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色の効果で食欲は増減する?料理をおいしく見せる工夫も解説

Monday, 02 December 2024

色は人間の心理や行動に影響を与えるといわれており「食欲」もそのひとつです。色によって食欲が増したり減退したりするため、色の使い方次第で食欲は調整できるといわれています。飲食店はこれを活用し、お店の看板や料理の盛り付けに活用しているのです。

今回はPsychological effects of color(色が及ぼす効果)をテーマに、食欲と色の関係や、食欲が増す色・減退する色、料理をおいしく見せて食欲を促進させる工夫を解説します。

食欲と色の関係

人間が料理を見て「おいしそう!」と感じるとき、一番影響を受けている器官は「視覚」といわれています。

 

人間は「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」という五感を持ち合わせており、情報の87%を視覚で受け取っています。そのため、多くの人は食材の色が少し悪いだけでも「おいしくなさそう」と感じ、反対に色鮮やかな食材を見ると「おいしそう」と感じます。

 

視覚から入ってくる情報が大半を占めていることから、食べる前の食欲は見た目や色彩で左右すると考えられているのです。

 

例えば、お皿に唐揚げのみを盛り付けるよりも、「唐揚げ+レタス(緑)+トマト(赤)+レモン(黄色)」で彩りを良くした方がおいしそうに見えるでしょう。これも視覚からの情報によって、色彩効果が食欲を刺激しているためです。

 

(参考:食欲が増幅する色と減退する色)

食欲が増進する色・減退する色をチェック!

色は人間に一定のイメージを与えるため、色によって食材や料理の魅力が大きく変わり、食欲に影響します。ここでは、食欲が増進する色・減退する色をチェックしていきましょう。

 

<食欲が増進する色>

食欲が増進する色は、赤・オレンジ・黄色などの暖色系です。これらの明るい色には交感神経を活発にする作用があり、血圧や脈拍数、体温が上がることから、食欲が増進する考えられています。

 

また、暖色系と寒色系の間にあたる中間色も、食欲増進が期待できます。暖色系の食材に、レタスやキャベツ、キュウリなどを組み合わせたサラダなどがその例です。

 

赤・黄色・オレンジだけよりも、緑色を足すことでよりおいしく見える効果があります。

 

<食欲が減退する色>

食欲が減退する色は、青・水色・紫などの寒色系です。血圧や脈拍数、体温が上がる暖色系とは反対に、寒色系は血圧や体温を下げ、血行が悪くなるといわれています。その結果、内臓の働きが鈍り、食欲も低下すると考えられているのです。

 

また、青や水色などは自然界に存在しない色というのも、食欲をなくす理由に挙げられます。青や水色をした物を口に運ぶという機会が少ないため、脳が食べ物として認識していないのも抵抗を感じる要因だといわれています。

 

このように、人間は視覚から得た色彩効果で食べるか食べないかを判断しています。

 

(参考:http://www.heisei.or.jp/blog/?p=18873)

おいしく見える!食欲を促進させるためのひと工夫 

食材や料理の色だけでなく、食器やテーブルクロスの色でも、食欲は変わってきます。「作った料理をおいしく食べてもらいたい」「少しでも食欲を引き出したい」そんなときにおすすめの、色の効果で料理をおいしく見せるためのひと工夫をご紹介します。

 

<盛り付けは補色の効果でおいしさを演出!>

補色とは、色相環において反対にある色の関係を意味します。例えば、「白と黒」「赤と緑」「青とオレンジ」などの関係です。このような色の組み合わせは、お互いの色を引き立て合い、おいしそうに見せることができます。

 

グリーンサラダにトマトを加えたり、マグロの刺身に大葉を添えたりするのが良い例です。メインの食材を単体で盛り付けるよりも、5~10%の補色を加えることでアクセントになり、おいしさを演出できます。

 

(参考:食欲が増幅する色と減退する色)

 

<料理に合わせて食器の色を意識する>

料理に合わせて食器の色を選ぶのも、食欲を促進させる方法のひとつです。例えば白い皿は料理を引き立て、洗練されたイメージを与えます。色鮮やかな料理や素材の味を生かしたあっさりした料理を盛り付けるのに適しています。

 

また、木目調のプレートは、手作り感や温かみが伝わるため、温野菜やポテトを添えたハンバーグなどを盛り付けるとおいしく見えます。さらに黒やゴールド、赤が混じった皿は高級感が出るため、祝い事の料理にぴったりです。

 

加えて青い食器は涼しさや塩味などを連想させるため、刺身や冷たい食べ物をおいしく見せるのに向いています。

 

<テーブルクロスやランチョンマット選びも慎重に>

テーブルクロスやランチョンマットの色によっても食欲を促進させることは可能です。例えば温かい鍋料理は水色のランチョンマットに乗せるよりも、オレンジや赤といった暖色系のランチョンマットに乗せた方がおいしそうに見えます。

 

それは暖色系の色は温かいイメージや興奮を与える効果があり、食欲を刺激するためです。食器同様に、テーブルクロスやランチョンマットも色選びに気を配ることで、おいしさを演出できます。

 

(参考:食欲が増幅する色と減退する色)

 

<テーブル上の照明は白熱灯が◎>

食欲を促進させるには、照明も大事なポイントです。青みの強い蛍光灯よりも、太陽光に近い白熱灯の方が料理をおいしく見せてくれます。

 

白熱灯は、食欲を引き出す赤や黄色をはっきりと映し出し、色鮮やかに見えるのが特徴です。陰影がはっきりして料理に立体感が生まれるため、よりおいしそうに見えます。

 

(参考:https://polaris-hs.jp/interior/light_dining.html#010)

色の効果で食欲は変わる!日々の食事に役立ててみよう

人間は視覚から多くの情報を受け取るため、色の効果で食欲は変わります。食欲が増える暖色系を取り入れて、料理をおいしく見せることも可能です。ぜひ、日々の食事に役立ててみてはいかがでしょうか。

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