プラントベースフードを代表する植物性ミルクの可能性|市場規模も
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プラントベースフードを代表する植物性ミルクの可能性|市場規模も

Monday, 17 March 2025

プラントベースフードを代表する植物性ミルク(以下プラントベースミルク)は、環境面や健康・美容面、多様性への対応など、さまざまな可能性を秘めています。

美容と健康に良いとされ、環境負荷を軽減し、乳製品アレルギーやヴィーガンの人でも飲めるのがメリットです。

今回は「プラントベースフードの可能性」をテーマに、プラントベースミルクに焦点をあて、市場規模や種類、可能性について解説します。

プラントベースミルクの市場規模は拡大中 

植物由来の原料を使用したプラントベースフードの中でも、乳製品を扱う「プラントベースミルク」は、市場規模が急速に拡大しています。世界のプラントベースミルクの市場規模を見てみると、年平均成長率は9%です。

 

米国のPlantBased Foods Associationが出した記事によれば、2021年におけるプラントベースフードの市場が96億円でそのうち最も大きかったのがプラントベースミルクで、33.8億円を占めたといわれています。

 

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米国でのプラントベースミルクの割合は、アーモンドミルクが6割で次にオーツミルクが2割弱を占めています。

 

一方、日本においてもプラントベースミルクは浸透しつつあります。消費者が試したことのあるプラントベースフードで、最も多く選ばれているのがプラントベースミルクです。

 

ソイミルク(豆乳)は以前から浸透していますが、近年人気急上昇なのはアーモンドミルクです。アーモンドミルク研究会によるデータによると、アーモンドミルクの販売額の推移は、2017年〜2021年の4年間で48%の成長率であることがわかっています。

 

大手カフェチェーンでは、2022年4月より「ラテ」の植物性ミルクへの変更に発生していた追加料金を無料にするなど、プラントベースミルクが身近に選択しやすい状況になりつつあります。

 

(参考:https://nyukyou.jp/effort/council/20230719.html)

プラントベースミルクの種類をチェック!

プラントベースミルクは実にさまざまな種類が登場しています。ここでは、日本で流通しているものと流通していないプラントベースミルクをそれぞれチェックしていきましょう。

 

<日本に流通しているプラントベースミルク> 

・ソイミルク(豆乳)…大豆が原料。大豆を水で浸してすり潰し、煮詰めて濾した液体のこと。日本で一番認知されているプラントベースミルク。

 

・アーモンドミルク…アーモンドが原料。アーモンドを水に浸してから細かく砕き、濾した飲料。ビタミンEや食物繊維、カルシウムが豊富に含まれている。

 

・オーツミルク…グラノーラなどに使われるオーツ麦が原料。癖のない風味とマイルドな味わいが特徴。大手カフェチェーンでも導入されている。

 

・ライスミルク…お米を原料とし、米粉と水を混ぜる製法と、お米を発酵させて液状にする2つの製法がある。ナッツ類が含まれていないため、食物アレルギーリスクが低い点が特徴。

 

日本で流通しているプラントベースミルクは上記以外にも、

 

・ココナッツミルク

・マカダミアミルク

・カシューナッツミルク

・ピスタチオミルク

・ピーナッツミルク

・ヘーゼルナッツミルク

・ヘンプミルク

・ピーミルク(えんどう豆ミルク)

・キヌアミルク

 

など、さまざまな植物性食材を原料としたプラントベースミルクがあります。

 

<日本では商品化されていないプラントベースミルク> 

日本で流通されていないプラントベースミルクは以下のような種類です。

 

・セサミミルク(ごま)

・スイカシードミルク

・フラックスミルク(亜麻仁油)

・ポテトミルク(じゃがいも)

・アプリコットシードミルク

 

ごまやじゃがいもを原料としたものや、スイカやアプリコットなどの種から作られるプラントベースミルクも登場しています。

 

また、亜麻仁油が原料のフラックスミルクが、オメガ3脂肪酸が豊富に摂れるとして欧米で人気上昇中です。

 

(参考:https://www.table-source.jp/column/plantbasedmilk-15types/

https://front-row.jp/_ct/17476016)

プラントベースミルクで広がる可能性  

プラントベースミルクは乳製品アレルギーやヴィーガン主義への対応、環境保護や健康・美容面での効果など、多くの可能性を秘めています。

 

ここからは、プラントベースミルクで広がる可能性について詳しく見ていきましょう。

 

<乳製品アレルギーの人に対応できる>

プラントベースミルクは植物由来のため、乳製品アレルギーの人に対応できます。また、乳糖の消化が難しい「乳糖不耐症」の人でも安心して飲めるのが良い点です。ただし、大豆や

ナッツなどのアレルギーを持つ人は、原料によって注意が必要になります。

 

<ヴィーガンを実践する人も飲める>

動物由来の食品を一切摂らないヴィーガンを実践する人も、牛乳代わりの飲料の選択肢が広がります。また、多様な思想や価値観にも対応できるのがメリットです。

 

<牛乳の生産に比べて環境負荷が低い> 

プラントベースミルクは牛乳の生産に比べて環境負荷を抑えられます。温室効果ガスの排出量を削減し、水の使用量も大幅に抑えられるのが良い点です。

 

特にオーツミルクの生産は、最も水の使用量が少ないとされています。

 

<美容と健康に効果が期待できる> 

プラントベースミルクは、美容と健康に良い効果が期待できるとされています。プラントベースミルクは牛乳に比べてカロリーや脂質、糖質が低く、コレステロールゼロな点が特徴です。

 

また、食物繊維やビタミンEが豊富なものも多く、栄養価が高い飲料として需要が高まっています。

 

(参考:https://nyukyou.jp/effort/council/20230719_3.html)

プラントベースミルクは多方面で可能性を広げてくれる! 

プラントベースミルクは、牛乳代わりにコーヒーに入れてプラントベースラテにしたり、朝食のシリアルやお菓子作りに使用したりと、幅広く活用できます。

 

環境や美容と健康、多様性にも対応できるプラントベースミルクの可能性は今後も広がっていくことでしょう。ぜひこの機会に、プラントベースミルクの新たな味わいを体験してみてはいかがでしょうか。

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