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サステナビリティに重要な「人権の尊重」|取り組み例も解説

Friday, 20 October 2023

サステナビリティのある社会に向けて重要とされている人権。今、海外だけでなく日本においても人権に関わる取り組みを行う企業が増えています。

今回は、サステナビリティに重要な「人権の尊重」に向けた取り組みを企業の事例と併せて解説します!

人権とは?

そもそも人権とは、「誰もが人として尊重され、社会の中で自由に考え行動し、幸せに生きる権利」のことです。

日本国憲法の中でも「憲法が国民に保証する基本的人権は、侵すことのない永久の権利」と記されています。

限度を超えて権利を濫用したり、社会全体の権利を侵さない限り、尊重されなければならないものです。

また、世界でも1948年に「世界人権宣言」が国際連合によって制定されました。世界人権宣言では、「すべての人が誰にも侵されることのない人間としての権利を生まれながらに持っている」と示されています。

(参照:第三章 国民の権利及び義務)
(参照:世界人権宣言(仮訳文))

企業で起こりやすい人権問題

誰もが人として尊重され、社会の中で自由に考え行動でき、幸せに生きる権利があるにも関わらず、人権を無視したさまざまな問題が起きています。

特に企業では、長時間労働による過労死、途上国での児童労働や強制労働、外国人や障がい者に対する差別、セクハラやパワハラなどのハラスメントといった人権侵害が起きている事実があります。

しかし最近では、持続可能な社会を目指す「SDGs」への関心の高まりもあり、内部告発などによってこれまで隠れていた企業における人権問題が、明らかになってきたのです。

サステナビリティのある社会を目指す上でも、人権問題は改善しなければなりません。サステナビリティとは日本語で「持続可能性」を意味し、社会や環境、健康、経済の観点から機能を失わずに維持していくことを示します。

目先の利益やパフォーマンスを優先するのではなく、将来的な影響を考えて行動するという概念です。

将来的な影響を考える上でも、人権問題は改善しなければならない重要課題といえます。こうした背景から、人権に関する取り組みを行う企業が増えているのです。

(参照:企業における人権研修の重要性)

サステナビリティに向けた人権に関する取り組み事例

ここからは、サステナビリティに向けた人権に関する取り組みを行う企業の事例を見ながら、一緒に考えていきましょう。

個人を尊重する

お互いを尊重し、人権を守り合い、共に切磋琢磨しながら深い人間愛があふれる組織を目指す企業があります。

一人ひとりの話や意見に耳を傾け、考え方や価値観の違いを認め合えると良いでしょう。利益を追求するあまり、人に対して傷つけるような言葉を発していないか、意識するのも大切です。

あらゆる差別の禁止

職場においての差別を一切禁止するという企業は多いかもしれません。国籍、人種、肌の色、宗教、性別、年齢、家計、出身地、障がい、健康上の問題、社内での地位など、人権に関わるすべての差別が禁止されています。

もしも差別や嫌がらせが見られる場合には、厳重に処分されるというものです。差別は人間として許されるべきではない行為です。自分が差別を受けたときの気持ちを考えてみると良いでしょう。

強制労働の禁止

労働者の意思なしに仕事をさせる、強制労働の禁止です。労働基準法5条でも強制労働禁止が定められており、違反すると1年以上10年以下の懲役または20万円以上300万円以下の罰金が科されます。

強制労働は過労死や自殺に至る場合もあるため、労働基準法の中では最も重い罰則です。また企業は海外の取引先などでも強制労働が行われていないか、監視することも求められています。

ハラスメントの禁止

セクシャルハラスメント(セクハラ)やパワーハラスメント(パワハラ)の禁止は多くの企業で取り入れられている取り組みです。

セクシャルハラスメントとは、性的嫌がらせを指します。パワーハラスメントは、優位な関係を背景とした嫌がらせやいじめをすることです。業務の適正な範囲を越え、就業環境が害される行為が当てはまります。

例えば、身体的な暴力や人格を否定するような発言、仲間外れや無視、過度な要求などです。職場におけるハラスメントの対策としては、相談窓口などを設置する事例が多いようです。

職場内でハラスメントが起きていないか、また発展する恐れはないかを察知できる環境を整えておくのが大切です。

(参照:パワーハラスメントの定義)

人権の尊重を大切に!一人ひとりが自分らしく働ける職場環境へ

サステナビリティに向けた職場や社会を築くには、人権の尊重なしでは達成できません。誰もが人として尊重される権利を持っているものの、人権を侵害されるような問題が起こるのが社会の現状です。

また目先の利益に囚われてしまうと、強制労働や人としての在り方が問われるような、差別やハラスメントが生じやすくなるでしょう。

ぜひこの機会に、あなたの職場や組織内は人権を尊重した環境であるかどうか、また他人に対して人権を尊重しているかどうか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

お互いに人権を尊重することで自分らしく働ける職場環境につながり、サステナビリティを持つ社会を築いていけるでしょう。

あわせて読みたい: SDGsに通ずるユニバーサルデザインとは?原則や実例を解説

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