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SDGs17の目標と献血の関係性とは?参加方法や注意点も解説

Friday, 01 March 2024

持続可能な開発目標として世界中で取り組みが広がっているSDGs。SDGsには全部で17の目標がありますが、その中に献血に関わっている目標があります。

献血は病気やけがで血液を必要としている人に、自分の血液を無償で提供することですが、SDGsにどう関わっているのでしょうか?

今回はSDGs17の目標と献血との関係性について、また献血する方法や注意点を解説します!

献血とは?

献血とは、病気の治療や手術、けがなどで輸血を必要としている患者さんの命を救うため、健康な人が自分の血液を無償で提供するボランティアのことです。

献血の基準を満たしている16歳~69歳までの人が参加できます。日本での献血は、厚生労働省から採血事業者として唯一許可を得ている、日本赤十字社が行っています。

献血が必要とされている理由は、血液は生きた細胞であるため、人の体内でしか造れないからです。医療が発達した現代でも、血液は人工的に造ることはできません。また、輸血用の血液は長期間の保存はできないとされています。

輸血用の血液製剤は、採血後、赤血球製剤28日間、血小板製剤4日間、血漿製剤1年間が有効期間です。そのため、安全な輸血を行うためには献血が必要なのです。

(参照:
https://contest.japias.jp/tqj23/230136K/about2.html
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/special/m6_03_01_00_index1.html)

SDGs17の目標と献血の関係性

献血は、SDGsの17ある目標のうち、3番目の「すべての人に健康と福祉を」に関わっています。この目標では、誰もが差別されることなく最高水準の健康と必要な保険医療サービスを確保できる社会を目指しています。

献血は血液事業を強化することで医療サービスを支え、多くの命を救うことにつながるため、SDGs3に貢献できるのです。持続可能な医療体制を築くためにも、献血の協力が必要といわれています。

(参照:
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/3-health/
https://contest.japias.jp/tqj23/230136K/sdgs.html)

献血の現状

厚生労働省の調査では、献血者の数は年々減少傾向にあると報告されています。特に10~30代の献血者数は、10年間で約35%の減少がみられています。この先、高齢化社会を支える上でも持続的な献血の協力は欠かせません。

また、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、輸血用の血液が足りていない状況です。献血は1人あたり年間4~6回まで可能なため、年間複数回の献血と若年層を含む幅広い年齢層への献血の積極的な協力が求められています。

(参照:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000063233.html
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20221223b.html)

献血に参加する方法

献血に参加することで、輸血を必要としている人の命を救うことができます。ここからは献血に参加する方法として、献血ができる場所や献血の流れをチェックしていきましょう。

<献血ができる場所をチェック!>

献血は主に以下の場所で行っています。

・献血ルーム
・献血バス
・全国血液センター

献血ルームは、駅付近やショッピングモールなどに設けられています。全国にあるため、お近くの献血ルームを探してみると良いでしょう。

また、献血バスは企業や学校、イベント会場などに来て行います。東京都内における献血バスの運行予定は以下のサイトからチェックできます。加えて、日本赤十字社の施設である全国血液センターでも献血できるのが特徴です。

※献血ルームの検索はこちら
https://www.jrc.or.jp/about/search/bloodroom/
※東京都における献血バスの運行スケジュールはこちら
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/place/m1_03_kenbus.html

<献血の流れ>

献血の手順は以下のような流れになっています。

1.献血受付

本人確認や副作用、血液の利用目的などの説明を受け、それらに同意をした上で、申し込みをします。

2.体重測定・健康状態のアンケートを回答

献血種別の選択と、適切な採取量を確認するために体重測定と、健康状態をチェックするアンケートに回答します。体重測定は周囲に測定値が見えないようプライバシーが守られています。

3.問診・血圧と脈拍測定・体温測定

アンケートの回答内容に基づき、問診を行い、血圧と脈拍測定、体温測定をします。

4.ヘモグロビン濃度測定・血液型事前検査

ヘモグロビン濃度が採血基準を満たしているかどうか、また血液型の事前検査を行います。
献血には全血献血と成分献血があり、後者の場合には血小板数の測定も行います。

5.採血

特に問題がなければ、ベッドに横になって採血を開始します。採血時間は全血献血で約10~15分、成分献血は採血量によって約40~90分です。

6.休憩

採血後は10分ほどの休憩が必要です。血圧変化によってめまいなどが起こる場合があるため、休憩所で水分補給をして十分に休みます。

7.献血カードを受け取る

最後に献血カードを受け取って終了です。献血カードの裏面には次回献血可能日などが印字されています。

(参照:
https://www.jrc.or.jp/donation/about/process/
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/donation/m2_01_02_index2.html)

献血する際の注意点

体調不良の日や服薬中は献血を控えるようにしましょう。また、歯石除去や出血を伴う歯科治療を受けて3日間は献血ができません。献血をする際には、献血の基準や受けられない場合の条件を確認しておくことをおすすめします。

また、献血後は体調変化に注意が必要です。稀に体調不良が生じる場合があるため、何かあればその場にいる職員や血液センターに伝えるようにしましょう。

無理のない献血でSDGs17の目標に貢献しよう!

血液には、人間が生きていくためには欠かせない栄養や酸素を運搬したり、病原菌と戦ったりする役割があります。献血は人工では造ることのできない血液で、けがや病気で輸血が必要な人を救うことができる活動です。

SDGs17の目標の中の3番目に貢献できます。ぜひ、無理のない範囲で、献血に協力してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: SDGsの達成に向けて何ができる?個人でもできる取り組みとは

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