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さかなクンがSDGsに取り組む理由|海と海洋生物を守る活動とは

Monday, 16 September 2024

ハコフグの帽子がトレードマークのさかなクン。「ギョギョっ」というせりふと親しみやすいキャラクターで人気ですが、実は東京海洋大学名誉博士の客員教授に就任し、SDGsや環境課題に取り組むなど多くの経歴を持っています。

また、独特のタッチが楽しい魚介類のイラストを描く芸術家の一面もあり、美術館で展覧会を開催するほどの才能の持ち主です。

そこで今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマとして、さかなクンがSDGsや環境課題に取り組む理由や、さかなクンが行ってきたSDGsの活動について解説します!

さかなクンがSDGsや環境課題に取り組む理由

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魚の情報や知識だけでなく、おいしい魚の食べ方などを楽しく伝えるさかなクン。子どもの頃から魚が大好きで、魚の絵を描いたり、毎週のように水族館に通い魚を観察していたといいます。

そんなさかなクンがSDGsや環境課題に関心を持つようになったきかっけは、海の汚れを実感したことです。

ダイビング歴15年以上で、日本だけでなく世界各国の海を潜る中、レジ袋や釣り糸などのプラスチックごみがサンゴ礁に引っかかっているのを目撃し、潜りながらごみを取り除くこともあるそうです。

こうした海の現状を目の当たりにしたさかなクンは、このままでは海の豊かさは消えてしまうかもしれないと危機感を覚えました。そして、漁業に携わる人だけでなく、消費者一人ひとりが海の現状を知ることが大事だと話しています。

海洋汚染の重大さに気づき、自分ごととして捉えられるようになるためにも、SDGs14「海の豊かさを守ろう」の重要性を発信することが大切だと考えています。

(参照:さかなクンにとってのSDGsとは?母なる海と魚への思いにせまる)
(参照:さかなクンと手をつないで、青い地球を未来へつなごう! SDGsや環境課題への対応キャラクター「すすめ!さかなクン」が誕生)

さかなクンが行っているSDGs活動をチェック!

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さかなクンはSDGs14「海の豊かさを守ろう」の課題解決に向けた取り組みを中心に、さまざまな活動を行っています。ここでは活動の一部を見ていきましょう。

国連大学の世界海洋デー記念「日本から考えるSDG14:海の豊かさを守ろうシンポジウム」に登壇

  

6月8日の「世界海洋デー」を記念して開催された「日本から考えるSDG14:海の豊かさを守ろうシンポジウム」に、さかなクンが国連広報センター所長らと共に登壇しました。

魚との出合いがいろいろなことを考えるきかっけになっていると話し、「一魚一会」をテーマに、日本の海がプラスチックごみによって侵されている状況を、得意のイラストを交えて紹介。

プラスチック容器をクラゲだと思い込んで食べてしまうミズウオや、プラスチックごみに引っかかり大きな傷を負うサメを目撃したことなどリアルな実体験を伝えました。

日常の中で、何気なく使っている使い捨てプラスチックが多くの海洋動物を苦しめていることに触れ、プラスチックの利用を控えるか、どうしても使うならリサイクルしようというメッセージを残しました。

(参照:海の豊かさを守るためにわたしたちにできること)

海洋プラスチック問題の解決に向けて「すすめ!さかなクン」を制作

 

さかなクンは一般社団法人「青い地球を育む会」と海洋プラスチック問題の解決に向けて「プラギョミ(ごみ)ゼロプロジェクト」を立ち上げました。

SDGsの推進や環境課題をわかりやすく伝える手段として、海のプラスチックごみをキャラクター化した「すすめ!さかなクン」を制作しています。

「すすめ!さかなクン」は官公庁や自治体、メディアなどでも活用されており、親しみやすいキャラクターを用いることでメッセージが伝わりやすく、海洋プラスチック問題が自分事として加速していくと期待されています。

(参照:さかなクンと手をつないで、青い地球を未来へつなごう! SDGsや環境課題への対応キャラクター「すすめ!さかなクン」が誕生)
(参照:一般社団法人SD BlueEarth・青い地球を育む会)

環境省による「プラごみゼロアンバサダー」に就任

 

環境省が推進する「みんなで減らそうレジ袋チャレンジ」のキャンペーン(2020年6月〜12月末)で、さかなクンが「プラごみゼロアンバサダー」に就任されました。

「レジ袋はいりません」と言えることが当たり前になるライフスタイルを目指し、さかなクンはマイバッグを肌身離さず持ち歩いて周りの人にも伝えていく必要性を呼びかけました。

(参照:「みんなで減らそう レジ袋チャレンジ」発足式)

絶滅種と思われていたクニマスの生存確認に貢献

2010年にさかなクンは絶滅種と思われていたクニマスの生存確認に貢献しています。
きっかけは、京都大学から依頼されたクロマスのイラストを描くために、近縁種であるヒメマスを西湖から取り寄せたことでした。

届いた魚を確認すると、その中にクニマスにそっくりの魚が。京都大学で解剖し遺伝子解析をした結果、クニマスであることがわかったのです。

この魚は以前から西湖で認識されていたものの、ヒメマスだと思われていたといいます。さかなクンの豊富な知識が発揮されたできごとでした。

(参照:絶滅した幻の魚「クニマス」が再び発見されたのは“あの人”のおかげ!!)

さかなクンの海洋保全の活動を考える絵画展

さかなクンは自身が描いた100点もの作品を集めた絵画展を開催しました。トレードマークのハコフグをはじめ、タイやヒラメなど数多くの海の仲間たちを描写。

カラーペンなど身近な画材を使って、さかなクンの知識を彷彿とさせる緻密さと独特なタッチが特徴です。海の豊かさと持続可能な社会を作るためにできることを考える場になっています。

(参照:さかなクン画伯が描いたギョ介類の作品が大集合!『さかなクンのギョ苦楽展』が笠間日動美術館で開催中!)

プラスチックごみを減らしてさかなクンと一緒に海の豊かさを守ろう!

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さかなクンはダイビングで世界中の海を潜る中、プラスチックごみによって海が汚染されているのを実感し、SDGsに取り組む決意をしました。

漁業に携わる人だけでなく、一人ひとりが海の現状を知り、海洋汚染に危機感を持つことが重要です。さかなクンは省庁や企業、ショッピングモールや展示場などで講演会も行っています。

海の豊かさを守るために、まずは海の現状を知り、プラスチックごみを減らすことから始めていきましょう。
あわせて読みたい: SDGs14『海の豊かさを守ろう』/今私たちにできることとは

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