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BLOG -SDGs and Sustainability

サステナブルな音楽フェスに取り組む国内のアーティストたち

Monday, 09 September 2024

新型コロナウイルスの影響で一時は開催を見送られていた音楽フェスも、再び盛り上がりを見せています。

最近ではSDGsに対する意識の高まりもあり、サステナブル(持続可能)に取り組む音楽フェスが増えている傾向です。中にはイベントの発起人となり、取り組みに向き合うアーティストもいます。

そこで今回はThe use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)をテーマに、国内のサステナブルな音楽フェスと関連するアーティストについて解説します。

サステナブルな音楽フェスが増加している背景

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環境に配慮したサステナブルな音楽フェスが増えている背景には、温暖化による気候変動の深刻化や音楽フェス開催による環境負荷の問題があります。大規模な音楽フェスは大量のエネルギーが消費されるため、その分二酸化炭素(CO2)の排出量も多くなります。

また、数万人の来場者やスタッフ、関係者の移動に発生するCO2も見過ごせない問題です。さらに、大量に発生するプラスチックごみやフードロス、売れ残ったグッズなど、多くの課題を抱えています。

加えて、温暖化による気候変動の影響で、年々気温が上昇しており、猛暑日が増加していることも理由にあります。

こうした問題と向き合い、改善するために持続可能な音楽フェスを目指した取り組みが増えているのです。

国内のサステナブルな音楽フェスと関連するアーティスト

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環境に配慮したサステナブルな音楽フェスの中には、アーティストたちがタッグを組んで開催しているケースもあります。ここでは、国内のサステナブルな音楽フェスや関連するアーティストを見ていきましょう。

apbank fes

apbank fesは、音楽プロデューサーの小林武史と坂本龍一、Mr.Childrenの櫻井和寿が2003年に立ち上げたapbankが主催の野外音楽フェスです。

apbankは、サステナブルな社会を目指し、再生可能エネルギーの支援や環境保全活動、復興支援など、数々のプロジェクトに取り組んでいます。その活動の一環として開催されているのがapbank fesです。

環境をテーマにした音楽やトークに加え、会場にはオーガニックフードやオーガニック素材で作られたグッズなどが並び、イベントを通して環境問題を身近に考えられる場になっています。

(参照:ap bankは、持続可能な社会をテーマに、続いていく未来のための様々な活動を行っています。)
 

中津川 THE SOLAR BUDOKAN

 

中津川 THE SOLAR BUDOKANは、ロックミュージシャンの佐藤タイジが主催のイベントです。2012年に100%ソーラー電気を活用したライブを実現したことをきっかけに、多くの音楽関係者から注目され、2013年から岐阜県中津川市の中津川公園内特設ステージで開催されるようになりました。

コンサートに関わるすべての電力を太陽光発電で行っており、音楽フェスによるCO2排出量の大幅削減を実現しています。

残念ながら2024年は開催を見送るとしていますが、持続可能な未来に向けて今後も取り組みは継続していくとメッセージを残しています。

Climate Live Japan COUNTDOWN2030

 

Climate Live Japan COUNTDOWN2030は、「気候変動×音楽イベント」として開催されたライブイベントです。

アーティストのライブパフォーマンスに加え、気候変動をテーマにしたトークセッションが行われ、海外のサステナブルな音楽フェスの取り組みなどが紹介されました。

音楽を通して、人々への気候変動対策のアクションを促すイベントになっています。

(参照:夏フェスと環境問題について考える 『Climate Live Japan 2030』トークセッションレポ)

FREEDOM

 

FREEDOMはシンガーのminmiが「サステナブルなアクションを始めたい」という思いから始まった音楽フェスで、2023年は淡路島で開催されました。

イベントのグッズは、オーガニック素材を使用し、地産地消の技術や伝統を生かして制作したといわれています。

また、淡路島で活動するアパレルブランドの手ぬぐいをプロデュースするなど、地元とのつながりも大切にしています。

さらに、フードエリアにも地産地消の食材やグルテンフリーを取り入れるなど、環境や人に優しい食べ物がそろい、音楽とファッション、フードのサステナブルな関係が築かれるイベントになりました。

(参照:夏フェス続々、コロナ明けのニュースタンダードはサステナブル?! マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.62)

FUJI ROCK FESTIVAL

 

国内の音楽フェスの先駆けでもあるFUJI ROCK FESTIVAL。開催当初から「自然と共生」をテーマにさまざまな取り組みを行っています。

例えば、毎年来場者に配られるごみ袋は、前年のフジロックで回収されたペットボトルをリサイクルして作られたものです。

また、複数の場所に設置されたごみステーションは、ボランティアがサポートしています。さらに、マナー向上を目的とした「OSAHO(お作法)」と呼ばれる動画の配信なども行っており、「世界一クリーンなフェス」として海外メディアに取り上げられています。

(参照:FUJI ROCK FESTIVAL ’24|フジロックフェスティバル ’24)
(参照:世界で評価されるフジロックのOSAHOとは。音楽フェスと環境保全の葛藤)
(参照:フジロックが取り組むサステナブルアクション。毎年イベントで派生する環境負荷の軽減を試みると共に、来場者の皆さんの協力を得て様々な活動に取り組んでいます。)

環境問題が身近に感じられる、サステナブルな音楽フェスを体験しよう!

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サステナブルな音楽フェスが増えている背景には、気候変動の深刻化やイベント開催による環境負荷の問題があります。

持続可能な社会と環境に優しい音楽フェスを目指して、環境問題に向き合い発信していくアーティストは、今後も増えていくことでしょう。

ぜひ、環境問題が身近に感じられるサステナブルな音楽フェスを体験してみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: 音楽のサステナビリティを目指すアーティストたちの取り組み

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