• Green Growers
  • BLOG
  • サステナブルな歯ブラシってどんなもの?素材や注意点をチェック

BLOG -SDGs and Sustainability

サステナブルな歯ブラシってどんなもの?素材や注意点をチェック

Monday, 22 May 2023

環境に優しいサステナブルな日用品が注目を集める昨今ですが、歯ブラシにもサステナブルな製品があるのをご存知ですか?

今回はサステナブルな歯ブラシとはどんなものか、素材や使用時の注意点などを解説します!

サステナブルな歯ブラシが生まれた背景

ドラッグストアやスーパーなどで売られている歯ブラシの多くが、プラスチックを原料としたものです。

歯ブラシは毎日使うものであり、一般的に1カ月に1本のペースで買い替えることが推奨されています。使用後はプラスチックごみとして捨てられますが、世界全体で見ると捨てられる歯ブラシは膨大な量に上ります。

歯ブラシはホテルや旅館のアメニティとしても置かれており、これらの歯ブラシは1~2回使用しただけで捨てられるものがほとんどです。

プラスチックごみは生分解されないため、正しく処理されずに捨てられてしまうと半永久的に地球に残ってしまいます。また、海に流れたプラスチックごみは最終的に細かく砕かれ、マイクロプラスチックとして海洋生物に悪影響を与える可能性があるといわれています。

こうした問題の解決策として生まれたのが、サステナブルな歯ブラシです。プラスチック不使用で自然由来の原料で作られているため、環境負荷が低いという特徴があります。

カラフルなプラスチック製の歯ブラシとは違った、ナチュラルでおしゃれなデザインも魅力です。一人でも多くの人がサステナブルな歯ブラシに切り替えることで、プラスチックごみを大幅に減らせるとして注目が高まっています。

サステナブルな歯ブラシの素材や特徴

サステナブルな歯ブラシはプラスチック不使用で作られていますが、具体的にどのような素材で作られているのでしょうか。

サステナブルな歯ブラシの主な素材は「竹」

サステナブルな歯ブラシで使われる主な素材は「竹」です。肥料や農薬などを使わずに育った天然竹を使用しており、国産のモウソウチクなどが代表的な種類です。なかには、国産認証森林制度FSCを取得した竹で作られているものもあります。

サステナブルな歯ブラシに竹が使われる理由として、竹は成長スピードが早いことが挙げられます。約3年で資源として使える大きさに成長するため、天然資源でありながら枯渇する心配がないのです。

また、竹は成長する過程で大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収してくれるため、温暖化の抑制にもなります。竹はとことん環境に優しい素材なのです。

ブラシ部分も天然素材で作られている

サステナブルな歯ブラシには、ブラシの部分も天然素材で作られているものもあります。例えば植物由来のひまし油から作られたナイロンや、馬毛、豚毛などです。

化学物質不使用にこだわり、漂白剤や防カビ剤などを使用していません。毛質がやわらかく、歯茎を痛めずに磨けるのも良い点です。

生分解するため使用後は堆肥化(コンポスト)も可能

100%天然素材のサステナブル歯ブラシは使用後、堆肥化で生分解することができます。プラスチックフリーのため、自然界に残って環境負荷をかけることもありません。

ただし商品によっては、ブラシの部分は生分解できなかったり、できたとしても土に還るまでに時間がかかってしまうものも。その場合は素材を確認して毛をペンチで抜き取り、燃えるごみとして出します。柄の部分のみ堆肥化(コンポスト)するようにしましょう。

環境に優しいだけでなく使い地も良い

「サステナブル歯ブラシって素材は良いけど、ちゃんと磨けるの?」と不安を感じる人もいるかもしれません。サステナブル歯ブラシは環境に優しいだけでなく、使い心地も考慮して作られています。

中には歯科衛生士のアドバイスを元に作られているものもあり、ヘッド部分の大きさが選べるなど、磨きやすさを追及しているものも増えています。

さらに子ども用の歯ブラシや、ブラシの硬さのバリエーションがあるなど、自分に合ったものを選べるのも良い点です。

サステナブルな歯ブラシの注意点

サステナブルな歯ブラシを使う上ではいくつか注意点があります。竹素材のサステナブル歯ブラシは、防カビ剤や防腐剤などの化学物質を使っていないため、湿気や水気に弱い特徴があります。

保管状態によってはカビが生えてしまう可能性があるため、使用後は汚れを水で洗い流し、清潔なタオルでしっかりと水気を拭き取ってから、風通しの良い場所で保管するのがおすすめです。また、製品によって使用目安が3~4カ月のものもあれば半年のものもあるなど、使用期間が異なるため必ず確認してから使うようにしましょう。

加えて、サステナブル歯ブラシの毛の部分は、製品によって豚や馬の毛を使用しているものがあります。「サステナブル=ヴィーガン」とは限らないため、ヴィーガン対応の歯ブラシを求める場合は、ブラシの部分の素材をチェックして選ぶと良いでしょう。

毎日使う歯ブラシだからこそ、サステナブルなものを選ぼう!

サステナブルな歯ブラシはプラスチック不使用であるため、プラスチックごみを減らし、環境負荷を軽減できます。化学物質も使われていないため、身体にも優しく化学物質過敏症の人にもおすすめです。

毎日使うものだからこそ、環境に優しいサステナブルなものを選んでみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: キッチン周りをサステナブルに!環境に優しいアイテムのすすめ

Share

  • Facebook
  • Twitter
  • whatsapp
  • URLをコピー

BLOGのおすすめ記事

CLOSE

greengrowers

URLをコピーしました