BLOG -SDGs and Sustainability
草加市におけるSDGsの取り組み|誰もが幸せなまちを目指して
Thursday, 23 January 2025
そんな草加市では「いつまでも住み続けたい、このまちで子どもを育てたい」と思える快適な都市を目指し、SDGsを推進中です。
今回は「SDGs達成のための、地域の取り組み」をテーマに、草加市におけるSDGsの取り組みを解説します。
草加市は「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に
草加市は2024年6月に「SDGs未来都市」に選定されました。SDGs未来都市とは、SDGsの理念に沿い、環境・社会・経済の3つの側面における新しい価値の創出に向けて優れた取り組みをする都市や地域を指します。
2018年から毎年内閣府が選定しており、草加市はSDGs未来都市の中でも特に先導的な事業を提案したことから「自治体SDGsモデル事業」にも選定されました。
草加市では、大人から子どもまで市民一人ひとりが自分で考えて行動したくなる、誰もが幸せなまちを実現するために、持続可能な住宅都市モデルに向けたエコシステムの構築を目指しています。
また、自治体SDGsモデル事業では、誰もが幸せなまちの未来を創る「子育ち」応援プロジェクトを掲げ、持続可能なまちづくりを推進中です。
(参考:SDGs未来都市)
草加市におけるSDGsの取り組み
草加市では、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」を踏まえ、「誰もが幸せなまち 草加」を目指してSDGsに取り組んでいます。
行政、事業者、教育機関などがパートナーを結び、持続可能な都市に向けて進めている取り組みも注目すべきポイントです。ここでは草加市における、SDGsの具体的な取り組みを見ていきましょう。
<そうかSDGsパートナーを募集>
草加市では2024年度のSDGs未来都市に選定されたのをきかっけに、「そうかSDGsパートナー」を募集しています。
これは「誰もが幸せなまち 草加」の実現を目指し、まちの課題解決に向かって共に取り組む、あるいはこれから実践する市内の企業や団体、教育機関などを募るというものです。
SDGsパートナーになると、登録証が交付され、SDGsに関する取り組みを市のホームページ内で紹介されます。
また、パートナー同士の意見交換会や交流会に参加できるほか、市のSDGsに関する事業との連携ができるなどのメリットがあります。
(参考:そうかSDGsパートナー募集)
<公共の冷蔵庫「コミュニティフリッジ」を設置>
草加市では、廃棄予定の食品や日用品を提供する取り組みとして、公共の冷蔵庫「コミュニティフリッジ」を設置しています。
スーパーに併設されており、未開封でありながら廃棄予定の食品や日用品は、自治体や企業から寄付されたものです。
コミュニティフリッジは2022年から設置され、ひとり親世帯や「就学援助」を受給する子育て世帯を対象として支援を行ってきました。開始当時は約150世帯だった利用世帯も、2024年には約650世帯に増加しています。
市民の生活を支援しながら、食品ロスや廃棄物削減にもつながる取り組みです。
(参考:https://www.nhk.or.jp/shutoken/saitama/articles/101/010/84/)
<「こどもまんなかそうか」で子どもの成長を支援>
草加市では子どもを中心に考える「こどもをまんなかにしたまちづくり」を推進しています。
「こどもまんなかそうか」という合言葉には、子どもの人格を尊重し、子どもの意見に耳を傾けたいという想いが込められています。
例えば赤ちゃんが生まれた家庭に1万円相当のギフトセットが贈られるのも、こどもまんなかそうかの取り組みのひとつです。
また、商業施設には飲料に加え、紙おむつやおしり拭きシートが購入できる「子育て支援自動販売機」が設置されています。取り出し口は購入品によって分かれているため、衛生面でも安心できる自動販売機です。
(参考:【こどもまんなか そうか】最近の取組を紹介します!(令和5年8月)
草加マルイと草加市の「子育て支援」に対する包括連携協定が強化)
<まちのヒーローアカデミー>
草加市では、自治体SDGsモデル事業として「まちのヒーローアカデミー」を実施しています。
市内在住の小学3年生から6年生までの児童を対象としたプログラムで、SDGsの取り組みを通して子どもたちの学びへの意欲を刺激し、アイデアを実践して成功体験を積み重ね、自己肯定感・自己有用感を高めて子育ちを応援するというのが目的です。
まちの持続発展に取り組み活躍する大人から、環境・社会・経済について学び、地域課題の解決に向けたアイデアを創出し、実行することでSDGsジュニアヒーローを育成しています。
<草加市と障害福祉サービス事業所、教育機関、企業など5者共同でスイーツを発売>
草加市では、障害福祉サービス事業所、大学などの教育機関に企業が加わった5者共同でコラボスイーツを発売しました。
SDGs未来都市に選定されたのをきっかけに生まれた企画で、行政と企業、教育機関が連携して取り組むことで地域住民や多世代がつながり合える社会の構築に貢献しています。
また、スイーツの製造・販売を通じて障害福祉サービス事業所の働きがいや、施設の運営費に寄与している点もポイントです。
(参考:草加市・つばさの森・モンテール・獨協大学・日本薬科大学 産学官福コラボスイーツを発表)
子どもの育成に力を入れ、誰もが幸せなまちを目指す草加市のSDGs
草加市ではSDGsの理念を基に、誰もが幸せなまちの実現に向けて、子どもを中心に考えた取り組みやパートナーとの取り組みを勢力的に行っています。
また、草加市を含む埼玉県では、SDGsを楽しく学べるアプリを開発し、動画やクイズなどを通じてSDGsへの理解を広げています。気になる方はぜひ、覗いてみてはいかがでしょうか。
(参考:https://saitama.toqtsum.jp/)
あわせて読みたい: SDGsはいつから始まった?誕生までの歴史的背景を解説