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ニール・ヤングが歌で表現する環境問題に対するメッセージとは?

Friday, 27 September 2024

音楽シーンで58年のキャリアを誇る、フォーク・ロックシンガーのニール・ヤング。「ロックシーンにおける孤高のレジェンド」とも呼ばれるニールは、環境問題・平和・反戦をテーマにした曲が多いことで知られています。

また、環境保護活動家の顔も持つアーティストの一人です。今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマに、環境問題をテーマにしたニール・ヤングの楽曲や、環境保護活動について解説します。

環境問題・平和・反戦をテーマにした曲が多いニール・ヤング

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1945年、カナダのトロントに生まれたニール・ヤングはロックシーンのゴッドファーザーとも呼ばれ、これまで40枚以上のスタジオアルバムとライブアルバムを発表してきました。

反戦運動や人種差別の騒動など、時代背景に伴って反戦や平和をテーマに曲を制作してきたニールですが、環境危機が高まってきた1990年以降は環境問題をテーマにした曲が増えている傾向です。

ロックシンガーというだけあり、少々威圧感のある言葉が印象的ですが、その真っ直ぐなメッセージは多くの人々から支持を集め、世界中のミュージシャンからもリスペクトされています。

(参照:Neil Young)
(参照:ニール・ヤングの入門編用に10曲選ぼうとして色々悩んだ結果、選ばれた12曲!)

環境問題をテーマにしたニール・ヤングの曲をチェック

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ここからは、環境問題をテーマにしたニール・ヤングの曲をいくつか紹介します。曲が誕生した背景や、その曲でニールが伝えたかった想いなどを見ていきましょう。

『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』

 

1970年にリリースされたアルバムのタイトルにもなっている曲『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』。

日本語訳で「ゴールドラッシュのあと」という意味を持ち、ゴールドラッシュに沸き立ち人々が富に乱心するアメリカの歴史を描いた過去、現在、未来を歌で表現しています。

富を求めるがゆえに人間は戦争を引き起こし、自然を破壊し、やがて環境汚染で地球に住めなくなるといった内容の歌です。

50年以上も前に地球環境の危機を想像し、人間の愚かさを表現していたニールは、この頃から抱いていた信念を変えることなく今も地球環境や社会問題について歌い続けているのです。

『ザ・モンサント・イヤーズ』

  

2015年の7月にリリースされた『ザ・モンサント・イヤーズ』は、遺伝子組み換え食品への問題定義と、表示義務を無効化しようとしている企業を名指しで批判している曲です。

2014年にバーモント州が遺伝子組み換え食品の規制する法案を通過させたのに対し、大手農薬会社が法廷に訴え、法案を覆そうとしていると報じられました。この出来事を受け、ニールは抗議活動の一環として楽曲を制作したのです。

持続可能な地球環境と未来を担う子どもたちのために戦いを挑む、ニールの強い姿勢が感じられる作品になっています。

『ピース・トレイル』

  

2016年の12月にリリースされた『ピース・トレイル』は、原油のパイプライン建設への反対をテーマにした楽曲です。

パイプラインがアメリカ先住民保護地区の付近を通ることに対し、万が一パイプラインに事故や破損が生じた場合、重大な環境破壊が起こりかねないとニールは危惧しています。

また、それだけでなく先住民の生活圏が失われる恐れもあるとし、ニールは大きな反対運動を行ってきました。こうしたニールの熱き想いが反映された一曲となっています。

(参照:Neil Young)
(参照:ニール・ヤング、アメリカ先住民保護区を脅かすパイプライン建設計画やトランプ大統領を批判)

楽曲制作以外の環境保護活動やチャリティー活動にも熱心なニール・ヤング

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ニール・ヤングは、環境問題をテーマにした曲で世界中にメッセージを発信する以外にも、チャリティーコンサートなどを通して環境保護活動を行っています。ここではニール・ヤングの楽曲制作以外の環境保護活動を見ていきましょう。

小規模農民支援のためにチャリティーフェイスティバルを毎年開催

ニール・ヤングは、小規模農民を支援する「ファームエイド」の活動資金を集めるためのチャリティーフェイスティバルを1985年から継続して開催。

ニール・ヤングの他に、ウィリー・ネルソンやデイブ・マシューズ、マーゴ・プライスといったアーティストたちが役員として関わっています。

音楽と家族経営の農家をお祝いする目的として、アーティストたちのパフォーマンスに加え、農場で生産された地元のオーガニック食品も提供されるイベントです。これまで7,800万ドルの活動資金が集められたといわれています。

(参照:Farm Aid – Keep America Growing)

障害を持つ子どもたちを教育するスクールでコンサートイベントを主催

 

ニール・ヤングは障害を持つ子どもたちを独自の開発プログラムで教育するスクールに向けて、コンサートイベントを主催しています。毎年10月にカリフォルニア州マウンテンビューのショアライン・アンフィシアターでアコースティックのみのスタイルで開催。

非営利チャリティーイベントとして、30年以上継続しています。出演者には、メタリカやエルトンジョン、レディオ・ヘッドなどの大物アーティストが登場。ニール・ヤングへの信頼や関係性の深さがあってこその顔ぶれとなっています。

(参照:Concert | The Bridge School)

ニール・ヤングの歌に込めた思いから環境問題について考えよう 

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ご紹介してきた活動以外にも、ブリティッシュコロンビア州の森林伐採に反対する集会を支援したり、電気とアルコール燃料で走るハイブリッドカーを開発したりと、バイタリティあふれる行動で人々を魅了するニール・ヤング。

持続可能な地球環境を目指して愚直に活動する彼の思いが反映された曲に触れ、改めて環境問題について考えてみてはいかがでしょうか。

(参照:https://ja.immigrant.today/canada/19465-.htm)

あわせて読みたい: サステナブルな取り組みの背景にある環境問題|重要課題をチェック

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