BLOG -Plant-Based products
体にも地球にもうれしい!大豆ミートの魅力とメリット
Thursday, 10 February 2022
大豆ミートとは
大豆ミートとは肉を一切使用しない、大豆が主原料で100%植物性の加工食品です。ソイミートとも呼ばれ、代替肉として使用されます。元々ベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義の人に大変重宝されてきました。やがて健康志向などから一般の人にも広く知れ渡り、今ではファストフード店でも大豆ミートを使ったメニューが提供されています。
大豆から油分を搾り、熱や圧力を加えて乾燥させることで、肉の食感に近づけた大豆ミートにはさまざまな形があり、唐揚げが作れるブロック型のものや、ミートソースや餃子に使えるミンチ状、炒め物に向くスライス状のものなど、料理に合わせて使い分けられるようになっています。
肉の生産と温室効果ガスの関係
なぜ今、大豆ミートが注目されているのでしょうか。大きな理由の一つはSDGsでも取り上げられている、畜産による環境問題への視点です。
実は肉を生産し食べるまでの過程では、多くの温室効果ガスを排出することになります。国連食糧農業機関の報告によると、世界中の温室効果ガスの約14%が畜産業から排出され、その中でも牛に由来するものが65%を占めています。主な要因はゲップ。牛のゲップにはメタンが含まれており、その温室効果は何と二酸化炭素の28倍に上ります。その他にも、エサとなる飼料を輸入する際や排泄物の処理の過程などでも多くの二酸化炭素が発生しています。
気候変動の影響とみられる災害や異常気象の発生などで危機感が高まる今、温室効果ガスの排出が多い肉ではなく、より環境負荷の小さい大豆ミートが注目されているのです。
あわせて読みたい: ダイエット中でも、もちが食べたい!豆腐でヘルシーもちレシピ
大豆ミートは環境に優しい?
では、大豆ミートの原料栽培・生産の中で環境に与える負荷はどの程度なのでしょう。肉の生産と比べてみましょう。
大豆を生産する過程での水の消費量は、牛を飼育する場合の8分の1と、同じ量の牛肉に比べて少ない水で生産できます。そして家畜の飼育で問題となる排泄物の処理もなく、温室効果ガス排出量は牛肉の85分の1以下と大幅に少なくて済みます。このことから、まるで肉を食べているような食感を再現した大豆ミートは、肉に比べて環境に優しいということになります。
肉を全く食べないのではなく、食べる回数を減らし、減らした分を代替肉の大豆ミートで補うことで、私たちにも環境への負荷を減らすことができるのではないでしょうか。
大豆ミートを食べるメリット
大豆ミートが注目される理由は、環境にやさしいことだけではありません。
大豆ミートはとにかく栄養価が高く、たんぱく質はなんと鶏ささみの約2倍。乾燥タイプの大豆ミートはカロリーも低く、ビタミンB1、ビタミンB6、パントテン酸や葉酸、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガンなどさまざまな栄養素を含んでいます。そして低脂質、食物繊維豊富で、コレステロールもゼロ。大豆由来なので、女性モルモンと似た働きをするといわれる大豆イソフラボンが多く含まれているのもポイントが高いですね。
ただ、全ての大豆ミートが低カロリーなのではありません。加工されている大豆ミートはカロリーが高いものもあるので注意が必要です。
あわせて読みたい: ちょっとしたコツで正月太りにサヨナラ!
長期保存にも向いているので、フードロスの面でも期待できます。また、乾燥タイプの大豆ミートは、基本的には調理して食べるものですが、そのままで食べることもできる為、非常食にも向いています。
大豆ミートの下処理
大豆ミートの下処理は簡単!
<湯で戻す>
沸騰したたっぷりの湯に、大豆ミートを入れ弱火で5分ほど茹でます。
※乾燥状態から約3倍に量が増えます。
<水で洗う>
大豆ミートをザルボウルの中で丁寧に水洗いをし、しっかり絞って水切り。これを水を変えて2〜3回繰り返します。
※水洗いにより大豆特有のにおいが抑えられます。
<下味をつけるには>
湯で戻すか、水で洗った後に、通常の肉と同じように下味を付ければ大丈夫です。
地球環境にも優しく、栄養価の高い大豆ミート。美味しく調理して食べることで、自分の体も地球も健やかにすることができるなんて最高ですね!まだ食べたことのない人は是非トライしてみてください。