• Green Growers
  • BLOG
  • SDGs達成を目指すさいたま市の取り組み|幅広い分野で躍進

BLOG -SDGs and Sustainability

SDGs達成を目指すさいたま市の取り組み|幅広い分野で躍進

Monday, 13 January 2025

埼玉県最大のターミナルがあり、東日本の玄関口で知られる「さいたま市」は、SDGs先進度調査で2回連続1位を獲得し、持続可能性を重視する取り組みが進んでいる都市としても注目されています。

市民が幸せを実感できるまちづくりを目指し、健康やスポーツ、教育への取り組みを強化している点が特徴です。今回は「SDGs達成のための地域の取り組み」として、さいたま市の取り組みを解説します。

SDGs先進度調査で全国1位に輝くさいたま市

さいたま市は日本経済新聞社のSDGs先進度調査」で、2回連続1位に選ばれています。(令和2年・令和4年度)

 

その理由は、評価の軸である「環境・社会・経済」を含むさまざまな分野で持続可能な取り組みを幅広く実施している点にあります。

 

脱炭素社会の実現に向けて、デジタル技術を活用した省エネや、エネルギーの効率化などもそのひとつです。また、災害に強いインフラの整備や無電柱化を進めており、エネルギーの安定供給や景観の向上などにも取り組んでいます。

 

さらに、CS・SDGsパートナーズ」として500以上の企業と連携し、スポーツを通じた健康支援の取り組みや、ICT教育の推進など市民満足度を向上させることで地域の持続可能な発展に貢献しています。

 

こうした施策が評価につながり、さいたま市のSDGsに関する取り組みは全国的に注目されているのです。

 

(参考:https://www.city.saitama.lg.jp/006/007/002/013/p051309.html

https://www.city.saitama.lg.jp/006/007/002/008/p082678.html)

さいたま市におけるSDGsの取り組みをチェック

さいたま市は、政府が選定するSDGs未来都市」にも選ばれています。(2019年)

「市民一人ひとりが幸せを実感できるまち」を目指す、さいたま市のSDGsの取り組みを見ていきましょう。

 

<スマートシティーに向けたモビリティーサービスの拡充> 

スマートシティーとは、テクノロジー技術の活用によって都市や地域が抱える課題を解決し、将来にわたってより良いサービスや生活の利便性・快適性を向上させる都市を指します。

 

さいたま市ではスマートシティー化に向けた取り組みを行っており、そのひとつがモビリティーサービスの拡充です。

 

低炭素型パーソナルモビリティーの、電動アシスト付き自転車や電動キックボード、EVスクーターなどを導入し利用を促進しています。専用のアプリケーションで気軽に利用でき、好きなステーションに返却できる乗り捨て方式です。また、さいたま新都心駅周辺では超小型EVの実証実験も行っています。

 

低炭素型パーソナルモビリティーの普及を図ることで、移動手段の選択肢を増やし、交通の利便性を高めています。また、自動車によるCO2排出量の削減や大気汚染の緩和にもつながる取り組みです。

 

(参考:https://www.bugin-eri.co.jp/report/report07/file/16bdaa08a14e1dc6fbcfbd2abdefc758d41742c0.pdf

https://sdgs.kodansha.co.jp/news/case/44649/)

 

<ICTを活用した健康づくりの支援> 

さいたま市では、継続的な健康づくりを支援する取り組みとして「健康マイレージ事業」を実施しています。これはスマートフォンアプリを活用して1日の歩数を計測し、体重、食事、睡眠時間、血圧の記録、その他の必要なアクションに取り組むことでポイントが獲得できるというものです。

 

また、ポイントに応じて景品に応募できるメリットがあります。ウオーキングを中心とした運動や食事、睡眠など健康的な生活の習慣化に向けて、楽しみながら実践できる取り組みです。

 

(参考:https://www.city.saitama.lg.jp/006/007/002/018/p065949_d/fil/SDGstorikumi.pdf)

 

<スポーツに親しめる環境づくりの推進> 

さいたま市では、市民参加型のスポーツイベントや、プロスポーツチームとの連携を通じて、生涯スポーツに親しめる環境づくりに取り組んでいます。

 

例えば、さいたま市が主催する「さいたまマラソン2025」では、大会の開催や運営を通じてSDGsを知ってもらうため、ごみの削減や給水時のコップ等をリサイクル資源として回収するとしています。

 

また、温室効果ガスの排出量削減のために、大会競技車両には電動自動車を使用する点もポイントです。

 

加えてサッカーチームの「大宮アルディージャ」は、2008年より「エコクラブ」としてSDGsに関する活動に取り組んでおり、地域の子どもたちを対象としたサッカー教室や手話応援デーなどを開催し、地域活性や市民の健康促進に貢献しています。

 

(参考:https://saitama-marathon.jp/about/sdgs/

https://www.ardija.co.jp/news/?id=40005)

 

<東日本地域との連携による地方創生・地域活性化の推進> 

さいたま市は、東日本地域との連携による地方創生や地域活性化を促進するため、「東日本でつなぐSDGs宣言」を行っています。

 

2022年には「あいづサマースカイフェス」に東日本連携都市として出店し、約2000名の来場者にSDGsの取り組みをPRしました。

 

イベントでは、間伐材などを使用した環境に配慮した消耗品の使用や、会場内の一部の電力に太陽光発電を活用するなど環境問題を考える機会を提供しました。

 

(参考:https://www.city.saitama.lg.jp/006/007/002/018/p076493.html)

 

<学校教育でSDGsへの取り組みを推進> 

さいたま市の学校教育では、各教科の学びに加え、国際理解教育や環境教育、人権教育などを行い、持続可能な開発のための教育(ESD)に取り組んできました。

 

ESDの学びを活かし、SDGsに配慮した実社会につながる学びを深めていく取り組みとして「さいたまSDGsアワード」を実施しています。

 

個人や地域で行っているSDGsに関する取り組みを共有することで、新たな価値観や行動を生み出す力を育成していくのが目的です。

 

(参考:https://www.city.saitama.lg.jp/003/002/008/gakko-kyoiku/p075459.html)

さいたま市の取り組みをヒントに、SDGs達成へのアクションを起こそう!

SDGs先進度調査で2回連続全国1位に選ばれたさいたま市は、環境、健康、教育、地域活性などさまざまな分野で幅広く取り組んでいる特徴があります。

 

テクノロジー技術を活用した低炭素型パーソナルモビリティーの普及は、他の自治体のヒントにもなるでしょう。さいたま市の取り組みから学び、SDGs達成へのアクションを起こしていきましょう。

 

あわせて読みたい: SDGs目標2「飢餓をゼロに」日本が取り組む農業支援とは?

Share

  • Facebook
  • Twitter
  • whatsapp
  • URLをコピー

BLOGのおすすめ記事

CLOSE

greengrowers

URLをコピーしました