糖度を高めたり、機能性成分を増やしたりできます。それによって、おいしくて栄養価の高い野菜や果物の生産が可能です。

加えて、Green Growersのレタスも水耕栽培で生産されています。ぜひ、一般的なレタスと食べ比べしてみてはいかがでしょうか。水耕栽培で作られたレタスのおいしさを実感できますよ。

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