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SDGsと防災の関係性とは?取り組み事例や個人でできる対策も

Wednesday, 08 November 2023

近年気候変動の影響によって、集中豪雨や干ばつ、異常な高温がもたらす山火事など、これまでにないほどの大規模な災害が発生しています。

SDGsが目指す持続可能な社会を実現するためには、防災に関する問題の解決が不可欠です。

そこで今回は、SDGsと防災の関係性を学び、取り組み事例や個人でできる災害対策を解説します!

SDGsと防災の関係性

SDGsには17の目標がありさまざまな項目に分かれていますが、防災と関係しているのは以下の2つの目標です。

SDGs目標11「住み続けられる街づくりを」

防災と最も深く関係する目標が、SDGs11「住み続けられる街づくりを」です。この目標は「災害に強い街づくり」をターゲットにしており、災害が発生したときにいかに被害を減らせるかという点が重要視されています。

被害を抑えるためには災害に対するレジリエンスを高めることが必須です。レジリエンスとはつまり「強靭さ」です。特に都市部は災害に対する強靭さが求められており、整備が重要とされています。

例えば大地震でも壊れにくい建物や、火災が広がりにくい建物を増やすことなどが挙げられます。また、河川やダムの決壊を防ぐための整備も必要です。

このような都市部の整備に加えて、地域全体として災害に対する危機管理や対応力を高める点も重要となっています。

(参照:SDGグローバル指標(SDG Indicators))

SDGs 目標13「気候変動に具体的な対策を」

SDGs13番目の目標にあたる「気候変動に具体的な対策を」も、防災と深い関係があります。なぜなら、近年起きている豪雨や干ばつ、異常な高温による山火事などの自然災害は気候変動が一因と考えられているからです。

災害の発生を抑えるためには、具体的な気候変動への対策が必須とされています。気候変動を引き起こす原因となる地球温暖化を抑えるために、温室効果ガスの排出を減らす取り組みが急がれていますが、排出量が増え続けているのが現状です。

今後も自然災害が発生する可能性が高いため、気候変動対策と共に災害に対するレジリエンスを高めることも求められています。

(参照:SDGグローバル指標(SDG Indicators))
(参照:『排出ギャップ報告書2022』発表:世界の平均気温上昇を1.5°Cに抑えるための「信頼できる道筋はない」とUNEPが警鐘(UN News 記事・日本語訳))

予測不能な災害に備えた防災教育の取り組み

変化の多い時代を生きる現代の子どもたちは、学校の授業でSDGsを学んでいます。昔から取り組まれていた避難訓練に加え、SDGsを通して災害教育を取り入れる学校も増えつつあります。

例えば、防災を自分たちの身近な問題として捉えることを目的とした、避難所宿泊体験などの取り組み事例があります。災害時の避難所を想定し、小学校の体育館で実際に寝泊りするという体験型の学習です。

避難所での宿泊体験を通して災害時の対応力を高めると共に、多くの専門家から自然災害が起きるメカニズムや災害時の取り組みを学ぶ機会になっています。

予測不能な災害に備えた防災教育の取り組みは重要で、災害に対するレジリエンスを高めるチャンスになるため、今後も広がっていくと考えられます。

(参照:防災教育を重視したSDGsの取組~持続可能な未来社会の担い手の育成~)

個人でできる防災対策とは?

災害が起きたときにいかに被害を減らせるかは、普段の備えに大きく左右されます。ここからは個人でできる防災対策を紹介していきます。

自宅内の災害対策


寝室や子ども部屋には大型家具を置かないようにするなどの工夫をしましょう。特に地震では大型家具の下敷きになって、けがをしたり亡くなる事故が発生しています。

テレビやタンス、食器棚、冷蔵庫などは倒れないよう、金具等で壁に固定するのがおすすめです。また、割れると危険な窓ガラスには、飛散防止フィルムを貼るのも良いでしょう。

食料品や日用品などの備蓄


地震や台風、洪水など大きな災害が起きた場合には、ライフラインが止まり、電気や水道、ガスが使えなくなる可能性があります。さらに交通が止まると、店に商品が入荷しなくなり買い物ができなくなるため、家にある備蓄品に頼ることになります。

水は1人あたり1日3リットル、最低で3日、可能なら1週間分を用意しておくのが理想です。そのまま食べられるレトルト食品や缶詰などは、1人あたり3食を3日分以上用意しておくのがおすすめです。

非常袋の準備


万が一の場合に避難所に行くことを想定し、非常袋の準備をしておくと安心です。非常袋の中には、食料品や飲料水に加え、懐中電灯、下着などの衣類、貴重品、ばんそうこうなどの救急用品、歯ブラシなどの洗面用具などを入れておくと良いでしょう。

必要なものをすぐに持ち出せるようにしておくと、いざという場面でも慌てずに済みます。

災害時の連絡手段や避難経路の確認


災害時の連絡手段や避難経路を日頃から話し合い、決めておくようにしましょう。安否確認はどうするのか、避難場所はどこなのかもあらかじめ確認しておくことが重要です。

避難場所がわからない人は自治体のホームページなどで確認するようにしましょう。

(参照:災害時に命を守る一人ひとりの防災対策)

SDGsと防災の関係性を理解し、一人ひとりが防災意識を高めよう!

大規模な災害が増えている原因には、地球温暖化が引き起こす気候変動が影響しているといわれています。災害を減らすには、気候変動への対策が不可欠ですが、同時に災害に対する危機管理や対応力を高めることも重要です。

これを機にSDGsと防災の関係性を理解し、自分や家族の命を守るためにも防災意識を高めていきましょう。

あわせて読みたい: SDGsに通ずるユニバーサルデザインとは?原則や実例を解説

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