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SDGs達成に向けた札幌市の取り組み|子ども向けの活動が充実

Wednesday, 15 January 2025

北海道の県庁所在地である札幌市は、美しい自然と大都市の利便性を兼ね備えた魅力あふれる街です。札幌市は2008年に「環境首都・札幌」を宣言し、環境都市を目指してきたことから、持続可能な社会を目指すSDGsにも積極的に取り組んでいます。

今回は「SDGs達成のための、地域の取り組み」をテーマに、SDGs達成に向けた札幌市の取り組みを解説します。

札幌市が目指すSDGs達成の未来とは?

札幌市は1995年に制定された「札幌市環境基本条例」に基づき、環境保全に関する施策を計画的に進めることを目的として「札幌市環境基本計画」を策定しています。

 

2018年には「第2次札幌市環境基本計画」を策定し、SDGsの視点を持って施策を推進するとともに、環境問題や社会問題など多くの課題解決のために、市は企業や団体、地域と連携を図って取り組んでいくとしています。

 

札幌市の2030年および2050年の目指すべき将来像は「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市」が目標です。

 

この未来に向けて札幌市では、健康で安全に暮らせる都市環境の実現や、積雪寒冷地に適した低炭素社会の実現、循環型社会や都市と自然が調和した自然共生社会の実現を目指し取り組んでいく方針です。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/kankyo_hakusyo/r1/documents/r1hakusyo_gaiyo.pdf)

SDGs達成に向けた札幌市の取り組み 

札幌市では、気候変動対策に向けた省エネ住宅や次世代自動車の推進、生物多様性を守る環境保全活動など、多面的な取り組みを行っています。

 

子どもたちの未来を意識した活動も特徴的です。ここではSDGs達成に向けた札幌市の取り組みを見ていきましょう。

 

<子ども環境情報誌でSDGsの取り組みを推進>  

札幌市では、2030年の社会を担う現在の子どもたちに向けたSDGsの浸透にも力を入れています。子ども環境情報誌とのタイアップ記事を掲載し、地球温暖化や生物多様性、省エネ対策など環境に関する情報を発信中です。

 

CO2の削減や食品ロスの削減など、取り組みをわかりやすく紹介し、環境保全に取り組む子どもたちの育成や学校・家庭でのエコライフの推進につながっています。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/sdgs/children/index.html)

 

<SDGs親子映画上映会を開催>

札幌市では、札幌テレビ放送局や映画会社との共催で、「SDGs親子映画上映会」を開催しています。映画を通して環境保全や生物多様性、持続可能な社会について考えるきっかけをつくることを目的にした取り組みです。

 

令和6年度は夏休みと冬休み期間中の2回、上映会を開催するとしています。映画の上映だけでなく、SDGsに関するトークセッションもあり、抽選に当たれば無料で参加できるのもポイントです。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/sdgs/movie/index.html)

 

<SDGsウオークの開催> 

札幌市では2019年に、SDGsを学びながら歩いて笑って健康になれるイベント「SDGsウオーク」を開催しました。

 

人気芸人やアイドル、アスリートたちと一緒にウオーキングを楽しみながら、スタンプラリー方式で札幌の名所を回るという内容です。

 

子どもをはじめ、幅広い人たちにSDGsを知ってもらい、自分に何ができるかを考え行動につなげる機会となっています。

 

(参考:http://walk.min-wara.com/)

 

<川や水辺を維持するための環境保全活動> 

札幌市では、親しみを感じる川や水辺を維持するため、環境保全活動に取り組んでいます。

身近な環境への関心を高めることを目的とした水生生物観察会もそのひとつです。

 

また、札幌市の公式ホームページから無料でダウンロードできる水生生物調査ハンドブックを作成しています。

 

水生生物調査のポイントや水質汚染対策などが解説されており、水生生物や川の環境を守る意識づけになっています。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/kankyo_hakusyo/r1/documents/r1hakusyo_gaiyo.pdf

https://www.city.sapporo.jp/kankyo/mizu_kankyo/jigyou/houhou/index.html)

 

<ZEH(ゼロ・エネルギー)住宅の推進>

札幌市では、温室効果ガスの排出量を大幅に削減できる、ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)の推進を行っています。

 

ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)とは、高断熱性でエネルギー消費を極力抑え、高性能設備の導入でエネルギーを効率的に使用し、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することで、年間のエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅です。

 

一般的な省エネ住宅よりもさらに年間の光熱費が削減できるとし、環境だけでなく経済的にも優しい住宅になっています。初期コストはかかりますが、市では補助制度も行っており導入しやすい仕組みを整えています。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/energy/zeh/zeh_toppage.html)

 

<ごみの一番少ないまちを目指す取り組み>

札幌市は「びん・缶・ペットボトル」や「雑紙」、「容器包装プラスチック」の分別収集を推進し、リサイクルを中心にごみ削減に取り組んでいます。

 

札幌市全体のごみ排出量は減少し、2017年度には政令都市で4番目にごみが少ない都市になりました。現在は2027年度までに1人1日あたり100g減らし、ごみの一番少ないまちを目指しています。

 

特にリデュース、リユースに力を入れ、市民が身近な場所で資源物を持ち込めるよう回収拠点の整備やごみ原料キャンペーンを通じたリユース推進の呼びかけなどを行っています。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/kankyo_hakusyo/r1/documents/r1hakusyo_gaiyo.pdf)

 

<気候変動について考えるタウンミーティングを実施> 

札幌市では市民に向けて気候変動について考えるタウンミーティングを実施しています。

変化が目まぐるしい時代の中で、日々の生活に追われて社会課題について学んだり考えたりすることが難しいという声から始まった取り組みです。

 

気候変動をはじめとした社会課題について参加者同士が話し合ったり、専門家から学びを得たりする機会を提供しています。

 

(参考:https://www.city.sapporo.jp/kankyo/sdgs/workshop/climate_change_town_meeting/index.html)

子どもたちが笑顔で暮らせる未来に!札幌市のSDGsをヒントにしよう

札幌市は、次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市を目指し、SDGsに取り組んでいます。未来の社会を担う、子どもたちへの環境教育を重視している点がポイントです。SDGs達成に向けて、札幌市の取り組みをヒントに行動していきましょう。

 

あわせて読みたい: SDGsはいつから始まった?誕生までの歴史的背景を解説

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