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ミニマリズムはなぜ宗教的に見られるのか?理由と本質を解説

Wednesday, 17 July 2024

「物を持たない暮らしこそ幸せな人生が送れる」というミニマリズムの思想に対して、宗教的な印象を持つ人も少なくありません。ミニマリズムが宗教的に見られる理由には、さまざまな要因が挙げられます。

ミニマリズムが宗教ではないと理解するには、本質を知ることが大切です。今回は、ミニマリズムが宗教的に見られる理由やミニマリズムの本質について解説します。

「貧乏」や「病気」に並ぶミニマリズムの宗教的なイメージ

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必要最小限の物しか持たないミニマリズムを実践する人は、世間から「貧乏くさい」「病気っぽい」「宗教じみている」というネガティブなイメージを持たれることが少なくありません。

物や情報であふれる現代社会の中で、ミニマリズムは物や情報は極力排除するという生き方であるため、極端な思想と思われることが多いのでしょう。

ミニマリズムは実際に体験し、自分にとっての快適さや心地良さを実感してみない限り、理解されにくい概念であるといえます。

ミニマリズムが宗教的に見られる理由

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ミニマリズムが宗教的に見られる理由には、いくつかの要因が考えられます。ここではミニマリズムが宗教的に見られる理由として考えられる要因を見ていきましょう。

殺風景な部屋が異常に見える

 

ミニマリズムを実践するミニマリストは、物がない殺風景な部屋にポツンと座っている印象が強いかもしれません。

ミニマリストすべてがそうではありませんが、椅子もテーブルもベッドもない部屋で暮らしているミニマリストは一定数います。

物質的に豊かな時代にあえて不便な暮らしをしているような姿が異常に見える人もいることから、宗教的に思われてしまうと考えられます。 

自分の幸せしか考えていないように見える

ミニマリズムを実践するミニマリストは、物だけでなく人との関係も必要最小限を意識します。自分の時間や、やりたいことを最優先して考えるため、知人からの食事や遊びの誘いも断るケースが多い傾向です。

こうした行動から「周りの人を大切にしない」「自分の幸せしか考えていない」というイメージが残ってしまうのでしょう。周りが見えなくなっていると捉えられ、洗脳されていると思われる原因のひとつです。

反消費活動を行っているように見える

 

ミニマリズムを実践するミニマリストは、極力物を持たない暮らしをしているため、一般的な人に比べて物を買う機会が少ない特徴があります。

無駄遣いはせず、衝動買いもしないため、消費活動に貢献していないように思われがちです。お金を使いたがらないというイメージが、宗教的に見られる要因にもなっています。

(参照:余計なモノを持たない主義が宗教的に見える訳)

「物を減らす=幸せになる」が理解できない

  

動画やSNSでは、ミニマリストがミニマリズムを広めようとする発信が多く見られます。「物を捨てることで人生が豊かになる」「物を減らすことで幸せな暮らしが手に入る」といった内容が多い特徴ありますが、「便利な物を大量に捨ててなぜ幸せになるの?」と疑問を持つ人も少なくないでしょう。

ミニマリズムは実践し、自分自身で快適さを実感しない限り、なかなか理解できません。「物を減らす=幸せになる」が、宗教のように思えてしまうのでしょう。

(参照:こんまりさんに聞く、ものを手放すと幸せがやってくる理由)

物を捨てまくる姿が洗脳されているように見える

 

ミニマリズムを実践する人の中には、洗濯機や電子レンジなど、暮らしを便利にする時短家電まで捨ててしまう人がいます。

実際、ミニマリズムの本質を見失い、物を捨てることが目的になっている人も存在します。とにかく物の数を減らすことに意識が向いてしまっている状態です。

このような姿が洗脳されているように見えるのも、宗教と思われてしまう要因のひとつです。

(参照:断捨離しすぎは頭おかしい?やりすぎないコツや捨てる基準を伝授!)

ミニマリストの親に悩まされている子どもがいる

親が極度のミニマリストで、子どもの頃から勝手に物を捨てられて育ってきたという人もいます。自分が大切にしている漫画や手紙を許可なく勝手に捨てて傷ついてきた子どもがいるのです。

こうした家庭があることを知って、「ミニマリズム=宗教」のイメージを持つ人も少なくないでしょう。

(参照:ビーガンとミニマリスト「2世」の苦しみ、親の“信仰”の深刻な影響とは)

ミニマリズムの本質を知ることが大事

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ミニマリズムが宗教的に見られてしまう理由を見てきましたが、実際ミニマリズムは宗教ではなくひとつの概念に過ぎません。

ミニマリズムは「自分が本当に必要な物や大切なことに注力するために、それ以外の無駄を省く」という考え方であり、生き方です。

本来、ミニマリズムな暮らしをする人は、自分にとっての快適さや心地良さを大事にするため、何でもかんでも捨てるわけではありません。

例えば服にこだわりがあり、人生の中でファッションを楽しむことを最重視しているミニマリストは、服をたくさん持っています。この場合、服以外の物を最小限に抑えた生活をしています。このように、個人によって大切にしたいこと、残したい物が違うのがミニマリズムです。

また、消費活動に貢献していないと思われがちですが、実際は自分が本当に必要なことに関してはお金を出し惜しみすることなく消費します。

ミニマリズムの本質を理解することで、宗教的なイメージはなくなっていくでしょう。

(参照:2・ミニマリズムの本質)

ミニマリズムは宗教ではなく、生き方のひとつ

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ミニマリズムが宗教的に見られてしまう理由には、一部のミニマリストの行き過ぎた行動や表面的なイメージが要因にあるといえます。

ミニマリストを実践する人は、物を捨てることが目的にならないよう、本質を見失わないことが大切です。また、ミニマリズムを客観視する人は、本質を理解することで宗教的なイメージはなくなっていくでしょう。

これまでミニマリズムに対して偏ったイメージを持っていたという人は、これを機に本質を学んでみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: ミニマリズムの強要は注意!?病気だと思われる危険な状態とは

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