普段あなたは食べ物を選ぶとき、何を基準に選んでいますか?「今食べたいもの」「体に良さそうなもの」「おいしそうなもの」「安くてお得なもの」などさまざまでしょう。そしてこれからは「環境に優しいもの」という基準を取り入れてみるのもおすすめです。
今回は、環境に優しい食べ物の選び方や、選ぶべき理由を解説します!
そもそもなぜ環境に優しい食べ物を選んだ方が良いのか、いまいちピンとこない人もいるのではないでしょうか。私たちが普段口にしている物は、環境に配慮して作られているものもあれば、反対に環境負荷をかけてしまっているものも多くあります。
例えば環境負荷が大きい食べ物の代表的な例として、畜産肉が挙げられます。農林水産省のデータによると、1kgの食肉を生産するために必要な飼料(穀物)は牛肉が11kg、豚肉は6kg、鶏肉は4kgといわれています。
これだけの飼料が必要となると、穀物を育てるための農地を確保しなければなりません。食肉の生産は家畜の飼育場だけでなく、飼料を栽培するための土地も必要なのです。
また、家畜のゲップや排泄物を通して、地球温暖化の原因となるメタンガスが排出されることも問題視されています。ただ、畜産業の例は環境負荷をかけている食べ物のごく一部に過ぎません。
これ以外にも、農薬や化学肥料で土壌汚染を起こしていたり、過剰包装でプラスチックを多用していたりと、環境に負荷をかけているケースは意外に多いのです。
環境に優しい食べ物を選ぶことで、環境負荷をかけている食べ物は売れ残るようになります。その結果、環境負荷をかける食べ物は需要が無くなり徐々に生産されなくなっていくでしょう。
私たちが普段の買い物で環境に優しい食べ物を選ぶことは、「環境に負荷をかける食べ物は求めていない」という意思表示にもなるのです。
環境に優しい食べ物とは具体的にどんなものを指すのでしょうか。ここからは、環境に優しい食べ物を選ぶ際のポイントを見ていきましょう!
環境に優しい食べ物を選ぶには、その食べ物がどんな容器や包装で売られているのかも注目すべきポイントです。
環境負荷をかけずに育てられた農作物だとしても、流通する段階で環境負荷をかけてしまっては、環境に優しい食べ物とはいえません。
プラスチック容器が使われていないか、また過剰包装は行っていないかなども重要なポイントといえるでしょう。
私たちの身近にあるさまざまな食べ物は、生産や流通の過程で環境負荷をかけてしまっているものが多いといえます。
環境に優しい食べ物を選ぶことは、「環境負荷をかけて作られているものは求めていない」という意思表示になります。小さな行動かもしれませんが、一人ひとりが意識して実践することで、大きな変化をもたらす可能性も十分にあるでしょう。
ぜひ環境に優しい食べ物を選んで、持続可能な食の未来につなげていきましょう!
(参照:トップ ~有機農業とは~)
あわせて読みたい: サステナブルなパンで食品ロス削減に貢献!嬉しいメリットも